(あまり意味はありませんが上ロゴマウスオンで英語表記に変わります)

− 2013 カムチャッカ旅行記その16 ロドン温泉はなかなかヨロシイ −



来たきたカムチャッカの庶民の味方ロドン温泉!

そんなわけで船から上がったあとはPカムチャッキーの市内を通り抜け、昨日と同じくエリゾボ方面へ。バイパス路を抜けて‥右折。何とダート路になってしまい土ぼこりモウモウの中を走り抜け、やってきましたロドン温泉。ここは日帰り温泉施設となっていて、多くの地元の方々が湯ったりくつろいでおられましたっけ。

そんなわけで入口へ。駐車場にはそこそこ多くの車が止まっていて(いうまでもなくそのほとんどが日本車です)、日本の温泉だったら「あちゃー、こりゃ浴室の撮影は無理だな」と意気消沈しちゃうところでもあるのですが、ここはロシアゆえ水着着用が必須。裏を返せば海水浴場と同じなので堂々とカメラを持ち込めるわけなのですね。ほかのお客さんも時々写真を撮っておりました。

2棟ある建物をつなぐ通路はアクリル板の屋根でつながれ、通路にはカムチャッカ富士軍団の写真や説明が記されておりました(ロシア語のみなので読めませんが)。この施設には休憩室こそありませんが、雨の日でもここで湯上がりに休めそうです(通路ゆえあまり落ち着けませんが)。

さて、左上画像の番台のようなところで料金を支払います。実際にはターニャさんが手続きをしたのでわれわれは払っていないのですが、番台脇の貼り紙には「100ルーブル」と書いてありました。安いじゃないですか!(1ルーブル=われわれが成田で両替したレートで3.8円、実際には3円ちょい)。

で、脱衣場ロッカーは鍵がかからない系&見た限りどれも使用中だったので、脱衣やカメラをレジ袋に入れて露天風呂まで持ち込むことにしました。もし万が一パスポートが盗難にあったりしたら大変‥あ、メイン荷物はドライバーさん&ターニャさんが待機しているクルマに置いてきてます(苦笑)。カムチャッカインツール社のガイドさんやドライバーさんは日本の同じようなツアーと同じように信用がおけるかなと。

ではでは、お風呂に行ってみまSHOW!



天気が良ければ左上画像の通り湯浴みとひなたぼっことをダブルでタンノーできます。雨の時は‥ロシア人の皆さまは動じないのかもしれません、だって小学生の時「月曜日にお風呂を沸かしたにも関わらず翌日にお風呂に入るってどういうことぉ?」と比較文化論の根本に関係する疑問から「ロシアの人たちを自分と同じ基準で考えちゃイケナイ」という結論を持つに至ったTakemaだったのですから(笑)。

個別浴槽の奥には広いプールがありまして、そこもまたいい感じです。あ、ちなみに右上画像をよく見てもらうとわかるのですが、いくつかの袋が壁からぶら下がっていますよね。衆人環視のこの場ですから「監視」されているわけでもあり、ここで人の荷物を持っていく度胸のある不逞の輩はほとんどいないのでは?そんなわけでこのシステムはなかなかイイかもしれません(ただしどこの国でもそうですが油断は禁物です)。



うん、悪くありません。ややぬるめ適温ですし、気持ちいいのでありますよ(両上画像マウスオン)。しかしこのあと個別の浴槽方面に「前進」したところで、ここロドン温泉の凶暴性及び「裏の世界」を目の当たりにしたというわけなのです。しかしこのメイン浴槽入浴段階では加水も為されていたせいか気付かなかったんですが。

で、あらためて露天風呂界隈を眺めてみると‥

一番奥にメインのお風呂(というかプール)、そしてその両側にはまさにこの両上画像のように小さく仕切られた浴槽群が並んでいます。中央に同じ画像や人が写り込んでいるので全体像は何となくおわかりかと。そしてその一番奥にプールというわけです。冬期も営業しているようですが、当然ながら相当に寒いだろうなぁ。

