− ルアンパバーン、変わる古都、変わらぬ古都(3) 托鉢見学後朝ご飯 −

いよいよラオス滞在最終日、この朝は何と5:30起床、5:50には部屋を出て通りへと向かったのでありました。確か6:00くらいにはもう行列が出ていたという記憶があったからなんですが、いざサッカリン通りに出てみるとその気配はまるでなし。しかもあたりはまだかなり暗いし‥ん?さては?

ということに気づくのにさして時間はかかりませんでした。焦りすぎだって(笑)。



だってまだこんなに暗かったし(笑)。

しかしここからが驚きでした。周りが明るくなってくるにつれて、見物の観光客がどんどんどんどんどんどん集まって来るではありませんか!歩いてくるだけでなく、何と十数人乗りの小型バスで到着する団体さんも複数。結果として、道路の両側には観光客がそれぞれ一列に横並びという状況になっていたのであります。



たくさんの観光客に、地元の方も困惑気味?

オンオフシーズンの違いはあれど、5年前はこの同じ通りに「あっちに1人、そっちに2人」くらいしか観光客の姿はなかったことを考えると、この激変ぶりにはたまげざるを得ませんでした。見物客の数は10倍、いや間違いなくそれ以上はいたことでしょう。

このような観光客の激増が、それこそ地元の方々の気持ちを変えてしまうということは容易に想像されますし、また同時に修行中のお坊さんの「托鉢の心」にも変化を与えてしまう可能性があるようにも思えます。もちろんわれわれも観光客の1人であり、決して他人事ではないのですが‥。幸い、このような混雑ぶりもそのほとんどはメインストリートのみで、裏道での托鉢風景は5年前と大きくは変わっていないように思えました。でもいつか、観光客に対する一定の規制が敷かれる日が来てしまうのでしょうか。ちょっと複雑な思いに駆られながらの托鉢見学となりました。



托鉢の列が向こうからやってくることを知っているかのように待ち続ける白犬。表通りの家はまさに高級住宅街?



裏通りには観光客の姿はほとんどなし。ただ托鉢僧の朱列だけが進むばかりです。



この静かな風景が、静かなままずーっと続きますようにと願います。


「托鉢の風景」

「静か」といいながら実際には小さな子どもの泣き声や話し声、さらにはバイクなんかも通過したりしますが、これは「街の音」なんだからうるさいわけではないです。

Wmv形式、2.97MB、1分19秒

ちなみに行列は自分たちの宿の真ん前を通過。わざわざ表通りに出る必要などなかったわけでした(焦っちゃだめね)。ちなみにおしんこどんいわく、「ここの宿のお姉さん、絶対ラオス男性好みの顔をしてると思うよ、だって若いお坊さんたち、ちらちら見ては妙に口元がほほえんでいたもん!」こらこら、修行中のお坊さんをそんなに細かくチェックするんじゃない!(笑)。でもたぶんさもありなんかな(笑)。

さて、そのまま朝食にしようということで近くにあるカオソーイ(坦々きしめん)屋さんへ。開店まで少し待ったあと、普通のヌードルスープとともに注文いたしました。

ぐつぐつと煮えたぎる大鍋から立ち上る湯気にもう早くも生唾が出てきそう‥と思っていたら、麺の前にたっぷりの野菜が出てきました!こりゃ本当にたっぷりで嬉しい!(ちなみにこの野菜は1人前の盛りですので念のため)。メコン川沿いのレストランも、値段はまぁしょうがないんだろうけれどせめてこの盛り方を少しは見習いなさいって!

英語の出来る地元の女性と同席しながら食べたわけですが、いやーどちらも美味しい!(ちなみに真ん中の画像がカオソーイです)。麺の量が控えめなのはこれが元々のデフォルトなのだし(ラオスに限らずアジアの麺料理って量そのものはそれほど多くありませんよね)、これなら少食TakemaもOKさ!つゆも含めてほとんど完食しちゃいました。これで1杯10000kip(90円)なのだから驚き桃の木です!

