(あまり意味はありませんが上ロゴマウスオンで英語表記に変わります)
− 2013 カムチャッカ旅行記その13 ブィストラヤ川をゴムボートで釣り下る −
よーし釣るぞぉ!(仕事中にはめったに押されない「やる気スイッチ」が入った瞬間)。
さてこの日は川下り&有名野湯訪問(変な言い方ですが)ということなのですが、朝はぐっと遅くて9時朝食10時出発です。とはいえ9時にならないとサーブされないということでもないのでもう少し早めに食べに行ったかな。というのも、ガラケーの充電ができなくなって使用不能となった今、IPOD(PADじゃないですよ)&ノートPCに接続できる唯一の場所が食堂ですからね(笑)。
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その食事前にいつもの喫煙場所であるホテル入り口まで降りてきたら、何やら巨大トップケース他充実装備のスクーターが止まっていましたのでパチリ。車体には「STIF」とありたぶん中国製でしょう(キックスターターもあるし)。排気量は不明ですがスピードメーターは80km/hまでしか刻まれていませんでしたから見かけ通り小排気量車、でもそこにロシアンスピリットでUSB端子付きのステレオコンポが組み込まれているじゃないですか!
でも見たところそのコンポーネントは防水仕様には思えなかったんですが‥大丈夫か?(苦笑)。
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何だかやる気があるのかないのかわからない朝食を終え(サラダは丁寧に盛られているのに)、この日はアンドレイさんの車で(バックミラーの吊り下げは蜘蛛ですな)一路ブィストラヤ川へと向かいます。偶然なのか気を遣ってくださったのか最初は海沿いの道を行きますが、メインロードは1本だけなのでやがていつもの道へ。
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お天気はそう悪くもないのですが、昨日訪問したアバチャ山方面にはしっかり雲がかかっています(右上画像)。いやぁあそこが昨日でよかったな!
このあと、エリゾボ市街の手前をパスするバイパス路へと進みます。途中の川に架かる橋の上では「手抜き系太公望」が竿を出していましたが釣れている気配はありませんでした(笑)。
バイパスロードから北東部方面への道路を右折すると、車の数はぐっと少なくなります。ただし工事区間もところどころにあります。北海道も同じですが冬には作業ができませんからね。
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左上画像はロシアにおける「追い越し禁止区間」を示す表示です。このあたり数キロにわたって再舗装工事が行われていました。しかし日本のように「ご丁寧過ぎるほど」の誘導員はいるはずもなく、結局こちらが工事場所を避けて先行逆走していくと、運悪くやって来た対向車の車列はこうやって路肩によけるしかないのですね(右上画像マウスオン)。
ちなみにこの工事は道路拡幅を伴うもののようで、両サイドでは木々を伐採&路肩整備をしていましたが、そのパワーショベルもやはり日本から輸入された物でした(左上画像マウスオン)。日本製はやっぱり頑張れるんですよね。そういう気概を持って機材を製作なさっておられる皆さまに感謝です。たぶんカムチャッカの方々は「安かろう○かろう」になびくことはないでしょう。そしていつかは中古ではなく新車を是非!
