- 2017夏 キルギス旅行編 その29 カザフスタン再入国、翌日は市内観光。え、ええ?-



まさか「市内観光」で氷河をいただく山までやってくるとは!ちなみにこの場所の標高は3180m、槍ヶ岳頂上と同じっ!



さて国境からアルマトイまでの道は往路でも通っていますので、すでにだいたいの景色はわかっています(=単調)。しかし往路のキルギス国境まではタクシーが故障し途中で乗り換えたのに、その次のタクシーも坂道でノッキングしながら何とか国境まで辿り着いたんだっけ。あのノッキング、たぶんディストリビューターの寿命によるプラグの点火タイミング不良だったと思われますが(その昔NZで乗っていた車と全く同じ症状だった)、いかんせんカザフ語もロシア語も話せないわれわれでありそのことは伝えられなかったんですよ。

しかしこの日のベンちゃんは至極安定モード、ご覧のとおりのスピードで快走していきます。国境近くに峠があるんですがそこもすいすいすいっと。



あぁ、往路ではあそこに立ち寄ったよね。何だかすでに懐かしい気分です。



ここで少し休憩。ここからアルマトイのエリアに入るようです。風景的には何の変化もない平原のど真ん中ですが。

このあと途中で事故った車による交通規制を通り抜けさらに進んでいきます。たぶん脇見運転だろうな、というかそれしか考えられないし(路面状況良好、それに牛馬の放牧地帯でもないですから)。



で、さらに進んだところで再度休息。往路でも別のお店に立ち寄りましたが、ここでまた乳飲料補給休憩です。



お店が何軒か並んでいましたが、ドライバーさん(左上画像に写ってる)がこの店に来たのはここがお勧めなのだろうということでわれわれも例の麦発酵ドリンクを注文(右上画像マウスオン)。



こんなふうに休憩ブースが軒を連ねております。あ、パトカー先頭の大名行列がやってきた(笑)。



こういう過積載車は滅多に見なかったのでパチリ。パチリといえば右上画像はスピード監視カメラでしょうね。




途中救急車を目にしましたが、イスラム教国だと「赤十字」が宗教的にちょっとねというわけで「赤新月社」が活躍しているのが普通なのに、ここでは普通に赤十字。ソビエトの宗教弾圧時代に導入されたからなのでしょうか(よく知りませんが)。

そんなわけでアルマトイの中心部に入ってきました。カザフスタンの元首都だったこともあり、大きな建物が多いです。というか、中央アジアのどことなく牧歌的なイメージが打ち砕かれること必至です(笑)。ビシュケクよりもはるかに大きな都市で、人口はビシュケク87万人に対しアルマトイは153万人ですからねぇ。



というわけで初日に泊まったオトラルホテルに再びチェックイン。ジャミラさんとは明朝の待ち合わせ時間を確認した上で一旦お別れです。

ちなみに初日の時は「音はすれども全然効かないエアコン」により夜中も熱気ムンムン&窓開けると車の音がうるさくてタマランチ会長だったので(古いなぁ)、今回はメインロードの反対側の部屋をリクエストし、また入室時にエアコンの効きを確かめました。うん、この部屋はバッチリです。



何というか、同じホテルとは思えないほど外が静かで落ち着けます。オトラルホテルに泊まるなら道路側じゃない方の部屋がお勧めです。裏は駐車場なのですが、お、ほぼ現行型のフォレスターが入ってきたぞ。しかも左ハンドルだから日本の中古車じゃなくて現地販売の新車。

概して日本車が多いキルギスとカザフスタンですが、中古車(右ハンドル車)の比率は明らかにキルギスのほうが高く、カザフは左ハンドルの新車が多いです。もっとも1人あたりのGDPからして桁違いですからねぇ(キルギス:US$3,361/2014、カザフスタン:US$25,669/2016)。石油の存在は大きいなと。

と、ここで今回の旅行おみやげをずらりと並べてみました(右上画像マウスオン)。この他にもまだフェルトカーペットとかがあるんですが、まずはこんなもんです。というわけでどこかに夕食を食べに行きましょう。まだ明るいので周辺のお散歩も兼ねてね。



ん?鳥居があるしこのイラストや人形はもしやジャパレス?かと思いましたが、チャイニーズレストランでした(しかもこの日はやってなかった)。ここのオーナーさん、日本と中国の区別がついていないのでしょうか(海外ではよくある話です)。



ケンタッキーもピザ屋さんもありました。まぁケンタという感じでもないのでピザ屋さんにしてみましょうかね。





しかしまぁ、左側の手書きボードは何となくわかりますかね。お飲み物のハッピーセットといったところでしょうか。もちろんわれわれが頼む飲み物は、われわれが知る数少ないロシア単語で事足りますから大丈夫です。つまり‥





ほーら問題なかった(笑)。ちなみにこちらのお国では女性がビールを頼むとご覧のようにストローが付いてきます。女性が大口を開けてゴーカイに飲むのはハシタナイってことなのでしょうか。

さてこのあたりで日没タイムです。われわれが来た頃に比べてずいぶん日が短くなりました(それでも上画増は20:00頃の撮影ですが)。この席はオープンテラスだったので画像も軒並み暗くなりますがご容赦下さい。



ピザもパスタもちゃんと美味しかったです。注文時、店員さんがロシア語?で説明してくれる中、さすがに料理の名前まではロシア語化されてはおらず「‥マルゲリータ、‥」云々という感じだったのでオーダーも問題なし。

あたりがすっかり暗くなったところでお飲み物のおかわりです。え、ええっ?