お腹も程よくなったところで、昨夜は通過しただけの中心街シーサワンウォン通りを歩いていきます。まだほとんどのお店が開店準備中ですから、かえって静かな感じです。昨夜は「こ、ここはどこの国なんだ!」と思うくらいに外国人だらけで、それこそミニカオサン化していましたから。

その中心街を通り抜け、プーシーの丘まで来たところで、昨日のナイトマーケットの通りの写真を撮りに上がりました。これは昼と夜とを比較しようとして撮ったもの、もちろん昨日も同じ場所から撮っています。下の画像にマウスオンしてみてください。

いやはや、昼と夜とで趣が全然違いますね。しかしその一方で感心するのは道路の清潔さ。普通ナイトマーケットの場所を朝歩いたりするとかなりの量のゴミが落ちているのが普通なんですが、上の画像を見る限り普通の路地以上に清潔に見えます。食べ物の露店がないからという事情はあるにせよ、この綺麗さは賞賛に値します。この道に限らず、ラオスの道には周辺国(というかタイですね)と比べてゴミが少ないように思えるのですが‥。
このようなことを書くのにはちょっと個人的な理由があります。実はTakema家は某大型ショッピングセンターの近くにありまして、そのため週末ともなると家の前の細い通り(車のすれ違い不可能)はかなりの人通りがあるのです。ちなみに今さっき数えてみました(2008/3/2 15:56-16:00)。4分間を1分ごとに分けて計測してみると‥最初の1分の通行人数:28人、次の1分:14人、その次の1分:27人、最後の1分:17人。4分で86人、平均すると21.5人/分が通過することがわかりました(笑)。ちなみに車とバイクの通行はゼロ(この道は指定車許可車以外通行禁止区域。たまに無法者が通りますが)、人数のうちだいたい1/3は自転車、ちなみにスケボーで通った人1人(笑)。

話がTakema統計になっちゃいましたが、こんな感じで人が通ると、いつの間にやら不逞の輩の捨てるゴミが家の前に結構ちらかるんですよね。お菓子の袋が一番多いかな。もっとも真夜中だってそれなりに人通りがあるし、酔った人物だってポイ捨てするでしょうが。おっと、平日の朝「駅に向かう途中歩きながら缶ジュースを飲む」のを日課としている特定の某おっさんが、飲み終えた缶を道端に捨てていく(しかも一応捨てる直前に周囲をうかがうところがセコさ満開)のを目撃したのも何度かあるぞ。捨てる場所は日によって違うんですが、道路脇ならどこでもいいみたい。つまりタイを悪者にしたいのではなく「日本人のマナーだって別に大したもんじゃない」ということを言いたかったわけですわ。以上、長広舌失敬でした。

さてそのままプーシーホテルのある交差点まで来たところで、カオチーサイクアン(フランスパンのサンドイッチ)屋台が何軒も並んでいるのを発見!さっきカオソーイを食べたばかりですからどうしようか悩みましたが、さっきの量だとお腹の減るのも早いだろうということで(少食Takemaですがお腹の減るスピードは普通の人と変わりません)、持ち帰っておやつにすることにして、特に意味はないのですがなぜか一番若いお姉ちゃんのお店に吸い寄せられたTakemaでありました(笑)。いやホントに偶然なんですけれどね、そうだよねおしんこどん!(大笑)。

チキンサンドをオーダーしたのですが、それこそ野菜も目一杯詰め込んでくれていて、これで10000kip(約90円)は死ぬほど安い!Subway何するものぞと実感しますわ。一昨日の夜ビエンチャンで食べたカオチーも美味しかったけれど、いやぁラオスの朝ご飯は充実してますなー。

「カオチーサイクアン製作風景」

この場所はモン族のマーケットだということですが、帽子をかぶったこのお姉さん、それこそ日本のこれ系スタンドにいてもおかしくないですね。でも味もボリュームもこっちの方がはるかに上です!

Wmv形式、1.96MB、50秒

このあとは裏道沿いのモーニングマーケットを見物しながら宿へと戻ります。こちらは地元民御用達のようで、観光客向けの品物はほとんど見かけませんでした。今日日本へと帰るTakemaとしてはいろいろと購入したい生鮮品は山ほどありますが、どう考えても検疫に引っかかるので見るだけにしました。



タマリンドとか、持って帰りたかったなぁ‥(微笑)。



干し魚はさすがに臭いでばれるか(笑)。お肉は見るだけでガマンしましたが、ラオ豚のトンカツ‥じゅるっ♪

この後はメコン川沿いの通りに出て宿へと戻ります。川沿いには向こう岸への渡し船も出ていて、時間があればあっちに行ってみてもよかったなぁと思うもあとの祭り。まだ多少時間はあるけれどそろそろ戻って荷物の整理をしないとね。



バイクも積める(車は無理か?)「双胴船」が向こう岸に住む人たちの足になっているようです。

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