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さてソコチという集落には立派な道の駅?がありまして、結構な数の車が止まっておりました。で、右上画像のような屋台のお店ではなくターニャさんの「ここで買いましょう」というお言葉にそのまま従って購入したわけですが、しまった突っ伏している女性のお店と食べ比べてみるんだった!日本と同じように旅行社とお店がつながっているのは確かでしょうからね(だから屋台の方々がわれわれ外国人客に商売っ気を一切出してないわけですし)。
しかしこの時紹介されたお店はまぁ確かになかなかでした。長距離ドライバーとおぼしき方も買っていたので変に観光客価格じゃないと思いますし(価格表示あり)、店内ショーケースは種類豊富なピロシキが「はいはーい、ボクが美味しいよ!」「何言ってんのよわたしよ肉入りよ!」という感じで並んでおりました。ま、外から見たらどれも同じなんですけれどね(大笑)。
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ピロシキ本来の大きさよりはるかに巨大なのがこの地域このお店の売りなのでしょう。
ちなみに加温ショーケースに入れられているのであったかいのを食べられます(アツアツとはいきませんが)。で、肉&ジャガイモのピロシキ75ルーブル、おしんこどんはカッテージチーズの甘いやつ70ルーブル。そのほか、具材としてソーセージ、キャベツ、きのこ、タマネギの単品及びミックスがありました。コーラ55ルーブルとあわせてジャスト200ルーブル。交換レートによりますが約700円くらい。だいたい日本と同じくらいのお値段です。
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ご覧のように垢抜けた外観で、店内には飲食スペースも用意されておりまさにカムチャッカのファストフードショップです。ただ、トイレは別棟の共用有料トイレのみというのがやはりロシアというべきなのでしょうか。トイレ内にはおばちゃんが陣取っていて、いつ来るかわからないお客(上画像を見ればわかるようにそんなに人出が多いわけではない)を待っていました。1回20ルーブル、水洗ですがそこそこトイレ臭もあり、あそこに1日ずっといるのはちょっとツライなぁ。
さて、店内では食べずに車内でパクつくわけですが、今朝の朝食が9:00と遅めだったため実はまだお腹が空いていないのです(この時点で11:30)。しかもこのあと約1時間後には昼食となるわけで、そうなるとこの「手のひらサイズビッグピロシキ」をどう成敗するかが大きな問題になってきます(笑)。
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でもあとのことは考えずとりあえずパクついてみました。Takemaの「肉&じゃがいも」くんは‥うーん「中にコロッケが入った揚げパン」そのものでした。具材を考えれば当然の助動詞なのでありまして、もっと冒険してみればよかったなぁ(笑)。
おしんこどんのカッテージチーズは「うん、これ美味しい!」。よかったねぇ。とりあえず半分だけ食べてあとはどこかでおやつだな。
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しかしここから先は何だか天候が一気にあやしくなり、あちゃーやっぱり雨が降ってきました。このあとは約3hもの川下りなので逃げ場所もなく、ゴムボートの上で雨に打たれ続けることになるのか?と暗澹たる気持ちになってきます。
でもこの道は整備状態が実によくまた周囲の山もいい感じで、ターニャさんの「道路脇にいつクマが出てきてもおかしくないです」というお言葉に「ここはカナディアンロッキーのアイスフィールドパークウェイみたいな感じだな、バイクで走ったらとてつもなく気持ちいいだろうな」などと思ったりもしたのですが、もしこの時仮に本当にバイクで走っていたら「さみー、くっそぉ雨まで降ってきやがった!うはーパンツに浸水!」と、まるでかつてオホーツク沿いのR238をクッチャロ湖に向けて走っていたときのような惨めったらしい気持ちになっていたはずです(大笑)。
しかし、ベースキャンプ到着前に雨はやみ、結局このあとボート川下り中には一滴の雨にも降られることはありませんでした。さすが晴れ女おしんこどん!(2人での旅行中にはほとんどの場合要所要所で晴れるんです)。
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ターニャさんに「食事の準備ができるまでここでお待ち下さい」と指示されたのは円形テント。真ん中には焚き火のあとがあり、「え、でも?」と天井を見上げると(右上画像マウスオン)‥なるほどねぇ。ツアーによってはこのベースキャンプに宿泊することもあるそうで、夜はここでワイワイコサックダンスというわけですね(でもけっこう寒そうだな)。
