− ポーンサワンへの帰り道、爆弾殻の村に寄り道 −



朝はやっぱり活気にあふれる国道7号線

朝食を食べずに宿を出たのは朝8:00位だったでしょうか。昨日来た道をムアンカムまで戻ってそこで朝食となります。しかしなぁホントにここ3日間太陽の姿を見てないんですが、乾期なんだからもう少しくらい青空が見えてもいいんじゃない?(苦笑)。

朝食の肉入り麺はまぁそこそこの美味しさ。やっぱりムアンクンで食べた麺の方がぐんと美味しかったよなぁ。でもたっぷりの野菜が出てくるのはここでも同じ。このあとルアンパバーンに移動してそこでも食べましたが、観光客向けのレストランでは野菜はほんのちょびっとだったことに落胆しました。やっぱり地元民御用達の店で食べるに限るということですね。

食堂の外にはローカルバスが停まっています。このバスで温泉を目指すのは大変だろうなぁ。お金で便利さを買わざるを得ない短期旅行者のわれわれですが、そういえば最近行く国では車のチャーターばかりしているような‥。ま、そういう国ばかりに行っているんだから仕方がないか(笑)。

朝食後はせっかくなのですぐ近くにある市場にお散歩がてら行ってみました。でも地方の町だから規模は小さいんですけれどね。

おお、小ぶたくんの竹篭(左上画像マウスオンで拡大します)が、今まさにトゥクトゥクに乗せられて出荷されていこうとしています!まだ小さいからすぐに食用になることはなさそうですが、これからどんなところで暮らすんだろうなどと思いつつ見送りました。

市場内はお客さんがちらりほらりで、どう見ても売り子さんの数の方が多いんですが、たまたま時間的に空いている時間だったのか、それとも元々こんなものなのかはわかりません。とはいえさすがに観光客のぐんと少ないこのエリアですから、どう見ても観光客のわれわれに売り込みの声がかかることはほとんどありません。



というわけでサトウキビのお砂糖やタマリンドなどを購入し、ついでに記念写真もね。

ちなみに見た限りあわわ系のオドロキ食材は見られませんでしたが(季節柄あまり収穫期でもありませんし)、全体としてそこそこの品揃えであるのは確かです。でも、さりげなくネズミくんの唐揚げなんかがあったりしてちょっといいぞ。

さてこのあとは爆弾殻を利用しているモン族の村へ。最初はごく普通の家並みの続く道を歩いていくと、突然広大な広場に出ました。学校の校庭というわけでもないし、普段はどのように利用しているのでしょうか?

その広場の片隅?で、村の女の子たちが例のキャッチボールをしていました。



しかし女の子だけだとちょっとさびしいかなと思っていたら‥



おお、革ジャンに身を包んだ男の子登場!ラブロマンスはまさにここから始まる?(笑)。


「キャッチボールに男子続々参加!」

最初の革ジャン青年に引き続き、続々と男の子が「参戦」。気のせいか女の子たちも色めき立っているように見える気がしますが?

Wmv形式、2.74MB、1分13秒

そんな「男女の出会いの場」をしばし見学させてもらったあと、さらに村の中へと進んでいくと、こんな小屋がいくつかありました。

どちらの小屋画像もマウスオンすると土台画像に変わりますが、この柱はみな米軍が落としたクラスター爆弾の殻なんですね。強度もあり廃物利用としてはうってつけということなんでしょう。ちなみにこの小屋は住居としてではなく製粉所として使われていました。

ちなみにこの村に限らず、国道沿いの家やBaw Nyai温泉近くの家にも、この弾殻を門のかわりに利用しているような家はところどころに見受けられました。それはすなわち「かつてその付近に爆弾が落とされた」証左となるわけですが、この村はその殻が特に多いというのは‥うーん。

ちなみにとあるお宅の塀はまさに「殻、殻、殻‥」



うわぁ、「壮観」という言葉遣いが正しいかどうかはわかりませんが、何十もの弾殻が並べられています!

このお宅の奥の方におじゃますると、そこには見慣れたラオ牛とは風格からしてちょっと違う黒毛のコブ牛がまったりしておりました。そしてその横にはこれまた弾殻が立てかけてあって‥飼い葉桶というわけでもなさそうだし、何に使っているんだろう?

ちなみにこの牛はやはりタダモノではなく、「闘牛用の牛」なんだそうで‥



しかし闘牛用の牛となるとついつい構いたくなるんですよね‥



角を立てるおしんこどんに、



身体を大きく見せて威嚇する?Takema。

しかしわれわれより牛の方がより大きな存在だったというべきか、彼は全然動じてくれなかったのでありました。ということで直接対決は風格負けとなったわけですが、牛に負けたままではおられませんのでいつかリベンジを‥って、あるわけないか(笑)。

続いて歩いていくと、何やら道の真ん中に「そのサイズにしては以上に高床式の」小さな小屋が見えてきました。

何だか弥生時代の住居の復元縮尺模型みたいにも見えましたが、近づいてみたら何のことはない、鳩小屋でした。最初この村の人の中に伝書鳩とかの趣味がある人がいるのかなと思いきや、聞けばやっぱり食用なんだって。雑色系の鶏の肉ってあまり美味しくないということをどこかで聞いたような気がするんですが、実際のところ味はどうなんでしょうかね。で、このあたりには男の子たちがたむろしていたのでわいわいわいと写真撮りましょ攻撃。



君たちもあと10年もすれば



あの広場でキャッチボールをしているんだろうね。

さてそんな子どもたちのすぐそばには、こんな「花壇」も‥

弾殻を利用したプランターです。この村を紹介しているWebページなどではかなり高い確率でこの場所のプランター画像が出てきます。でもそれって裏を返せば「これ1つしかない」といえることかも(笑)。ちなみに植えられていたのが平和を象徴するような「花」などではなく生活を象徴するように「ネギ」だったりするところが、何だかかえってほのぼのといい味を出しておりました。

このあとは再び村の中を歩きます。ポインセチア、すっかり茂ってますね。日本で見る鉢植えとは大違いです。



小ブタくんの首には横木がさし渡されています。柵を越えて逃げ出さないようにという工夫なのですが、なるほど首輪+ヒモよりは行動に自由度があっていいのかもしれません。

というわけで道を歩いていくと再び国道に出ました。さてこれで予定していた訪問地はすべて見学し終えたことになります。あとはポーンサワンに戻るだけとなったわけですが‥。実は、ラオスのおみやげとして今回狙っていたものに「ビアラオ関係のノベルティグッズ」がありました。たとえば「各商店の店先にぶら下がっている小旗」などがそれにあたります。

何とかこの小旗群をゲットしたいと思っていたTakema、イーバンさんに頼んで「使っていない旗の在庫」がないかどうか聞いてもらったのですが、「あいにく‥」と言われてしまいました(残念)。でも「ポーンサワンにはビアラオの事務所があるので、到着後に聞いてみましょう」と言ってくれたイーバンさん、あなたに期待しておりますぞ!
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