- 2019夏、ジョージア編(15) カズベキ到着、山頂も見えたし大満足!-



よっしゃー晴れた!カズベキ山と三位一体教会のコラボ、いいですなー!

そんなわけで峠道を下っていくと、雨もすっかり止み気配で山の上のガスも少しずつ取れてきている感じ。一気に天候回復という雰囲気ではないですが、まぁまぁいい流れかも(もっとも夜にはしっかり雨でしたが)。



道路上に牛さんが寛ぐ場面ももう見慣れました。時々渋滞します(笑)。

さてカズベキに到着したのは正午過ぎで、まずはお昼ごはん。首都から日帰りも可能な観光地なのでレストランもあちこちにあります。そんなわけでよさげな感じのお店へ。



お店の名前はカズベキ山の標高そのままの「5047m」(標高には諸説あるようですが)。



というわけで定番の昼ビールです(おしんこどんはこの時まだ自粛中でソフトドリンク)。で、右上画像の壁に掛けられていた絵なんですけれど、何だかストーリー盛りだくさんでビミョーでした。お父さんがタバコを吸っていることからして「山火事注意」がテーマなのでしょうが、それでも鉄道列車は元気に走っているし、これだけの煙が立ち上っていることを意にも解さず語らう若者たち。そういやお父さんの脇にいる子どもも山火事のことなんか気にしていないみたいだし?‥何だか謎絵です。

さてお昼ごはんなのですが‥





前にも書きましたが、ジョージアの方々は食事に関しては保守的だそうで(旧ソビエトの一員であったこともあり他エリアの料理に親しみが少なかったこともあるのか)、いわゆる「外国料理」を自由に楽しめる環境にはありません。もちろんトビリシには外国料理店がいくつもあるとはいえ、一国の首都ですからね、たとえば「品川に泊まっている自分が、下北沢にいい料理店があるといってもおいそれとは行かれない」わけですよ(何だか変な喩えですが、自分が泊まっていた旧市街には歩いて行かれる外国料理店はありませんでした=旧市街だし)。

でもここカズベキはジョージアきっての観光地ということもあり外国人旅行者も多い、ゆえに狭いエリアに多国籍料理が楽しめるレストランもあるというわけです。

ところでわれわれ日本人といえば「日本料理」ばかりを食べているかといえば全然そんなことはなく、中華をアレンジした「ラーメン」だったりインドをアレンジした「カレー」だったり、そもそもパンとかシリアルとか、いろいろ食べているのが現状で、かなり多彩な食生活をしているのがわれわれ日本人なのです。というわけでこの日のランチ、ごちそうさまでした。これでまたジョージア料理を美味しく食べられそうです。



昼食後は早めですがこの日のお宿「イベリアホテル」にチェックイン。三位一体教会とはメインロードを挟んで反対側の山の中腹に立地する宿で、まだかなり新しい感じです。ラッキーなことに部屋はカズベキ山を望む側でした。もっともこの段階では山もガスに包まれていたわけですが(カズベキ山がどこにあるのか知りませんでした)。部屋のベランダから見える景色はといえば‥





さて昼食後、この日のうちに上記教会に上がってみるか(もちろん車で)、それとも午後はフリータイムとし、明日の朝上がることにするかを選択することになりましたが、まだお天気はイマイチなのと、天気予報では明日のほうがお天気になりそうだということで後者を選択。というわけで夕食までは自由時間、街中をお散歩することに。まずは坂を下りてメインロード沿いへと歩いていきます。往きはヨイヨイ帰りは恐いモードです(まぁ極端に急な坂ではありませんが)。



メインロードの脇には噴水池のようなものが(水は止まってましたが)。





ま、ここはジョージアですからほぼ全てのヒトが漢字を読めませんし、「あの中国人のおっさんのTシャツ、派手だなぁ」くらいの印象だったと思われます(そこそこチラチラとガン見されましたが)。ええっと、国内では一度だけ着て町を歩いたことがあります(アンダーウェアとしてではなくほぼ上と同じ格好で)。次にこの「岩下の新生姜Tシャツ」を着用するのはいつだろう?(笑)。



スイカの販売車。美味しいはずですがさすがに丸ごと1個はねぇ。中心部にはマルシュルートカの発着所もあり、トビリシまでは10ラリ(約400円)。150kmほどある峠越えの道で、休憩込みで3hくらいかかるようですが安いですねぇ。

というわけで未舗装の坂道を上がっていきます。と、背後を振り返ると‥



こっち側の山も雲がとれつつありますが‥





さっきまでの峠越えでは雨が降っていたので「また降るかもしれん」と諦めた三位一体教会ですが、まぁこの時行っておいてもよかったかもしれません。でもこうして教会とワンセットで撮影できたので、自分としてはこの時の判断は間違っていなかったかなと(ちなみにこのあと山にはすぐに再びガスがかかり、また数時間後にはまた雨が降りました)。