ちなみにここのトイレはなかなか濃厚系で、蛍光色をギラギラさせたハエがわんさかおりましたので念のためご覚悟下さい(でも薬剤は撒いているみたい)。
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左上画像が食堂テントです。冬場は解体するのでテントでの営業でいいやということなのでしょうしそれで十分なのですが、そう考えると毎年「組み立て&解体」を繰り返しながら営業している白馬鑓とか阿曽原とかの山小屋ってすごいことだよなぁ(ま、あちらの場合はそうしないと雪崩に持っていかれちゃうからなんですが)。
と、ここで「カムチャッ蚊」を一匹捕獲しました。実は出発前には「カムチャッカの湯に入るときは蚊との戦い」とか「でっかい蚊の蚊柱が押し寄せてくる」とかいろいろと恐い話を聞いていたので、とりあえずかぶり式のモスキートネット(アイスランドで購入したが、アイスランドの蚊の多くは人間を吸血しないので使わなかった)を持参していたわけです。
でも結果論としては基本的に「ほぼ大丈夫」でした。そりゃ要所要所にはそれなりにいるんですが、日本のヤブ蚊やブユのように油断も隙もないわけではなく「蚊道の王道」をいくがごとくゆったりとした行動なので、たとえば腕に止まっているのをパチンとやってもまだ刺されていなかったとかいうことが何度もありました。
あと、日本のアブやブユに比べて「かゆみがしつこくない」のも1つの特徴かと(個人差はあると思いますが少なくともTakemaにとっては)。日本の蚊は一度かゆみがおさまってもそこを再度掻いたりするとかゆみ復活、アブの場合はもっと悲惨ですよね。あ、そういえば今回はアブの記憶がないなぁ。
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そうこうしているうちに「ごはんでーす」との声が。あのー、Takemaの胃はHalf of ピロシキで十分に満たされているんですが‥。なお黄色テント内なので画像がご覧のような色合いなのはご理解下さい。
ビールはここでも500mLが1本100ルーブル。これから「トイレに行かれない川下り」なのに勇気ある行動だと思ってやって下さい(苦笑)。ただ、鮭のスープはともかくとして、肉のフライ(薄いカレー風味?)は半分しか食べられませんでした。だって何もやってないのに食べ物ばかりなのでねぇ。
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ライフジャケットに身を包んだおしんこどんは何だかだるまさんのようになっております。
さて、直接の接点はなかったのですがこちらには高校生とおぼしき団体が。ターニャさんに聞くと、サマーキャンプということで川下りの途中で1泊するのだとか。こういうイベント、日本では「林間学校」としてよくありましたが今はどうなのかな?(ただし日本の場合移動手段がゴムボートだと「いざというときの対応はどうするんだ!」とクレームが来そうですが)。でもキャンプだけでも経験しておくってことは大切ですよね。わたしの場合気がつけば中学1年生から登山を始めちゃいましたが(笑)。
ところで話は変わりますがターニャさんによるとこっちの高校生は、「春休み=10日くらい、夏休み=678月丸々、秋休み1週間、冬休み2週間」らしいんですね。何だかスゴイぞ(笑)。でも夏のあいだ先生の給料は出るのでしょうか?(以前カナダで聞いた話によると、カナダの公立高校の先生は雇用契約は継続しながらも休み中は無給となるため、いろいろアルバイトに励むのだとか)。
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ではでは頑張って行って来なさいね。でもたぶんキミたちは日本の東京在住同年代よりも生きる力がすでに強いと思うぞ(嘆笑)。
聞けば、このビィストラヤ川のボート下りは約12-13kmほどで、3時間かけて下るということはほぼ歩くスピードと同じ速さの流れというわけですね。また「それ!全員オールで漕げ、漕ぐんだジョー!」的ラフティング要素とは縁もゆかりもなく、実に穏やかな流れだというのでこれまた安心。メガネ族Takema&おしんこどんとしては「このメガネをなくしたときある種旅が終わる」わけでもありますからね(NZのワーホリ時にリバーカヤッキングをやっている最中、川脇から伸びる枝にメガネがひっかかって落下、カヤックを押さえていてもらい真剣に探したことを思い出します。見つかってヨカッタですわ)。
で、岸を離れてまだ数十mという時に、ターニャさんがこう叫びました!
