- 2015/8 キューバ旅行記(32) 出国後のトロント@カナダ編(3) メジャーリーグ野球観戦Jays vs Yankees!(1) -



さてやって来ましたよ、トロントCNタワーの隣にどどんと鎮座するロジャースセンタースタジアム!



明けて翌朝、この日もいい天気。宿泊客が東洋系というか日本人ばかりだなと思っていたら、何と「地球の歩き方」に紹介されているB&Bだったのですね知らなかった。でもまぁ設備はちゃんとしているので問題はなし。でも接客はほとんどなくバックパッカー宿レベルでした。いや、ホワイトホースのB&Bが「濃すぎた」のかもしれません(詳しくはこちら)。

さて、この日はいきなりアメリカンカナディアン!ページトップの画像にもありましたとおり、あのスタジアムで「プロ野球」を見に行くのであります!

とはいえここトロントに全然詳しくなかったTakema、キューバの経由地としてトロントを通ることがわかり「それじゃ、せっかくだからトロント周辺も観光してみるか」と考えたわけで、その結果前ページのナイアガラの滝訪問ともなったわけです。

しかし同時にもう一つぶったまげたことがありました。それは‥



というわけで「もしかして自分たちの滞在中に(もう航空券は予約済みなので日程は動かせない)、ホームでの試合があったりしないかな?」と思ってブルージェイズのサイトをのぞいてみると‥



即座にシート予約ページに移動してみると‥うっはぁ、ブルージェイズ側の内野席の通路際が2席空いてるし!というわけで即座に予約を入れて席を確保したわけですよ。時に2015年3月、まだキューバへ出発する5ヶ月前であり、MLBも当然開幕前!

ちなみにこの旅行で一番先に予約したのは当然飛行機のチケットだったわけですが、次に予約したのがこの野球観戦チケットでした。記憶ではこの2ヶ月後ぐらいにレンタカーの予約を入れ、キューバ国内の行程を考えた上で宿の予約を入れ始めたのは7月になってからでした(笑)。ただし今後キューバ旅行がさらに人気になったりすると(&アメリカ人のキューバ旅行が解禁になったりすると)こんな悠長なスケジュールでは予約が取れなくなると思われますので何事もお早めに。

さて、お宿からは歩いて地下鉄のQueen's Park Stationを目指します。このあたりはトロント大学に隣接するエリアで、そういえば日本人宿泊客の中にも中期?留学中の某国立大学院生がおられたりしましたっけ。


さてトロントの地下鉄はトークンコイン式です。初乗りはC$3=約270円くらいと決して安くないのですが、そういえばイギリスポンドは昔から高値で推移していて(国策ともいう)、一時は初乗りが1000円近くになったとか。EUには所属していても統合通貨としてのユーロには参加せず自前での金融ハンドリングを確保する‥うーんさすが大英帝国の深謀遠慮です。「ただのわがまま」に過ぎないんですが、そのわがままが金融自由度を維持しているわけですから。あ、話がそれるのでこの話は終了です。



上記画像は下車駅のユニオン駅なのですが、第三軌条集電方式で走っているこの地下鉄の「頭部部分」にガードが設置され、そのガード部分に駅名や次駅表示がなされているのが特徴的です。バンクーバー空港から市内への「カナダライン」の地下部分にもなかった仕様‥あ、雪氷対策か!と思ったのですが、トロントはあまり大雪も降らないみたいなのでたぶんデザインだけの問題なのでしょう。



そんなわけでユニオン駅へ。ここはVIA Rail Canada(カナダ大陸横断鉄道)の主要駅でもあり、東に西にと長距離列車が走っています。バンクーバーまで4泊5日かぁ‥。ちなみにシベリア鉄道は6泊7日らしいですが、いつか乗ってみたいです。でも退職後か?いや退職後も海外旅行が続けられるような身分じゃないし、勤続○年でリフレッシュ休暇とかがもらえるような職場じゃないし‥あ、愚痴になってきたのでこのへんで終了(笑)。

で、この日ユニオン駅に特に用はないのですが、明日の下見をしておこうかと。というのも、明日(帰国日)はこの駅から空港直行ライナー「UPエキスプレス」を利用するので、乗り場等を確認しておこうかと。

このUP(Union駅-Pearson空港)エキスプレス、2015/7に開催されたPan American Games(南北アメリカスポーツ大会、いわゆるアジア陸上大会みたいなもの)の開催に合わせて2015/6に運行が始まったばかり。よって出発前の情報収集があまりできていなかったのです。

案の定、ユニオン駅の構内をうろうろしていてもちょっと迷いました(笑)。というか大会はもう終わっていたのに細かいところがまだ工事中だったりして、まぁそういうのが実は普通なんですけれどね世界では(意味深)。