で、この施設にはちゃんと成分等に関する掲示がありました。もちろんロシア語なのでほとんど理解不能なのですが‥

うん、一部はわかりますね。ややアルカリ側に振れたこのロドン温泉ですが、てっきり「ラドン含有なのかな?」と思っていました。しかしどうやらそうではないみたい(実はターニャさんに訳してもらったんです。たださすがにターニャさんも温泉専門家じゃないので電子辞書を引きまくっておりましたが)。

それによると源泉地はこの場所キャツスキンノーイェで、1513m掘削し動力で湯を上げているのだそうな。で、この両上画像の成分表どおりにいけばNaCa塩化物泉、「源泉は無色透明無臭で源泉は43度」ということのようなのですが、Takemaからすると‥

日本でも「ふるーい泉質調査掲示」があったりしますが(時には戦前とかのが堂々と)、温泉は生き物ですから常時成分含有の中身は変わるわけですよね。で、ここカムチャッカは「大地が現役」なのですから数年単位で成分が変わってもおかしくはないのです。もちろんこうやって表示をしてくれていることは有難いのですが(カムチャッカのいろんな温泉に浸かりましたが成分掲示があったのは確かここだけ)、せっかくなら再度調査してほしいところです。

さてここからは湯使い云々の話としましょう。奥のプールには加水された適温湯が常時投入されていたのですが、肝心の手前個別浴槽は基本的にため湯なんです。でもですね!





(右上画像にマウスオンすると「ホースを引き入れてマイ湯船加温中」画像に変わります)。

いやぁここロドンの湯はかなーりなかなかイイ!湯温調整も思いのままですし湯の香りもスバラシイ!料金も高くないのでカムチャッカを目指す方々には是非訪問目的地の1つに加えてほしいところです。

なおリクエストをすればマルキ温泉からの帰りに立ち寄れるかも知れません。というかその方がいろんな意味で合理的だと思います(うふふ)。

さらにここロドン温泉の話なんですが、どうも「気になるドア」があるんです。時折男女を問わずそのドアを開けて外に出て行く‥もしかして別の露天風呂が?いやそんなはずはあり得ないのですが、何があるのかと思って2人で行ってみました。すると‥



さすがに「最北の大地の方々」は皮膚感覚が全然違います!と、ここで偶然、先ほどの船で一緒だったかのドイツ人の奥さんがここにいたではありませんか!いや、わたしはやりたくもないし無理ですって、サウナだってそのあとの水風呂にざぶんと浸かる人の気持ちがわからないんですから!しかしドイツ人の奥さんにイケイケとせかされて‥いややっぱり無理でしたよ。で、続いておしんこどんがトライ!

だからTakemaは無理なんだって!おしんこどんよく頑張りました。

このあとかのドイツ人奥さまは「いいわねー、さ、今度は温泉でぎゅーっとぬくまって!」とおしんこどんを励ましておりました。この方どこまでもプラス志向なのね(笑)。どう考えても心臓によろしくないと怯えまくるTakemaでありました(案外小心)。



そんなわけで適温の湯でそれぞれまったり。いやはやここの湯はホントにいいなぁ!



さてロドン温泉からの帰り道では牧草ロールを積んだ大型トラックを目撃しました。あぁ何だかとっても嬉しいぞうふふ。ちなみにカムチャッカで牧草ロールを見たのはこれが最初で最後でしたが。広い草地は多いんですが放牧の牛馬はかなり少なかった気がします。

ツーリングライダーなのかただの移動なのかはわかりませんが、きっちりライディングジャケットを着用したカムチャッカのオフローダーもいました。この方はとっても安全運転で安心して見ていられたよなぁ。そうこうしているうちにもまた州都に戻ってきましたよ。

夕ごはんはサラダと‥壷に入っていた蒸し焼き料理は‥またも鮭かい!はい、そろそろ飽きてきてますが何か?(笑)。うーん、お肉が食べたいよぉ(懇願)。

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