- 2015/8 キューバ旅行記(21) 朝も元気にトリニダ観光。やってくれますGPSナビ。おっちゃんと国際親善も -



うーむ、久々に「ちゃんと飛べてる」感が(笑)。それにしても顔がかなり焼けてきましたねぇ(顔なのかおでこなのか頭なのかは秘密)。



朝ごはんはそこそこの充実ぶり。パンもコーヒーもたくさん、卵についてはTakemaは定番の目玉焼きでしたがおしんこどんはゆで卵をオーダー(中央&右上画像マウスオンで画像が変わります)。おしんこどんいわく「‥me too. みたいなことを言ったら2個出てきちゃった」とのことです(笑)。



さて先にお会計を終わらせた上で、昨日はもう閉まっていたロマンティコ博物館へと向かいます。あれ昨日の3人組、朝からまたやってますがお仕事は大丈夫なんですか?(余計なお世話)



ということでこちらの博物館までやってきました(奥に塔が見えているように革命博物館のすぐ近くです。ちなみに教会の隣)。こちらはサトウキビで財をなしていた農園主の邸宅をそのまま博物館にしてしまったということですが、そのぶん展示品や調度、設備などから往時をしのぶことができます。

え、何で内部の展示品画像がないのかって?そりゃだってカメラ撮影料金が高かったのでケチったからですよ(苦笑)。



見学後はサンティシマ広場(マヨール広場とも)のガーデンにやってきました。朝の爽やかな日差しを浴びて‥という感じに見えなくもないですが、実際は激直射日光&高温で嗚呼おしんこどん(左上画像マウスオン)。

このあとは少しでも日陰を選びつつ‥あ、例のレース手芸のお店があったので立ち寄ってみました(おしんこどん@妻思いの夫)。



やっぱりこうやってお店を構えていると品物にも安心感があります。こうやって広げているさまを見ても間違いなくこちらのおばあちゃん(および家族)が仕立てていることでしょうし。

ただこういうお買い物の場合、その方面に疎いTakemaは結構することがないのです(ありがちでしょ男性諸君?)。そこで店内を見ていると、置かれていたラジオに目が留まりました。





今やソニーに限らず、日本ブランドといえども海外で組み立てられた「なんちゃって系」が多くなっています。このラジオはおそらく中国製かと思われます。

ラジオは構造が単純だからかもしれませんがなかなか壊れません(電池の液漏れとかで壊れるほうが多いでしょう。あとはダイヤル部の接触不良とか)。ちなみに型番はICF-24ということなのでいつ頃の製品なんだろうとソニーのウェブサイトで検索してみましたが、「そんなの知らん」、という検索結果が。おそらくは海外専用品なのでしょうが、ソニーさん、自分たちの先人の足跡をしっかり資料として残して下さい。それは今のソニー人の足跡にもつながるはずなのですから!(日本語で検索できないことがちょっとショックでした)。

ちなみに英語サイトでは情報がみつかるんですよね。それによると製造されたのは1995年頃ということですから20年選手(もっと古いんじゃないかと思ってましたが)。でも、日本でも案外こんな高年式ラジオが結構現役で頑張っているのでしょうね。



そんなわけでこちらでもいくつか手芸品を購入したおしんこどんでありました(右上画像の帽子もその1つです)。最後におばあさまと記念写真、いつまでもお元気でよい作品をっ!

このあと開店し始めた露店おみやげ街を通って宿に戻りましたが、どの店も同じような品揃えだしこれといったモノは見受けられませんでした。キューバのおみやげ、うーむなかなかないよなぁ(なおチェ・ゲバラのシャツとかはどこでも見つかりますが、買っても着る機会がないって(笑))。

あ、関係ありませんがこの旅行中唯一見た日本メーカーの二輪車はスズキでありました(右上画像マウスオン)。フロントシングルディスクブレーキ(リアはドラムブレーキ)の、EN125-2Aという車種だそうです。こちらも中国製のようですね。



さてそんなわけで宿をあとにして出発です。この日はエルゲアという場所にあるホテルが目的地なのですが、どうしてそこを目的地に選んだのかはあとでいやというほどご理解いただけるかと。というかもうおわかりですよね(笑)。

まずは内陸のサンタクララ(Santa Clara)を目指すわけですが、ここでスマホのGPSナビはまたもや(サンティアゴ・デ・クーバ~グアンタナモの移動に引き続き)奇っ怪なルート選択をしてくれました。この時は全然気づいていなかったのですが(というか、このページをタイプしながら地図を見ていて初めて気づいたというていたらく)、あれまぁ「知らぬが仏」とか「結果オーライ」とはこの日のことを指していたわけなのですね。つまりGPSナビくんときたら‥



トリニダ(ード)からサンタクララに行くのに‥(上画像マウスオンで画像が変わります)



R152も山越えゆえ道はワインディングのようですが、ネットの情報を見る限り路面はそう悪くもなさそうです。しかも途中には国立公園のビジターセンターらしき施設もあるのだそうで、くっそぉ、GPSナビくん!(苦笑)。

