− その18 エルステイキャンプに到着、さっそくお馬さんに −
親子の馬。手綱も付けられずにのんびり過ごすっていいよなぁ‥。
「えっ、ええっ、いったいどこへ行くんでしょ?」と思いながらも楽しみながら(あえて行き先は聞かなかったため、ミニミステリーツアーみたいなものでした)車に乗っていると、突如としてこれまた楽しく舗装路を外れて草原の中の道を進むコリアンミクロ(ミクロとはワゴン車の名前です)。テレルジ周辺の、小さいとはいえ山に囲まれた谷あいとは全く違った広々とした草原をミクロくんが走ります!時には道のど真ん中に居座る羊や山羊たちを蹴散らしながら(彼らからみれば「たまに大きな早い奴が走ってきて俺たちのじゃまをするんだよなぁ」と思っているはず?)、どんどんと宿へ向かって大草原を進みます。いつの間にか雲の間から太陽も出てきて、いやぁ気持ちいい!
そんなモンゴルらしい?風景を楽しみながら、車は峠にさしかかりました。すると‥。
おお、これまた「道のオボー」だ。
そして峠を越えた平原の先に、ようやく今宵の宿エルステイが見えてきました。
いやぁ、テレルジはずぅっと曇りだったのに、こちらには日射しが降りそそいでおりました。とにかく広いし気持ちいいっ!思わず写真も撮らずに「うわぁ気もちいいっ!」とゆっくりしちゃいました。だから到着時の写真は一枚もなしね(苦笑)。
この画像はこの日の午後遅くのもの。だって到着直後の画像はないんだもん(笑)。
お昼ご飯を13:00に食べて、乗馬集合時間の15:00まではしばしゲルにてゆっくり。でもねぇ、実はちょっとユーウツだったのですよ乗馬って。だってねぇ、乗馬の経験といえばNZとカナダのみのTakema、NZの馬はともかく(おとなしかった)、カナダ@ロッキー馬は突如として下り道でギャロップ系走りをしやがってやたらビビッた記憶あり。そして何よりも(勝手に思い込んでいたのですが)、ここモンゴルでは
という「恐るべき暗黙の了解」があるのではないかと(笑)。なんせモンゴルの人は子どもの頃から馬に乗っているわけで、教える側のガイドさんも「気がついたら乗ってたもんね」系なんじゃないか、となればすこぉし馬を歩かせたあとすぐに「じゃ、いっちょ馬で走ってみましょうか!」的な「ちょっと待ていやもっと待てだいぶ待て!」系恐怖発言が出るんじゃないか?このように恐れおののいていたわけであります(長いな)。
しかし時間は刻々と流れ、いよいよその「悪魔の時間」がやってきました(笑)。貸してもらった装具を身につけ、鞍をもって「馬乗り場」へ。いやだなぁ、恐いなぁというひそかな思いも背中にしょって(大笑)。
おしんこどん、先にまたがって余裕の表情。
しかぁししかし!モンゴルの馬はおとなしかったし小さかった!そしてそして、「よっしゃ行きますよぉ、そりゃーっ!」系ガイドさんでもなかったわけで、とりあえず何とかなりましたのだ(安堵)。
胸のうちに秘めたビビリ感を気づかれたのか、何と手綱まで乗馬ガイドさんに持ってもらっているTakemaです。
そういえばこの宿の滞在客(ほぼ全員乗馬目的)のうち、ヘルメットをかぶっていたのはわれわれだけだったなぁ。家族連れの子ども(日本人)すらかぶっていなかったっけ。面倒だったけれど、今思えばこれはこれで良かったのかな。
頑張れおしんこどん、よいしょっと。
草原には無数のバッタがおり、近づくと「チキチキチキっ!」という音を発しながら飛んで逃げます。ちなみにこのバッタが飛び回るようになると「秋」の始まりなのだとか。
モンゴル編 動画ライブラリー(27) |
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ちなみに「モンゴル人=みんな馬に乗れるんじゃないか」というTakemaの思いこみ系イメージについてゾルさんにその真否を尋ねてみると、次のようなお答えが返ってきました。
「実際のところ、ほとんどのモンゴル人は馬に乗ることができます。UBのような都会に住んでいる人も、その親族は遊牧生活をしている場合がほとんどなので、馬に乗る機会はだいたいあるわけです。私の場合(UB在住)も親族のところで乗馬を覚えました。しかし、その状況も徐々に変わりつつあります。近年UBへの移住者が増えるとともに、都会育ちの子供たちの中には馬に乗る機会を得られない子も出てきたようです。また、中国側から外来種の馬が入り始めているのですが、外来馬は在来種より背が高く、着座位置も自然と高くなります。そうなると子供たちの練習用としてはちょっと危ないわけで、その辺も問題ですね。」
さ、次のページでは遊牧民さんのゲルを訪問します。ゲル訪問の際の心がけ@特別付録付きっ!