- 2015/8 キューバ旅行記(33) 出国後のトロント@カナダ編(4) メジャーリーグ野球観戦Jays vs Yankees!(2) -



半開閉式の屋根もこの日は開いていました。そりゃねぇ、やっぱり野球は青空の下が一番!



そんなわけでさっそくわれらが予約席へ。内野席とはいえかなり上の方ですが、通路に面した席は3月の時点ですでにここしか空いていなかったんです。でもまぁトイレとか買い出し、スタジアム内をうろうろするのにもこの席はやっぱり正解でした。

それと、ブルージェイズのチームカラーは言わずと知れた「青」。この日のTakemaは偶然ながら青ベースのポロシャツを着ていたので基本的に内野の雰囲気に溶け込んじゃいましたね。よかったヨカッタ。



試合に先立って、何やら往年の名選手らを表彰する催しが行われていました。トロントの野球ファンにはおなじみの選手ばかりなのか、皆さんスタンディングオベーションで祝福しております。



こちらがその方々を映す大型ビジョンですが、自分が気になったのはその上部。やっぱりカナダとアメリカの国旗がダブル掲揚されています。アメリカ本土以外本拠地を持つ唯一の球団ならではです。



そしてこれまた偶然のことながら、トロントでは年間にそう多くはないはずの「夏日」の中、その根元たる「夏の日差し」はまさにわれわれの前の席あたりで屋根にブロックされ、われわれが直射日光にさらされることはありませんでした。まぁ「太陽の下で観戦してこそ」云々というような甲子園系スポコン論者の方からは怒られそうな気もしますが、これはラッキーでしたよ。強い日差しはもうキューバで十分に浴びてきましたから‥(笑)。

さて、そうこうしているうちにいよいよ試合開始に先立つダブル国歌の演奏です!動画でどうぞ。



国歌演奏が終われば間もなく試合開始なのですが、ここで視点を上方に移してみましょう。な、何かというか「誰かがいる?」。



うーん、隣接するCNタワーが高すぎて(553m、展望台が342m)これじゃ全然わかりません。というわけでズーム。



え?メンテナンスの作業員さん?高所でのお勤めおつかれさまです‥というわけでもなく、

この方々は酔狂にもわざわざお金を払ってこの場所に出てきたわけです(笑)。これは「Edge walk」というアトラクションで、地上365mのデッキからハーネスを付けているとはいえ端っこまでいってシースルーの世界を楽しんじゃおうというわけです。クレージーな人たちの予約で一杯なのだとか。信じられませんねあんな場所で身を乗り出すなんて‥


(その時のページはこちら)。



というわけで試合開始。この日は3連戦の最終日でしたが、実はブルージェイズはヤンキースに連敗中(この前日は田中マーくんが投げて勝ち投手)。この日は何としてもホームチームの矜持を見せてほしいものです。



序盤は投手戦。でもヤンキースのあるバッターが打席に立つ場面で、何だか球場の雰囲気が一変しました。



バッターはヤンキースのアレックス・ロドリゲス。右上画像のおじさんはアレックスに声援を送っているわけではなく逆にネガティブ系のヤジを叫んでいるところなのです。この選手は3000本安打を達成している大打者ながら過去に2回薬物関係で問題を起こしており、2014年のシーズンは年間出場停止の処分を受けています。

2015シーズンは復帰したとはいえ、やはり薬物関連のダーティなイメージが大きいのでしょう。球場全体からもブーイングの声が響いていました。ちなみにかのおじさんはロドリゲス最後の打席で(度が過ぎたのか)退場させられていましたが、その途中でも声を荒げていました。しかもその後内野スタンドは総立ちとなり、ロドリゲスが三振に打ち取られると一気に盛り上がる‥これはやはりあのおじさんと同じような思いが観客に共有されていたのでしょう。それ絡みの動画です。





さてここで販売モノの画像です。日本と同様客席に売りに来るわけなのですが、その運び方は伝統的なのかもしれませんが大変そう。せめて首ヒモでぶら下げればいいのに‥このあたりにも「伝統のアメリカ vs アレンジする日本」を感じます。それにしても、さすがの大量ポップコーン!(右上画像マウスオン)。



ビールも同じです。生じゃなくて缶ビールだし、しかもこれを手に持ちながらの移動‥ええっと日本では、おねえちゃんが生ビールを背負って販売してますよぉっ!

さて試合に戻りましょう。3回裏、いきなりブルージェイズのチャンスがやってきました!ランナー1塁で3番のBautista選手です。さぁって‥





ええっと、つい数ヶ月前までブルージェイズの存在すら知らなかった自分が吼えまくっちゃいましたね(笑)。でも、この内野席の一体化した雰囲気の一部となれてよかったです。これが仮にこの前日だとしたら、ヤンキースでマーくんが投げていてしかも勝ち投手‥どう応援すればいいのさのヨイヨイという状況に陥ったはずですから‥。

この回にもう1点を入れたブルージェイズ、いい感じになってきたのでちょっと飲み系&お昼ごはんといたしましょ。当然どの販売ブースも混んでますがこういうのも楽しみのうちってことで。



さすが本場のホットドッグ、パンもソーセージも大きい!そこに野菜の具を合わせて挟んでいるところがニクイです(左上画像マウスオンで拡大画像に変わります)。

ちなみに‥球場内の物価は日本の球場と比べてもさらに高いです。左上画像のビールロング缶がC$12(約1100円)ですからねぇ。日本の山小屋(ボッカさんが担ぎ上げる系)でもさすがにそこまではしないわけで、日本円、弱くなったなぁとしみじみ(悲)。



そうした中にも試合はブルージェイズがリードしたまま進んでいきます。そして7回表が終了すると日本でも傘を広げたり風船を上げたりといろいろ忙しい時間がやってきますが、MLBの場合は敵味方を問わずの合唱タイムですね(まぁその前にホームチームの歌が入りますが)。そんなわけでそれも動画にて。





そんなこんなで試合はずんずん進み、ヤンキースにソロホームランを浴びながらも終盤戦へ。鳴り物等の「音頭取り」がありませんから案外淡々と進む感じですが、ああいう強制系の一体感があまり好きではないのでこっちの方が落ち着けていいなぁ。

そしていよいよ最終回、ヤンキース最後のバッターもアウト!よっしゃー勝った勝ちましたっ!





ホームでのゲームなのにヒーローインタビューとかないんですね。そしてこれまた日本と違うのは‥



警察官がグラウンドに。ちなみに試合中にスタンドも巡回していました(右上画像マウスオン)。ここはアメリカではなくカナダですが、やはりテロへの警戒はかなり厳重に行っているようです。で、ここで‥





全員が「親指一本」ですね(笑)。それはそうと、お友だちなのにそれぞれヤンキースとブルージェイズのシャツを着ておられるとはなかなかですね。日本だと、「阪神側の応援席を巨人のシャツを着た人間が通るとただでは済まない」とか何だとか(聞いた話ですが)。



あれよあれよという間にスタンドはほぼもぬけの殻に(このあとわれわれも「早く出てください!」と急かされました。いつまでもダラダラと余韻にひたったりしないのがこちらの流儀なのでしょう。

そんなわけで、われわれもボチボチ外に出て帰りましょう。

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