で、どうやら連絡通路をずんずんと進んだ先にUPエキスプレスの専用駅があることが判明。



地下鉄駅からはそこそこの距離を移動してUPの駅に到着。さすがに新しいだけあってピカピカです。チケット販売機でクレジットカードが使えるのと(右上画像マウスオン)、日中は15分間隔で運行していることを確かめて下見終了。



で、右上画像はVIAのトロント(ユニオン)駅構内の跨線橋なのですが、上から見ていたら短い編成のディーゼル車両が入線してくるのが見えました。あれ、車両の全面には「UP]と書かれていますが(右上画像マウスオン)ネットに出ている車両と違うんですが?

この列車は切妻型の、よく見るディーゼル車両なのですが、UPエキスプレスで導入された車両ってやや流線型の顔つきのやつですよね(左上画像マウスオン)。車体に「UP」とは書かれていますが、これは実質的に近郊用の車両なのかな?ネットで調べましたがいまだ謎です。

まあこのことはどうでもいいでしょう。話を先へ進めます、この日は野球観戦がメインなのですから。と、スタジアム手前には横断幕が(右下画像マウスオン)。



日本人であればあえて訳す必要もないでしょう。反共産主義を掲げるこの横断幕。カナダはアメリカに比べて比較的緩やかな移民政策を実行してきました(少し前に厳しくなったようですが)。ただ日本で報道されてきたのは「共産党の幹部が資産を外国に移して云々」「同幹部が家族を外国に移住させて云々」「現地に華人社会を作ってカナダ人の不安を煽る」というようなネガティブを前提にしたものが多数を占めていました。

最後の「華人社会」についてはともかくとして、前の2つについては日本に住む自分も何となく「そうなのかな?」と思うところもありました。でも、決してそんな中国系移民ばかりではないことがこの横断幕を見ればわかります。バイアス(偏り)なき眼で物事を判断することは困難ですが、バイアスの存在を考えずに盲信してしまうことは甚だ恐いことなのです。いまの日本でも、いやどこの国や民族に対しても、自分の理解や価値観(バイアス)をある意味絶対視している部分が(自分も含めて)少なからずあるのです。

それは完全に取り払えないものです(自らのアイデンティティに直接関わってきますから)。でも、取り払う努力をしなければ自分の中の無意識のバイアスはどんどんその偏りを増していくということ、そのことだけは常に意識しておかなければならないと思うのです。

この場所にはこの幕を広げた人の姿はなく、デモも、アジテーションを叫ぶ人もおらず、ただこの横断幕だけが無言の抗議をしていました。ただ、中国共産党の解体(崩壊?)を願う彼らですが、その先のビジョンを示していないことは気になります。現政体の解体は「ゴールではなく一番大切な始まり」なのですから(以下略)。批判だけなら誰でもできますが‥(ただしかの国では「それができないという現実があるわけですが)。

あ、また話がとことんそれましたがいよいよここからは本題に戻ります!





どうもロジャースというと、大学生時代に東京の吉祥寺ダイヤ街チェリーナードにあった衣料品等の格安店(イメージとしては衣料系ドンキホーテのような感じ)を思い出してしまうのですが、こちらは輝かしきMLB球団の本拠地です!

念のため調べてみたら、いまもかつてと同じ場所に存在していることがわかって嬉しくなりました(こちら)。ただしロジャースじゃなくてこちらの店名は「ロヂャース」でしたが。

ちなみに開場はしていても、まだ試合のオープニングまで時間があるというわけで一休み。歩いている人が少ないように見えますがその理由はただ1つ、「暑いから」です!(日陰に人が集まってます)。前ページでも書きましたが、ここ数日のカナダはまさに夏真っ盛りだったゆえ、暑さに弱いカナダ人はだいぶめげていたようでした(印象)。

いや、自分たちも日陰に避難してコーラを飲んでいたのでえらそうなことはいえませんし、そもそもわれわれはつい前日まであたりまえに30度を軽くオーバーしていたキューバにいたわけで暑さ慣れしているはずにもかかわらず、「それでも暑い」感じの陽気でした。



自宅で印刷し、ここまで大事に持ってきたこの日のチケット。カナダではダフ屋稼業が違法ではないのか、「チケット余ってませんかー、買うよぉ!」との声が飛び交っています。そりゃそうだよな、お天気の日曜日のホームゲーム、しかも相手がヤンキースとくれば混むに決まってます!うふふ内野席だもんね!

というわけでこの日、試合開始前の国歌斉唱前に球場入りして存分に楽しんじゃおうという意気込み満載でやってきたロジャースセンター、1日楽しませてもらいますよということで続きは次ページね。

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