- 2017夏 キルギス旅行編 その30 市内観光後空港へ、ソウル経由で帰国 -



すんごい!ちなみに見えている山はたぶん3800m近くあるはず。



場所による高度補正をしていませんでしたので多少低めに出ていますが、ここは公式データでは3180m。この道を歩いていけばあの氷河に‥いや最後のガレを考えれば氷河タッチは間違いなく無理な話でしょう。そう考えると、20歳台前半の若い頃にNZの氷河を登ってサドル(峠)単独往復をやっていたというのは、いま考えればある意味よくやったよなぁと。だってあの時だって(この時です)恐かったもん(今だから言える系のビビリ話はほかにも幾つもありますが)。



しかし氷河はすごいよなと思って見ていたわけですが、何というか結構かなり寒くなってきました。結局山の上では雨にやられることこそありませんでしたがご覧のとおり雲は多く、



われわれがこの場所に滞在している間にも一気にガスが立ちこめたりしておりました。



そんなわけで寒いわけですがとはいえやっぱり山はいいなぁ。



このあとおしんこどんは「寒い、やってられない」というわけで雨具を着込みました。いっぽうで、スカートを履き半袖&サンダルの女性が向こうからゆったりと歩いてくるわけですよね。やっぱりわれわれ日本人とは皮膚感覚が違うのかもしれません。あ、自分は最初から最後まで半袖でしたが、そんなに悠長な気分ではありませんでした(要は寒いんですよ)。



氷河部分をズームしてみたのが上画像です。かなり「流れて」いる様子が見てとれます。そしてこの山脈の向こう側は‥キルギス。いや実際にはこのあともっと奥の山を越えた向こう側にあのイシククル湖があるというわけなのですが、でもここまで上がってきたゆえにキルギスとの近さを感じましたよ。



赤い十字の場所がこの場所、南側の湖がイシククル湖なのです。



こういう場所によくある方角&距離標識。多くは各国の首都または大都市まで何kmと記載されている場合が多いのですが、さすがにここはスキーリゾートですから、標識も「ツェルマット(スイス)」とか「アスペン(アメリカ)」とかのスキーリゾートでした。そしてよく見たら日本のスキー場もありましたよ。



右上画像のお山に登ってみたいのはヤマヤマでしたが、この日のお天気は変わりやすくすぐガスったりするのでやめておいたほうがいいかなと(雨になったら最悪ですし)。またそもそもここまで登ってくる予定ではなかったわけですから‥。



猫耳岩の奥にはさらに急峻な山が。あの山の向こうがキルギスなのかもしれません。



この高さにもBAR=軽食喫茶がありました。休憩はしませんでしたが。



このあとはゴンドラで一つ下の駅まで降ります。レストランもあり展望もよさそうです。



しかし、これでバリアフリーといえるのか?(左上画像マウスオン)。せめて板の長さくらいは揃えましょうよ(苦笑)。



と、さっき山の水を飲んだ場所は足元の工事が始まっていて給水が止められていました(残念)。山の上は案の定ガスったり晴れたりを繰り返しているようです(右上画像マウスオン)。



そんなわけでもう1つ下の駅へ。あれ、気づきませんでしたが上部ゴンドラ駅のすぐ脇には‥ここにも「射的」が!(笑)。射的、キルギスにしろカザフスタンにしろ、人の集まるところにはほぼ確実にある感じです。



ここでお手洗いを済ませいよいよ下に降りていきます。順番待ちの列はなかったので、自分だけ1つ後ろのゴンドラに乗り込みます。あまり意味のない動画ですがゴンドラの上り下りおよび頂上部の展望を撮影していましたのでよろしければどうぞ。





このあたりまで下りてくるとだいぶ牧歌的な風景です。おしんこどんもこちらを撮影しているようです。



そんなわけで一番下の駅まで降りてきました。駐車場でドライバー氏の車を待つあいだに撮った画像が右上のコーヒー屋さん。メニューはキリル文字ではなくローマ字で書かれていました(ちなみに一番下には「歓迎光臨」とも書かれていました)。外国人の訪問も多い場所ですからなるほどとも思ったわけですが、帰国後、あるニュースを見て「ええっ!」と思った次第です。それは‥