というわけで1Lピッチャーで即注文(笑)。しかしお酒のこととなると言葉の壁とかあっさりどこかに吹っ飛んでいきますなぁ、この情熱と積極性をもっとお仕事とかに生かし(以下略)。



うん、ちょっと甘めだけれど美味しいぞ的影絵の図(右上画像マウスオン)。



お会計の頃にはもう完全に夜になっていましたが、席から道路の向こうを見ると女性が1人で屋外ATMを操作していました。治安は明らかに「問題ない」ようですね。このあたり、工事中でかなり暗かったんですが。

お会計は5830テンゲ。1テンゲは0.3円ほどなので2000円もしないほどでした。最初に両替したテンゲがかなり余っていましたのでここはニコニコ現金払い。

宿に戻ってTVを点けると、ほわ?サニブラウン選手が?ちょうどロンドンで世界陸上をやっていたんですね(右上画像マウスオン)。



明けて翌朝。この旅行も実質的にこの日までで、夜にはソウルに向けて飛び立ちます。朝ごはんを食べてちょっと外に出てみると、隣接する公園の歩道舗装がバキバキに剥がされていました。確か旅の最初にはこの道を普通に歩いたはずですが‥。

さてジャミラさん&ドライバーさんと無事合流し「市内観光」のスタートです。今回の旅行目的地はもちろんキルギスだったので、その出入り地点となるここアルマトイは単なる通過点としてしか考えておらず、よって何があるのか等見どころを全然調べていませんでした。ゆえに最後の丸一日もジャミラさんにご同行願ったわけです



「まずは山の方に行きましょう」ということで、もとより異存もありませんというか山の方に何があるのかも知りません(苦笑)。小雨のぱらつくあいにくの天気でしたが、まぁこればっかりはしょうがないですよね。そこそこきつい登りの道を上がっていきます。こりゃ冬は凍結して大変な道になるんじゃと心配しますがまぁ何とかなっているんでしょう。あ、野良牛ハケーン!ちなみに警察車両が事故っていたのもここだけのヒミツです(右上画像マウスオン)。



かなり標高を上げてきたなぁとは思っていましたが、市内中心部の標高が800mほどなのに対し、この場所は何とすでに1600m以上とか!しかもここからゴンドラに乗って空中散歩というお楽しみ!まさかこんな行程が組まれているとは思いもよらず、うーむなかなかやるではないですか!(お天気が心配ですがこの時点では雨は降っておらず地面も濡れていませんでした)。



地図で見ると‥ゴンドラは2回乗り継ぎで、何と3200m(実際は3180m)まで上がっちゃうのだとか!うっひゃーすごいぞすごい!最終日にこんな行程を組み入れて下さったNH Tabi社に感謝です。

ただし、あとでジャミラさんから伺ったことには「最初の1区間を上がったところで景色を見てもらえば満足してもらえるかなと思っていました」と。あのですね、ナントカとTakemaは高いところに上りたがるんです!(笑)。結果としてドライバーさんをずいぶん待たせてしまいましたがお許し下さい。



そんなわけでTakemaご満悦の図。まさか市内観光で「山の上」まで上がれるとはね!

ちなみに一番上まで行く場合の料金は3300テンゲですから日本円で1100円。しかしゴンドラおよび各設備はご覧のとおりまだ新しい感じで、こりゃ楽しみです。



ただし「これはいかがなものだろう?」と思ったのが、ゴンドラによってはラッピング広告がなされていて前後の視界がゼロになっていること(左右は見えますが)。あのさぁ、観光客がこのゴンドラに乗る時は単純な移動手段としてではなく景色も楽しみたいはずなんですが?(特にスキーシーズンでないこの時期のお客は)。というわけで、このラッピングゴンドラをうまく避けていざ上へ上へ!



眼下にはスケートリンクも見えていますし、ゴンドラには「第28回 冬季ユニバーシアード」と書かれています。この年(2017)の1月から2月にかけてこの場所で大会が行われたようで、もちろん日本からも大学の若手選手が多く参加したようです。

アルマトイ市内にはスキーのジャンプ台(ノーマルヒル&ラージヒル)があるのも目にしましたし、いつか遠くない時期にここアルマトイで冬季五輪が行われてもおかしくないなぁ。設備がすでにあるっていうのは大きいですよ。



最初の区間には道路もくねくねと並行して走っており、別荘なのか貸別荘なのか、とにかく瀟洒な建物が並んでいたりするエリアもあります。もし貸別荘だとしても‥相当高いだろうな(苦笑)。

ゴンドラを乗り換えての第二区間からはそういう施設もなくなり、ゲレンデの中を進むことになります。あちこちにヤナギランが咲いておりました。さすがここもアジア。



第二区間の終点はすでに標高2840m。こんなに一気に上がっちゃっていいのでしょうか!(別に悪いことではない)。ここにはカフェ等一応の設備がありますが、第一ゴンドラ終点に比べればだいぶ簡素です。屋外のお手洗いもボ○○ン式だったとか(カフェ内には水洗式もあるのでしょうが利用していないので不明です)。





こういうほうがはるかに嬉しいわれわれなのです。足元は石や砂がゴロゴロのままで、何だかそれこそ北アルプスくんだりの山小屋気分になってきましたよ!ということでいよいよ第三ゴンドラに行きましょう乗ってみましょう!



ご覧のとおり第二&第三ゴンドラの乗換駅は舗装もされていません。あ、でも雨はすっかり止んでいたので問題なし!



いよいよ山岳エリアになってきました!と思ったら何やら工事中。支柱の付け替え工事のようです。現支柱、やばいの?



そして最終端、標高3180mに「何の苦もなく」到着です。上にも書きましたが「槍ヶ岳頂上」と同じ高さです!

そしてゴンドラを下りると眼前には‥





というわけだったのでありました。そんなわけで最終章は次ページにて。

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