− その23 遊牧民のゲルにおじゃまっ!(5) −
おおっ、おしんこどんの立派な乗馬姿っ!
昨夜は帰ってきたのも遅かったというわけで、日記を付けたくらいでシャワーも浴びずにそのまま就寝でした。夜中にトイレ(本棟)まで行くと、空はまたもや曇り。とはいえほんのり月明かりがある中で見る限り、この地域に雨は降っていない様子ががみてとれました。要は高曇りという感じですね。
朝は早め(7:15)に起きてシャワーを浴びにいったのですが、シャワーの湯量も湯温も一定せず、結局はシャワーではなく直接蛇口から出る湯を中腰態勢で身体に浴びることとなりました(ぬるいお湯でも空中滞在時間を最小にすれば少しはまし)。朝は7:00から完全温水シャワーOKということだったのに何でだろう?さらに後で聞いてみると、女性側の方はまったく問題なく快適にシャワーを浴びられたとのこと。どうせボイラーは一つだろうに、これまたいったい何でだろう?
さて今日は午前中に乗馬、お昼ご飯を食べた後にUBへ戻るという日程です。天気はまたも曇り、かなり遠くのほうでは多少雨が降っているような感じで、さて雨具をどうしようかと悩みましたが「どうせ半日だけだし、曇ってはいるけれど何とか雨は降らないんじゃないか?」と考え、雨具は上半身のみ、下はまぁいいや系で持参せずとなりました。これが大失敗だったんですけれどね(苦笑)。
Takemaもそれなりに?
今日も他のグループと同じ行動となりました。本当は単独の方がいいんだけれど、まぁ最終日だしがっつくこともないでしょ。45分くらい進んだ丘の上で大休止。他の人たちは近くに見える別の丘を目指して歩いていきましたが、われわれはぐうたらモード全開なのか、周辺をうろついたりするだけでのんびりと過ごします。
はるか遠くに見える建物群は、社会主義時代ソビエト軍の駐屯地だったのだとか。
3匹のんびりと草をはんでおりますが、実はこの直前まで手綱がそれぞれの足に絡んで大変だったのだ。
しかぁししかし!上の画像を見ていただければおわかりの通り、何やら多大なる危険が我々のすぐ近くまで迫ってまいりました。そう、背後に見える「雨のカーテン」がこちらを目指して嬉しそうに近づいて来たのです。うわぁ大失敗、やっぱり雨具は上着だけじゃなくてパンツも持ってくるんだった!他の人たちも戻ってきて、全員が馬にまたがったのとほぼ時を同じくして‥
どしゃ降りタイムのスタートです!全員がびしょ濡れになりながらとにかく木の下屋根の下へ‥おっと、そんなもんあるわけがないんだから、ただひたすら濡れネズミ!ああ、やっぱりフル雨具モードで来るんだったぁ!(激しく後悔)。
ズボンはどーんどん濡れ始めました。しかも、上半身の雨具に付いた雨がぜーんぶ下半身めがけて流れ落ちます。ちーくしょ、これじゃ意味ないじゃないかぁっ!‥というわけで、パンツの芯まで?全て濡れに濡れに濡れまくっちゃいました。なお、ゾルさんは雨具そのものを持参していなかったため、歯の根が合わないくらいがちがちにふるえておりましたとさ(合掌)。
さて、雨の中隊列はかのお母さんゲルのそばにさしかかりました。せっかくだからということで、われわれだけ列から離れ、ゲルに向かって別行動。雨宿りをさせてもらおうというわけです。
ゲルにはお母さんも娘さんもおらず、そのかわりに日本人の四人組が雨宿りをしておりました。「今日は一日フルタイムで乗馬を楽しむつもりだったんですが‥」と言いながら、持参のお弁当を食べておられましたっけ。しばし話をしているうちに、部屋の片隅にある発電機に目がいきました。ん?もしかしてこれって?
上海金本田‥。これってもしかして?ん、ロゴは「HONYA」だぁ(笑)。マウスオンで無意味に拡大。
とか何とかやっているうちに、次第に雨も弱くなり、徐々に明るくなってきました。‥と、その時草原のかなたから走りくる一台の日本製四駆三菱パジェロ!ゲルの前で止まったその車からはお母さんが降りてこられました。運転してきたのは息子さんで、その他にお孫さんとおぼしき子供も降りてきました。なるほど、お出かけだったわけですね。
というわけでまたもアイラグ(馬乳酒)をごくごく。しばらくして、このパジェロをよく見ようと思い、カメラのファインダーをのぞきながら近寄っていったわけですが‥
この車に近づいていっただけなのに‥
こんな所に、雨ですっかり新鮮さを取り戻したこんなもの‥
そう、それは牛くんのできたてウ○コ!
ま、モンゴルの草原を、ただ一つのう○こすら踏まずに行動することはほぼ不可能な話ではありますが、こんなに新鮮なやつをここまで直撃してしまうと、あまりウキウキ気分ではいられませんなぁ(笑)。
以前のページで書きましたが、この時例の馬乳酒ボトルをいただき、すっかり雨の上がった草原を宿へと戻りましたとさ。さぁて、再びUBへ帰らなきゃ。