− その21 遊牧民のゲルにおじゃまっ!(3) −

さてさて、午後は再び正しい過ごし方というべきか、馬に乗ってお出かけと相成りました。ただしわれわれだけでの単独行動ではなく日本人の混成グループと一緒、日本人約10人+ガイド度約10人の総勢20人程度の大ツアーでございました。ま、ここ「エルステイ」というキャンプをキーワードに検索してもらえばかなり日本人が多いことはおわかりになるでしょうし、まぁそんなことはどうでもいいや。

隊列は、特にどこを目指すというわけでもなく?のんべんだらりと進みます。人数が多ければ人の乗馬技術も馬の気質も様々だし、まぁこんなものでしょ。



でも、おしんこどんは手綱を持って立派に進みます。私も持ちながらの撮影ですが。

しばらく進んだところ(約45分)にて休憩です。何にもない場所、草原のど真ん中ですが、かえってこういう場所の方が気持ちいいかも?以下、しばらくは画像中心にご説明申し上げましょ。



おしんこどん&Takemaの定番ポーズ。まずはこれがなくちゃ始まらない?

左画像「他馬(ひと)の首に頭を載せて楽をする安直馬」
右画像「たてがみ三者三様」。左から順に「モヒカン系」「真ん中分け系」「直毛茶髪兄ちゃん系」と並んでます。
話は変わりますが、この時期のモンゴルの草原にはバッタが大発生しております。古代中国では「蝗害(こうがい)=イナゴの大発生&大移動による飢饉」が恐れられていたようですが、あれもまたこちらモンゴル方面から押し寄せていったのかなぁと思わんばかりの大群です(記憶によればそうだった気がします)。



君たちのご先祖さんが「歴史」を作っていったのかも知れないね。

草原を馬に乗って or 歩いていくと、無数のバッタたちが飛び立つのが(いやがおうにも)わかります。「チキチキチキッ!」飛び立つときに発する独特の音は、おそらく羽をすりあわせるときに出る音なのでしょう。全てのバッタではなく、成虫とおぼしき大きな個体が、赤いお腹の部分を見せながら飛んでいくのを見るのは何だかとっても異国情緒たっぷりで、かぁなり気持ちがいいっ!(ただし虫嫌いの人には地獄かも)。

さてここで皆さんとお別れし別行動、あの(昨日訪問した)ゲルを訪ねることに。皆さんはあのまま帰ったみたいだっけ。



うーん、ひろぉい草原@何でもありの場所で



大した芸も披露せずにただひたすら同じポーズを取っているような二人?

さてゲルに到着してみると、いると思っていたお母さんの姿はなし、いたのは大学生の娘さんだけ(きれいなお嬢さんです。詳しくは次ページ以降に出てくる動画参照(笑))。

というわけで娘さんに馬乳酒を注いでもらってまずはくつろぎましょ(もはや勝手知ったる系?)。

娘さん画像はまだ足だけね(左写真)。喜ぶTakema画像はふんだんにドーゾ(大笑)。あ、左写真にマウスオンするとお菓子が出てきます。必ず手を付けるのがルールです!うわ、昨日は鍋の中にあったウルム、おいしかったんだよぉ!=マウスオン画像右皿。



さらに、昨日重しを載せられていたチーズもゲルの屋根上で乾き始めてました。

さぁって、そうこうしているうちに「お出かけしていたお母さん」が遙か向こうから帰ってまいりました‥ってどこにいるんでしょ?



この画像の中央(やや左)に、何か点のようなものが見えますか?(マウスオンで拡大)。

どこへ行っていたのかゾルさんに聞いてもらうと、何でも雨が降ったので放牧エリアを変えるべく丘の上の方にヤギを追ってきたのだそうな。ちなみにお母さんは日常的に足が痛いらしく、湿布のようなものが欲しいらしい。でも持っていないのでその代わり‥



送ってます送ってます、一心不乱に送ってます!おっと娘さんも興味深そうに‥(横顔だけね)。

お母さんの足に「おしんこどんパワー」がどれくらい効いたのかはわかりませんが、少なくとも「誠意」だけは確実に伝わったようでしたね。さて、ここでゾルさんが新たな提案。それは‥

うわぁ、願ったり願ったりです!ゾルさん、是非是非お母さんに提案してくださいっ!ということで、交渉(というかお願い)はすぐに成立。ただし時間の関係で馬に乗って来るのではなく歩いてくることになりましたが、そんなん全然問題じゃないものね。よぉーし、楽しみだ!

というわけで、この日最後のイベントは午後8時から始まることになりましたんで、まずはいったん夕ご飯を食べに宿へと戻ります。ちなみにこの時期の「搾乳」は午後8時以降に行うのが普通なのだとか。さすがに夏は日の長いモンゴルですなぁ。

ホースガイドのお兄さん、何だか髪型が決まってますな。さて遠くを見れば、雨のカーテンが光を浴びて何だか気持ちよさそう。もし自分が「意志を持った雨」であるとすれば(そんな例えは無意味かも知れませんが)、「どうせ降るならコンクリートジャングルのアスファルトにではなく、こういう場所に降りていきたい」と思うに決まってますよね。
モンゴル編 動画ライブラリー(30)

「本日の営業終了。背中がかゆいよぉ!」

お客さんが来るとき以外は鞍も付けられずに悠々と暮らす彼らですから、やはりしばらく背中に異物を装着された後は変な感覚が残るのでしょうか?この動画では一匹だけですが、結構みなやっていました。

Wmv形式、390KB、12秒

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