さすが5000m峰、山頂部分に氷河(ただし表面は雪です)を載せた優美なお姿で登場です。このページをタイプ中にちょっと調べてみたらわかったことですが、カズベキからはツアー登山で1泊2日で登れるんですね(ただしそこそこの川渡りもあるし途中のHutはシーズン中登山ツアー客でほぼ満員ということです。なお公認のテント場あり)。知っていたら登頂を考えたのになぁ。

なお登山道は氷河歩きを含みますがエキスパートレベルではないようです。何でも上画像に見えている裏側(ロシア領内)を回り込んでいくのだとか。ジョージアとロシアの関係は「かなり微妙」ですが(南オセチアとかアブハジアとかの絡みを含みます)、さすがにロシアの国境警備隊もここまでは監視できませんからね。再訪の際にはたぶんツアーに乗っかります(根性なしの元山屋)。



このまま真っ直ぐ宿に戻っても時間が余るので、宿の北側にあたる場所にある教会マークを目指してみることに。右上画像の教会は入口ゲートが閉鎖されていて、どうやら神職者常住の教会ではないようでした。ま、異教徒ですから無理はしません。この界隈で数枚パチリと写真を撮った上で宿に戻りました。



それにしてもジョージアの山岳エリアでは三菱デリカに出会うことがあまりにも多いのです。しかも右ハンドルなので日本からの中古車なのでしょう(ちなみにシャルワさんのエスティマ4WDも右ハンドル)。いや同じ右ハンドル=左側通行ゆえイギリスからという可能性もないわけではないですが、タマ数を考えれば日本からと考えるのが自然。でもですね、



日本で走っているデリカ、白って逆に希少色ではないかと思います。あ、そういえばヴァルジアでパジェロミニに乗った時も「運転席チェンジキット」があるとかいうことを伺ったっけ。もしかして輸出関連の会社が、輸出時に一定の輸出仕様変更(輸出先の需要に応じた変更)を行っているのかもしれません。三菱の関連会社かも(そうなると信頼度が上がりそうだし)。

そういや4WDでいえばカムチャッカ(2013)ではデリカはほぼ目にせずフォレスターはそこそこ。キルギス(2017)ではデリカを見た記憶なしでフォレスターは少し多かったかな。で、この2019夏は「山岳部はデリカだらけ、フォレスターはそこそこ走ってる、でもトヨタや日産のSUV比率は低い」という感じでした。いやまぁ自分が見ていて何となく感じたレベルですのでツッコミ歓迎です(その都度訂正します)。



宿に戻るべく歩いていくと馬を発見!ホースで馬を洗っている方もおりました。しかしこの界隈で馬って‥なるほど、先ほど書いたカズベキ山の登山に関してもホーストレッキング区間があるようですし(川渡りは「馬で越す」ようです)、そこそこ観光的需要があるのかなと思います。



17:45ころに宿に戻り、お隣のゲストハウス宿泊の渡辺さんと18:00に待ち合わせ、再び坂を下りて夕ごはん。やや小さなお店でしたがこういう感じのほうが好みです。



ええっと‥左上画像の料理を覚えていませんが(確か渡辺さんとおしんこどんは絶賛していたような)ナスを巻いての包み揚げかも。中央画像はケバブを巻いたもの(美味)、右上画像は渡辺さんから「野菜炒めみたいなもんです」とご説明いただき注文した品ですが、自分の思いとしては「野菜煮込みだな」という感じでした(笑)。

ジョージア料理の真骨頂は「煮込み」にあるのかと思います。いっぽうで「ささっと火を通して食べる」系の料理はさほど多くありません。前にも書きましたが肉用牛がほぼ皆無であることから「肉汁したたる」お肉がなく、ゆえに焼肉といえば「ケバブ」系に収斂するしかないようなのです。

半世紀以上生きてしまった自分にとってカルビは「ひと切れふた切れでOK」という感じなのですが、まさかここジョージアにおいて脳内に「カルビ焼肉待望論」がホーハイとして出づるとは!要は「アブラ切れ」でありました。自分でもびっくり。



夕食を終えたころには雨が降っていました(正しくはレストランに着いた直後から雨模様)。渡辺さんもおしんこどんもちゃんと傘を持参していたので(自分だけずぼら)濡れずに帰ることができました。宿に着き、かの三位一体教会を遠望すると‥(右上画像マウスオン)。おお、ちゃんと灯りが点いてますね(実は下から見たときは点いていなかったのです)。

さて明日のお天気に期待を込めつつおやすみなさーい!

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