- 2015/8 キューバ旅行記(30) キューバ出国後のトロント@カナダ編(1) ナイアガラの滝を訪問(1) -



そんなわけで、やって来ましたナイアガラの滝!だってトロントから日帰り可能だったんだもん(笑)。

トロント空港のタクシーカウンターで予約の旨を伝達すると、係員さんいわく「あ、ではこのフロアのタクシープールのあっちの方でお待ち下さい。いま無線で当該の車を呼びますので」とのこと。そう、われわれはここピアソン国際空港から上画像のナイアガラの滝まで、贅沢にもタクシーで移動する予約を入れていたのであります!

いや、でもその予約に至るまでにはかなりの紆余曲折波瀾万丈枝葉末節系の艱難辛苦があったのです。

そもそもの話として、トロントは日本-キューバの単なる乗り替え地としてしか考えていなかったTakemaだったのですが、「せっかくだから帰り道にちょっと観光でもしてみようかな」というくらいの軽い気持ちで検索してみたら‥



芸術とかにはとんと興味が湧かないTakemaですが、自然の造形となるととたんに積極的になります(笑)。しかし、翌日のことを考えると(別の算段あり)ナイアガラ地区に泊まるわけにもいかないし、となれば「トロント空港に着いたその足でナイアガラ直行、見学後トロントに戻って宿泊&夕ごはん」というのが狙いとなるわけですが‥



はい、もうおわかりでしょうが「そんな都合のよいツアーバスなどありません」!。いや、多少希望に近いバスは運行しているようだったのですが、「人数超過の場合乗れないので予約を」ということでしたが、フライトの遅延があるかどうかわからないことを考えると事前の時間予約はできないしこれはなぁ。でも滅多に行くこともない(たぶん次はない)メジャー観光地なので、確実に行っておきたいわけだし‥。

そんな中検索していたら、「Niagara Falls Taxi」がピアソン空港からナイアガラの滝までの送迎を行っていることが判明。片道C$200オーバーと安くはないですが、ハイシーズン(しかもこの日は土曜日)ゆえツアーバスの料金も高く、しかもツアーバスは出発時間が読みにくい‥というわけで「時間的安心と確実さ」を考えてタクシーを奮発した次第です。実は某国内大手旅行会社の方とも話していたんですが、「それが一番いい選択でしょうね」とお墨付きももらっていました(ただしオフシーズンはC/Pが悪いです念のため)。



そんなわけで予約していたタクシーに乗車(上画像は到着時のものですが)。ナイアガラの滝までは約130kmくらい、2時間の乗車となるわけですが、いやーネイティブの人の英語は聞き取りにくいったらありゃしない!(逆説的真実(笑))。

それはともかくとして、「今日は週末だからね、途中で渋滞すると思います。そんなときは随時下道に降りて回避しますがいいですか?」「もちろん!」。そういう融通を利かせてもらえるのがタクシーの利便性なのですから。バスだとなかなかそうもいかないわけで‥。実際、何度か下道に降りましたし(モーターウェイが無料だからなー)。



こんな渋滞があちらこちらに。それにしても車がみんな新しいなー(笑)。

車内ではいろんな話を。「実は今回キューバに旅行するまでトロントのことを全然知らなかったんです。ここトロントには大リーグの球団=ブルージェイズの本拠地があるってことも」「おいおい冗談だろう本当かい?」という会話に端を発しつつ、



と申し上げると、一気にドライバーさんが饒舌に(笑)。「そうかい、そりゃあいいね。もういいチケットは完売だっていうし。ブルージェイズ戦は自分もこの前息子と見に行ったんだよ」。「でも残念だね、Munenori(川崎宗則)はまた下(3A)に降りちゃったし、ヤンキースの田中は昨日投げちゃったし(勝利投手)。」



でもまぁ状況を正確に把握できたからいいか(苦笑)。特にマーくんについては、明日の席がブルージェイズ側の内野席だけにおおっぴらに応援もできそうもなかったし‥よぉっし明日は純粋にブルージェイズを応援するぞ!

そんなこんなで進んでいくと‥



「あそこでは五大湖を結ぶ川をせき止めているんですよ」といきなり観光案内開始(笑)。そうかぁ、五大湖って高校の地理の授業で習って以来だったぞ、そんなところまで来ちゃったんだなぁと妙に感激(アフリカ南部に行く方がはるかにレアなはずですが、自分ではこっちの方が遠い存在でした)。

やがてナイアガラフォールズエリアにやって来ました。ナイアガラの滝自体がカナダとアメリカの国境上に位置しているということすら計画立案時まではよく知らなかったTakemaですが、さすがにそのことはドライバー氏にも話しませんでした、ええ、面子の問題で(笑)。

やがてナイアガラの市内に入ります。と‥



さすがに日曜日、教会では結婚式が行われていたようで新郎新婦が出てきていました。おめでとうございまーす!