(ニュースソースはこちらです。2017/10/27ロイター記事)。

「変更は徐々に‥」って、そりゃそうですよね。ローマ字のABCを読めない人もいるはずですし。ちなみにキルギスもカザフスタンもそうですが、いろいろな看板に自国語とロシア語をどちらもキリル文字を使って併記しているのが実情です(右上画像マウスオン)。ここにローマ字を加えた3語を併記するというのはなかなか大変かも。その意味でも「徐々に」というのはさもありなんです。しかし、どこまで浸透していくのでしょうか。レストランのメニューなどはそうなってくれるととてもありがたいんですが‥。



さてアルマトイの市内に戻ってきました。こんな建物が続々建てられており、正直言って街の活気は日本よりもあるような気がします。道路や歩道の再整備などもあちこちで行われていました。日本にいると中央アジアの国々の情報はほとんど入ってこないのが実情ですが、もはや「遊牧の国」などと思い込んでいる場合ではありません。



あ、ジャンプ台!あ、アルマアタタワー(371.5m)!あ、警察の交通取り締まり!(右上画像マウスオン)。

さてこのあとはお昼ごはんです。ジャミラさん、「お昼は中華料理です」とのたまいます。あれ、そういえばこの旅行で「中華」って初めてじゃない?もちろんドゥンガン料理、そしてキルギス料理にも中華の影響は多かれ少なかれあるはずではありますが。




(昼食代は旅行代金に含まれています)。



ただしビール代金は別払いで自腹です(当然)。



凝ったものは頼まず酢豚とチャーハンですが、さすがに高級店?だけありこれがまた美味しかったんですわ(量も多かったのは酢豚の皿とスプーンのサイズを見ればおわかりかと)。



で、食後に階段エリアの喫煙スペースに行くと‥ん?向かいのビルには日本食レストランもあるみたいですね(右上画像マウスオンで拡大)。ま、どうせ明日には日本に帰るわけですから今ここで是非にという必然性はありませんが。

ちなみにわれわれが店内で食事をしている間にかなりどしゃ降り系の通り雨がありました。山の上じゃなくてよかったなぁ。

昼食後は今度こそ本当に「市内」の観光です。まずは戦勝記念碑&広場のあるパンフィーロフ公園へ。



こちらは第一次&第二次大戦の記念碑や無名戦士の墓などがあり(右上画像マウスオン)、常時火が灯されています。そして献花も。



そしてどうやらこちらは結婚式を終えた新郎新婦が訪れる定番の記念写真の場なのかと(この時に雨が止んでいてよかったですねー)。そしてこういう時に居合わせたわれわれのような観光客も撮る撮る!(右上画像マウスオン)。



公園内にはゼンコフ正教会もありましたが工事中だったので絵的にはイマイチ。あ、トイレに行きたくなったので園内の有料トイレへ。有料公衆トイレは市内の要所にあるみたいで、有料だけあってきちんと清掃されていました(ただし和式。洋式があるのかは不明です)。

園内ではお兄さんがギター演奏とともに歌を披露中。観客は‥ノリノリの子どもたちとお父さんだけかな?





さてこのあとは「ここがカザフスタンのチョコレートのおみやげ店です」ということでラハットの直営店へ。しかし店内激混み!そもそも自分はスイーツに興味はないので途中で出てきてタバコを吸ってましたっけ(苦笑)。



たまたま団体さんで混んでいるタイミングに行っちゃったようですがおしんこどんはしっかり買い込んだようで何より。ちなみにラハット社、現在はロッテの傘下に入っているようで、もしかしたらそのツテで日本でも買えないかしらん?(ロッテのネットサイトを見た限りでは出ていませんでしたが)。

このあとは時間調整というわけで地下の喫茶店へ。チャイをいただきのんびり。しかしTakemaは知っていたのです。





いやはや、実にいいタイミングのお茶タイムでしたよ。料金は605テンゲというわけで約200円(右上画像マウスオン)。偶然の雨宿りを含めてありがたやです。



このあとはショッピングセンターへ。かなーり大きなSSです。と、入口あたりで男性に声を掛けられました。



聞けばここアルマトイ在住の日本人男性。私よりもかなり若く、カザフスタンの女性と結婚しお子さんもいるのだとか(この時はお1人でした)。お子さんはまだ小さいということでしたが日本に連れていったことはまだないのだそうです。皆さん、それぞれの場所で頑張ってますね!(でも声を掛けてきたということはちょっとお淋しかったのかなと)。

ここにはいろんなブランドショップも入っていましたが、特に買いたいものはなかったので眺めるだけで終了。さて、いよいよ空港へと向かいます!