さて現実に戻ると、ナビくんが選んだルートは前日に立ち寄ったマナカ・イスナガで分岐する道を進むのだそうです。よってメインロードを左折すると‥



列車が停車していました。時間的にもおそらくは「トリニダから来た観光列車」でしょう。確か蒸気機関車が運行云々という情報を耳にしていましたが、蒸気機関車が故障とか点検中なのか、それとももうディーゼル車に完全移行したということなのかは不明です。それにしても「いまだに蒸気機関車の定期運用が続けられている大井川鐵道や、JRで不定期運用されているSL列車が大きなトラブルなく動いている」ってすごいことだよなぁ‥。機関車のメンテナンスや運転士ほかのスキル維持も含めて。

停車中の車両(窓なしのオープン車両)なので内部をのぞいてみたい気もしましたが、車を駐める場所がないので断念しそのまま塔を反対側から見る場所へ移動。いや、有料駐車場に駐めれば問題なしだったんですがこういうところが妙にセコイTakemaです(笑)。



そんなわけでたぶん観光客のほとんどが来ない場所からマナカ・イスナガを撮影(逆光だけど)。もとより「これから先の予期せぬ苦難」はこの時点で知るよしもなし(笑)。確かに観光客を乗せたバスはおろか、それらしきレンタカーも全然見ませんでした(というかそもそも交通量激小でしたし)。



それでもトラック(左上は基本貨物、右上はバスなんですが、実際には左上のトラックにも人が乗ってます)は時折やってきました。これらのトラックもエンジンは中韓製に載せ換えられていると思いますが、今後10年もしたら状況は変わるんじゃないかと思います。

米キューバとの国交回復はともかくいろんな部分はまだまだ予断を許さないとは思いますが、「アメリカ産の顔色をうかがってきた」日本も、これで堂々と日本車を売り込むことができるようになったのは事実ですから頑張ってほしいものです。一般向けには安定した実績のある「いい車を廉価で売り出せば」、数年後に中韓車との違いははっきりするはずだし?ただし拠点作りは急がなくてはなりませんが(もっともハバナでもいわゆる「カーディーラー」と呼べる施設は見ませんでしたので「出遅れている」のではなく「みんなこれから」という感じですが)。

このあとは山道をどんどん北上していきますが道路の舗装状況は全然悪くありません(当然「自分はR152を走行しているんだ」と勘違いしていたわけですが)。よっしゃーいい感じ♪と思っていたところで、「天国から地獄」はいきなりやってきました。





あー、またもかいな系の「古いアスファルト舗装が進行を阻む」やつです(苦笑)。しかも上り坂メインなので始末に悪い。自分も何度かルート取りを失敗して一旦停止、「よっこらせ」とゆっくりギャップを越えましたが、これはエンジンや車体剛性に難のあるクラシックカー系だときついかなと(そもそもエンジンを載せ換えるという時点で無理があるわけですしフレーム設計も50-60年前のものですから)。でも走ってるんですよねこの道を!





しかしこのあと、突如として道路はピカピカのアスファルト舗装となり、さっきまでのルート取りの苦労はどこへやら。その後の路面状況も問題なくヘネラル=リノ・ペレス(Gral=Lino-Perez)へ。もちろんここからも問題なくR152と合流するマニカラグア(Manikaragua)へ。

「そろそろガソリン入れなきゃなぁ」と思ってはいたのですが(本当はトリニダ出発時に満タンにしておくのがTakemaの基本パターンなのですが通り道にGSがなかった)、ここマニカラグアのGSが何だかぐちゃぐちゃしていたので「いいやガソリンはサンタクララまで保ちそうだし」というわけでパス。

で、サンタクララまであと20kmもないかなぁと思ったところで「よおっし、ちょっと喫煙休憩しよっ!」というわけで路肩に車を駐めて休憩。この時おしんこどんはうたた寝していたのですが、彼女がふと目を覚ますとフロントガラスの前にはこのような光景がっ(笑)。





いや、Takema自身もよくわからないんです。ちょっと休憩のつもりで車を路肩に駐めてタバコを吸っていたら、向こうからやって来たこのオジサン、何やらTakemaに話しかけてくるのですが、完全スペイン語でTakemaにはチンプンカンプン。近くによるとうっすらお酒のニオイもしたため、「こりゃ迂闊に邪険にして怒り出されでもしたら大変だ」と丁寧に(英語で)対応することに。というわけで、コミュニケーションが取れているように見えて実は何が何だかお互いわかっていない2人のやりとりをご覧下さい(笑)。



とはいえTakemaとしてはオジサンの左上画像のような動きを見て(ちょっとヒヤッとした)、「これは相撲のことを言ってるのかな」と思い、そのあと「どうも違うな、じゃ、もしかして空手か?」と思ったわけです(動画の中でお互いがちょっと足を突き出しているのはTakemaの「足技」の真似をオジサンも真似したから)。