さて、ここで1つ問題があるのです。それは「ナイアガラの滝の観光中、このバックパックをどこに預けておくか」ということ。カナダ側ナイアガラ観光の拠点となるビジターセンターにはどうやらそういう施設はないようで、また帰路に利用するバスターミナルにもないそうです(無線でセンターに確認してもらった)。するとドライバー氏‥



ひゃー、それはありがたい!どうせ帰りもバスターミナルまではタクシーを使わなければならないので寄ってもらえばいいし、けだし名案!というわけで事務室の一角に置かせてもらいました(感謝)。



左上画像にはほとんど意味はないのですが、建設関係に従事されている方なら「お、ここでもアレを使ってるのか」と頷かれるのではないかと(笑)。ちなみに以前カナダの木造戸建てのほぼ新築住宅をみる機会があったのですが、断熱材がこれでもかと思うほど入っていてびっくりした記憶があります。

さて、「ここを曲がると見えてきますよ」とのお言葉のあとに見えてきたのは、どっひゃー系の水煙!高度差はもちろんですが、水量が多くないとここまでの水煙は見られないでしょう。それにしても、まだタクシーの車内なのにここまで見られて(見えて)いるってすごいなぁ(個人的には「もうちょっともったいぶってもいい」と思うんですが。



そんなわけでタクシー料金をお支払いし(空港で両替をしなかったのは、キューバ国内で広範囲に両替できるカナダドルC$をキューバ入国前にたくさん(5万円分)持っていたからです。キューバで使わなくてもカナダで使うしというわけで)、そしていざ30mほど歩けば、そこはもう滝の落ち口直近!



でももうちょっと滝の全貌を見たいのでメインの建物(Table Rock House)がある周辺まで移動。天気もいい週末なのでかなり混んでいますが、それでもちょっと待てば手すりの先頭に出ることができます。道路沿いが全て見学ポイントなので観光客が一箇所に集中することがないというのは大きなポイントですね(この点アメリカ側からの見学はかなりイマイチだと思います)。で、もう少し移動してみると‥





そして、さらに下流側へと進むともっとゴーカイなことになってきました。







ちなみにこの船はアメリカ側(青)とカナダ側(赤)から交互に運航しています。わざわざびしょ濡れになりにいくというのもナニですが、まぁこのあたりの人はそもそもクレージーですから‥(バンジージャンプを趣味の1つにしている自分がいうのもナニですが)。それにしても‥





もっともこの喩えは悪いかもしれません。少なくともこの人たちは「自分の意志で」乗っているわけですし。あ、そういうことなら難民と呼ばれる人たちも自分の意志か。遠洋マグロ漁船もみな同様ということになってしまいますから。

つまりは喩えが悪かったわけです。正しくは「娯楽として乗るか、それ以外として乗るか」ということですね。バンジージャンプと飛び降り自殺がともに「自分の意志」であるという括りになってしまう時点でもう間違ってるし(苦笑)。

さて話は前後しますが、自分たちもこの船に乗りたいと思っていたのは事実でありまして(同病相憐れむ系)、テーブルロックハウスで問い合わせてみると、あの船の予約はここから下流の埠頭近くの建物でしか受け付けていないのだとか。たぶん資本が違うのだと思いますが何だかなぁ、この建物の一角にテーブルとPCを持ってきてサーバーに接続すれば済むことじゃないのさと唖然。下流側のオフィスまで歩いていかないとわからないのか‥まぁ日本の観光地でも似たような不便はあちこちにあるわけですが。



そんなわけで(実はある予約を入れた上で)テクテクと歩いていきます。瀑布から離れたあたりではそれぞれの遊覧船がのんびりと通過していくのが見えています。が、途中でふり返ってみると‥







そんなわけで下流部に近づくにつれ「アメリカ滝」がよく見えるようになってきました。が‥







それと、滝の脇にこういう人工物をどーんと造っちゃうのがまたアメリカ的というか何というか(左上画像マウスオン)。気持ちはわかりますが。それと、アメリカ滝を(カナダ側から)撮ろうとすると、かなりの確率で背後の高層建築物が写り込むのもマイナスです。いやカナダ側も建物は(アメリカ側以上に)林立しているのですが、滝を正面から見る場合には完全に背後なので気にならないのです。

もっともアメリカ滝だってそれ単独で見ればすごい滝なのですが、カナダ滝のせいで大損しているなぁというのが正直な感想です。なおアメリカ滝を下から見られるツアー歩道もあるようですが(右上画像マウスオン)、レインウェアの色が「アメリカ船=青、カナダ船=赤、歩道ツアー者=黄色」というのは‥たぶん転落時の識別の都合もあるのでしょうね。



そんなわけで遊覧船オフィスのあるエリアまでやって来ましたが‥オフィス周辺には長蛇の列。確かこれから並んでも乗船は数時間後になるらしいという情報を見てきっぱり諦めました。トロントに戻るバス(予約済み)の時間に間に合わないこと明白でしたから。

というわけでちょっと軽食タイム(一応空港でサンドイッチを食べましたんで夕食までのつなぎね)。「SUSHI」(とビール)でーす!

ちなみにカナダには仕事で何度も来ていますが(アルバータ州とブリティッシュコロンビア州ばかりでしたが)、こちらの巻き寿司が「海苔を内部にくるむ」のは日本人としていかがなものかという思いを抱いたこともありました(まぁカナダ人にとっては「Seaweed=食べない」ですから)。

でも、10数年前に比べてお寿司の味がどんどん洗練されてきたのは事実でして、このSUSHIパックも(海外で食べるSUSHIとしては)十分に及第点でした。しかしそれよりもはるかに気になったこと、それは‥



まぁそんなことを考えながら食べると美味しくもないので「うん、まぁまぁだね」とか話しつつ軽食タイム終了。来た道を戻り始めたら再び太陽キター!



ハバナ(北緯23度)からちょうど20度北の43度に位置するトロントですが(ここはもうちょっとだけ南)、この日は相当暑かった!たぶん短い夏の中でもほぼ最高の気温なのじゃないかと思うくらい。実際、現地発のブログでもそう書かれていました(それと、自分たちが帰った直後に「トロントの夏は終わりました」というタイトルのブログ記事があったような?)





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