そんなわけで空港へ向かう前に記念写真。おしんこどんは間欠噴水を駆け抜けております(成功)。



しかしここから夕方の渋滞に巻き込まれ、ドライバーさんはローカル裏道を探りまくっておりました。そのおかげで時間的に焦ることもなくアルマトイの空港へ無事到着。もともと無口なドライバーさんでしたが(ジャミラさんとの会話も少ない)、考えてみればお名前も伺わなかったのかすぐに忘れただけだったのかと(申し訳ない)。



時間的には余裕でチェックイン、そして荷物検査となったわけですが、ここでおしんこどんの荷物検査に支障あり!ここからは当時のおしんこどん日記を引用します。

荷物検査でTakemaがノートPC検査のあと自分。蜂蜜云々で、出して見せてと言われたがフェルトの敷物の中に(割れないように)入れていたので面倒だ。最初に出したのがジャムで、「ハウマッチ」と聞かれたので「280ソムです」と言っても全然ダメ。実は「ハウメニー」と聞いているようだったと途中で理解。

「1Lがいくつか」とか聞いてきたので「1Lとか買ってない、手で大きさを示して「大1、小6」だと答えてやりとりしていたら、話の途中で急に目も合わせずに「OK」と言って去っていった。「え?誰かに相談しに行ったのかも」と思っていたが、次の人のチェックを始めたのでもうプリプリ(怒)。


結局荷物検査場でパッキングも含めて15分近くかかったようでした。わたしはさっさと抜けちゃったんですけれどね。

しかしそんなわけで搭乗時間まで休憩、少々残ったカザフスタンテンゲ現金を使い切るべく‥うわ、何もかも高い!そこそこ残していたつもりだったんですが、結局ちんけなハンバーガーとホットドッグ、それとカプチーノにビールでほぼ使い切りました。

しかも、たぶんあるだろうと信じていたスモーキングルームが出国後スペースにはどこにもない!(喫煙者の比率は日本に比べても絶対高いと思われるのに)。というわけでこのあとのアシアナ航空ソウル便(夜行)が現地に到着するまでは我慢しろと強制されました(無念)。



ま、いつかは吸える時も来るわけですし。



ハイそんなわけで韓国インチョン空港到着です。乗り継ぎは当然ですがどこかに喫煙所‥あ、あったぁ!(ちなみに複数箇所ありました)。でも喫煙者の自分が言うのも何ですが、やっぱり屋内の喫煙所は二重扉にした方がいいと思いますよ。その点シンガポールのチャンギ空港は完璧だなと。二重扉なのはもちろんのこと喫煙室内からの吸気圧が強く、扉が開けられるタイミングでも外に煙はほぼ出ません。羽田や成田も少しは見習いなさい!あと、当然ですが広さもね。



インチョンでの待ち時間はまぁたいしたことなく、いよいよ成田に向けて飛び立ちます。往路と同じくエコノミー最前列の足元広々シートなので楽々です(アルマトイからソウルまでも同じ広々系でした)。



ほほーう海上高速道路もあるんですね。このカメの埋め立て地、イイ!(まだ全然利用されていないようですが)。



あれは「ロッテワールドタワー(555m)」でしょうか。しかし高速の料金所界隈が渋滞しているのはいずこも同じ。



だらしなくも足をのばせる悦楽。これがエコノミー料金にちょいとプラスするだけでOKなのですからもうやめられません(2015のエアカナダで知ってしまった)。ただしこの時もそうですが約8ヶ月前に席をキープしているんですけれどね。中央席のおじさんがこちらをちらちら見ながらアテンダントさんに訴えていましたが(雰囲気的に「彼らと席を入れ替えてくれ」ってこと?)、そりゃどだい無理な話ですしアテンダントさんもスルーしていましたけれどね。



「いわき」の字が違うことにはちょっと微妙に思いながらもまぁ無事に成田に到着です(どういうデータベースを使っているんだろう?)。

トータル16日間のロング旅行でありましたが、初めての中央アジア、かなり楽しめました!ちなみにこの旅行記を作成している間にウズベキスタンが日本人旅行者に対して事前ビザ取得不要のお達しを出したこともあり、これで「カザフ-キルギス-ウズベキ」のルートは自由に回れるようになりましたしね。

まだまだ日本人旅行者は少ないエリアですが(コアな旅行者はいます)、現地共通語としてのロシア語会話集(デジタルでもアナログでも)を手にして是非行ってみて下さい。そしてキルギスは夏の旅行先としてとことんお勧め!というわけでこのキルギス旅行記を〆といたします。最後までご高覧いただきありがとうございました。

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