で、この動画の前段階でオジサンが抱擁してきたことから「じゃ、こっちも抱擁して敵意なしを表しておくか」というわけだったのです。結局最後まで全くチンプンカンプンだったのですけれど。最後は握手をして別れ、おっちゃんは通りかかった馬車を止めて乗り込み、Takemaはドアを開けて運転席へ。すかさずおしんこどんが質問してきました。



結局今に至るまで全くわかりません(苦笑)。少なくとも下心あり系の人でなかったことは確かでしょう、お金をどうこうというようなそぶりや発言も一切ありませんでしたし。でもやっぱりスペイン語の勉強しなきゃ‥って、する気もないくせに(ホンネ)。

そんなわけでサンタクララ(Santa Clara)へ。ガソリン残量が心許ない状況だったのでこの街で補給するのは予定通りの行動だったのですが(実はトリニダ出発時に入れはぐれたともいう)、ここで微妙なケチくさい課題が生じるわけです。それはどういうことかというと‥



レンタカー会社は、返却された車の燃料タンクにガソリンを満タン補充し、その分のコストを「次のお客に請求」するわけです。となれば、返却時には「できればガソリン残量警告灯」が点灯しているくらいの状態で返却したいわけですよ(メタセコイア)。

ちなみにこの車はこの翌日到着のバラデロ(Varadero)の営業所に返却します。ここサンタ・クララからだともう250kmもないのです。さてそれではどれくらい給油するか?



そんなわけでGSへ‥といえばとっても順調な流れのように見えますが、実はこのGSにて給油をしてもらうまでには紆余曲折がありました。最初に見つけたGSでは「何たらかんたら」と聞き取れずに右往左往。、おしんこどんの「どうやらここじゃ給油できないみたいだよ、右方向を指さしていたからそっちなのかな?」という言葉にしたがって進んでいくと確かに別の(上画像の)GSが。

しかしどうやらセルフ式のようなのですが使い方がわからない!何度も格闘しますが、日本のセルフの場合はカードでも現金でも各給油マシンの操作ですべて終了できるのに対し、外国の場合は「最後の精算は建物内で」ということが結構普通です(2010のアイスランドでも結局わけがわからず給油できなかったことがあったっけ。詳しくはこちら)。

でもここの場合は空いていたので係員さんにお願いすることができました。「30CUC, please.」「OK」。これで無事終了です。30CUC分でどれくらい入るのかなと思ったら、





実はこの旅行におけるレンタカーの燃費は謎なのです(距離はわかるのですが途中の補給量メモが不十分なので)。でも1600ccですからたぶんリッター10kmよりもっと燃費はいいはず(一部区間を除き定速走行だらけだったし)。ま、タンク残量の残りが多くて「残念、入れすぎました」と苦笑するのと、「おいおいバラデロのカサまでたどり着けるのか?すでに警告ランプ点灯中だし」とヒヤヒヤするのとでは精神衛生上間違いなく前者が正解でしょう。だからいいのさ!

このあと自転車の若者が英語で「どこに行くんですか?あ、エルゲアなんですね。じゃ、僕が街に出るまでのルートを先導しますからついてきて下さい」。ん?これってすでにあったパターンだよなぁ、そう、カマグエイだ。

この国の人の場合「純粋な親切なのか、チップ狙いなのか」を見極めることが難しいです(このページを作成するに際して調べていたら「US$300を請求したボッタクリバカ野郎もいる」ことをも知りましたが、深入りさせたとはいえまだまだ珍しい事例だと思います)。

しかしわれわれにはやや頼りない指示を出すとはいえGPSナビがあり(カマグエイでは通れない道を指示したりしていましたがここはOK)、元気よく前を進んでいく彼、もうここまででいいよというわけで、



と、全開の窓から大声で彼に感謝のご挨拶を申し上げました。間違いなく聞こえたはずですし、たぶん気持ちも伝わったと思います(笑)。その直後にTakemaがアクセルを踏み込んだのはたぶんたまたまの所行です(苦笑)。



そんなわけでサンタクララ市内をスルーし(思うんですが左上画像の市内バスは中国製の観光バスを流用したんじゃないかと)サント・ドミンゴへ。このあたりの道路は穴ぼこもない立派な舗装路です。




(右側の馬車に向けて「乗るよ」主張をしている女性の姿が見えてます)。

さてここから目的地のエルゲアまでは数十km、しかも基本的に平原をいくルートなのでちょっと退屈そう‥ん?あ!これは?



道路脇にいきなりあったこの塔。何のためにここに設置されているのかはわかりませんが(この高さと周辺の樹高を考えればほぼ意味なし芳一)、塔に「Observacion」と書かれていたので「展望台かな」と思っていたのですが、一応は「観測所」扱いのようですね。でも展望台にしろ観測所にしろ両側の木々に阻まれて全然だめですねぇ(おしんこどんが上ってます=右上画像)。




(ここからはたいした移動距離ではなかったんですけれどね)。

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