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え?もうですか早くもいきなりですか?少しはカムチャッカの川下りをゆったりと楽しみたい気もしたんですが、ターニャさんのやる気にほだされて、ハイわれわれもルアーフィッシングスタンバイです!ちなみにこのボートにはお客(われわれ)2人+ターニャさん+ボートクルー2人の計5人が乗っており、全員が釣りを始めるという優雅な川下りでもあります(笑)。もちろんボートガイドのお2人は要所要所でボートを操りますが。
なおこのビィストラヤ川ではイワナやニジマスほかが釣れるということです。ルアー釣りは1990年代半ばに糠平湖でトライしたのが最後でしたが、NZではその昔日釣り券を購入して結構やってたよなー(実は日釣り券は結構割高なんですが)。
で、とりあえず感触を思い出しながら(素人なのですがオーバーヘッドは苦手でサイドスローの方がなじんでいたことを思い出した)何度かキャストしていると‥
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さっそく「おいしい1stヒット」のおしんこどん、さすがです。釣れたのはイワナでした。が、ルアーがエラのあたりに引っかかった状態で上がってきておりある種ラッキーヒットかもしれません。「尺」にも及ばなかったこのイワナ、リリースされましたが‥大丈夫かな?(ボートクルー氏、水に手を浸けることなくそのまま針を外してましたからねぇ)。
それからしばらくは皆さんほとんど無言で「魚との駆け引き」にいそしみます。考えてみれば「ただ3時間変化のないボートに揺られるだけ」ではすぐに飽きちゃいますよね。でも釣りをしている間はそちらに集中しますし、そうしている時って「時間が経つのが早い」んですよ。自分も野湯を掘っていたときなどに同じような経験があります(笑)。
と、そうこうしているうちに、またも「オイシイところ」をゲットしたおしんこどん!
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(右上画像マウスオンで計測の別画像に変わります)
屈葬裏山志位書記長!なお先ほどのイワナはリリースしたボートクルー氏ですが、今回の虹鱒は「食うに足る」と考えたのかビニール袋に入れてお持ち帰るご様子。ま、われわれが持ち帰ったとしてもホテルにはキッチンもないのでしょうがないんですが(でも何だかクヤシイ)。
で、このあとターニャさんもおしんこどんヒットサイズほどではないながらニジマスを釣り上げました。となると‥
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(いやそんなもん最初からないのではありますが)
という感じになってくるのは当然でありまして、せめてもの救いは「ボートクルーのお2人が自分と同じくまだボウズ」というところなのであります(ただし彼らには操船という重要任務があるので、Takemaと同列に考えちゃいけないんですけれどね)。
で、本流から少し脇の滞留域でルアーを投げていたら‥
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よっしゃー、何とか面目を保つことができました。35cmくらいの‥ターニャさんによると「カワマスです」ということでした。この背びれが何とも特徴的なのですが、え、ええ?(右上画像マウスオン)。
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このあと、最後まで残っていたTakemaのルアーも根掛かりし、このあとはホントの意味での「ボートリバークルーズ」となりました。いやぁひと仕事終えてのんびりっていうのはいいもんです(大した仕事じゃないですけれどね)。
それにしても、ベースキャンプ到着直前まで雨が降っていたとは思えない上天気(右上画像ではかなりの好天に見えますが実際は曇り時々晴れ、暑くもなく寒くもなく)でありました。
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川岸にはドライバーのアンドレイさんが待っていてくれました。あとで聞いたところによると、車で先回りしたアンドレイさんもこの界隈で釣りにいそしんだものの釣果はなかったのだそうな。たぶん夕ごはんを狙っていたんだろうなー(笑)。
ちょうど入れ替わりに出発点で先行した高校生グループが出発していきました。しっかしすごいサマーキャンプだよなぁうらやましい。
最後にクルーのお2人と記念撮影をして、ここブィストラヤ川をあとにしたのでありました。そんなわけで、ここでこれまでの流れを動画でふり返ってみることにいたしましょう。
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まずは手始めから。いろんなイイ場所に誘導してくれるんですけれどね。 |
で、Takemaがカワマスを上げたときの動画。縦横比合ってませんがそのうち直します。 |
さてそんなわけで川へのダート取り付け道路からメインロードへ。と、最近整備されたと思われるメインロードからこのダートへは正式な接続がないのか、何と三菱デリカ、結構斜度のある法面を直登!このあたりが何ともロシアですねー(画像がなくてごめんなさい、でも車内からだと大した写真も撮れなかったと思われますが)。
メインロードに戻ったあとは、僅かにもかいたであろう汗を流すべく‥いよいよ野天温泉へと向かいます!
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