− その27 ツァータンのオルツを訪ねて(2) −

さぁて、前のページでもご覧いただきましたが、オルツの外にはたくさんのトナカイたちが休んでおりました。いやぁ君たちがサンタクロースの橇を引いているわけね(ホントかどうかは知る由もなし)

しかしこのあと、「実はサンタさんはものすごく苦労してプレゼントを配っていたに違いない!」ということを実感せずにはいられなくなる事態が発生しました!というのも、まずは家族の方と話をしていたゾルさんが突然われわれに

と話を振ってくるものだからびっくり仰天。「トナカイに乗る」、実は全く考えてもみないことでした。遊牧民のテントを訪ねられれば十分だと思っていたので(本当)、たまげまくることしばし。で、どうするかといえば‥

となるのは当然の助動詞「べし」よりも明らかなことでありました(何のこっちゃ)。いやはやこの展開はホントに驚きましたわ。そういうわけでいざ、「滅多に乗れない乗馬ならぬ乗トナカイに挑戦!」
モンゴル編 動画ライブラリー(37)

「まずは娘(妹)さんによる模範演技?」

‥のはずだったんですが、さすがに野性の血が濃いのか(というか調教が難しいのか?)、思うようにまたがれません。お姉さんはさすがに乗れたようです。

Wmv形式、703KB、21秒



よいしょっと!おっとこの直後トナカイがいやがりました(笑)。

というわけで、続いてはいよいよTakemaの番です。一応鞍は付いているとはいえ、締め付けるとトナカイがいやがるのか(そもそもこれらのトナカイは乗用ではないわけですし‥あ、このご家族はトナカイに乗って移動しているんだっけ)、はたまた長く乗るわけではないので締めなかっただけなのか(たぶん後者でしょう)、とにかく基本的には安定していません。しかも馬に比べて身体が細いぶんかえって気を遣います。



しかぁし!ともかくもまたがったのだ。

さてまたがったはいいものの、基本的には「何もしなければ全く動きません」(笑)。でも、全くトナカイの気性を知らないTakemaゆえ、またがりながら尻を叩いたりしたらどんなことになるかの危険性も知らないためどうしようもないわけです(笑)。で、にっちもさっちもいかなくなったところで妹さんが手で軽くトナカイ尻を叩きました。そうすると、トナカイは動くには動くんですが、動く方向はといえば仲間のいる林の中に行こうとするのだから困ります。この場合、手綱はほとんど役に立ちません。なめられていたんでしょうかね(笑)。

そしてそして!また(妹さんやお父さん)が、今度は先ほどよりももう少し強くトナカイ尻を叩きました。そうすると‥うむ、動いた、動いたぞぉ!しかぁし、その結末はといえば‥ここまでのいきさつも含め、動画でじっくりお楽しみ下さいませ(笑)。
モンゴル編 動画ライブラリー(38)

「最後は‥このていたらく(笑)」

まぁ、最後まで見てもらえればすべてわかります。要は‥乗りこなせないんだって。

Wmv形式、2.94MB、1分35秒(重いです、注意!)

続いてはおしんこどん。純粋なツァータンの血を受け継ぐお父さんにお手伝いいただき、いざ出発と相成りました。うわ、Takemaよりサマになってる?(よくあるパターンですな)。

モンゴル編 動画ライブラリー(39)

「おしんこどんライディング」

うーむ、手助けなしにTakemaよりも動いているじゃないかトナカイくんよ、君ねぇ‥。

Wmv形式、1.94MB、59秒(やや重いです、注意!)

このあと、ご家族の方々はもちろんのこと、ゾルさんや何とドライバーさんまで皆さんトナカイ乗りに興じることとなりました。というのも、われわれはインスタントカメラを持参していたため、「ご家族それぞれの写真を撮らせてください」とのお願いに賛同していただいたのと、ゾルさんは実はトナカイに乗る機会が初めてだったとのこと(ガイドであるゾルさんがそうなのですから、今回トナカイ乗りのアクティビティを体験できたのはかなり幸運なんでしょう)。

そしてドライバーさんはもともとこの地の出身ではなく、実はウランバートルからの「出稼ぎ」なのだとか。「里帰り」の際にご家族に「お父さんの仕事」を自慢したいのでしょう。いや、自分がドライバーさんの立場だったら絶対そういう証拠写真を持ち帰りたいですもん(笑)。もちろん、皆さんの写真はポラロイドで撮ってお渡ししました、はい(ゾルさん@マイカメラ持参を除きます)。

ただし、生粋のツァータンであるお父さんだけはカメラを向けても「いや、俺はいいや」とはにかみながら(ホントに表情から恥ずかしがっているのがわかりましたから)撮ることをやんわり拒否なさいました。信念あり?



お母さんは娘に手綱を引かれてどこへ行く?



「ボクたち知らんもんね」とばかりにゆったりくつろぐお仲間たち。Takemaが転落しても全然動じてませんでした(笑)。

さて、ここから話は盛り上がって、「少し離れた場所に花が咲いている場所があるから、そこで記念写真を撮りたい(撮ってほしい)」という申し出がありました。もちろんこちらとしては、それを拒否するどころか「是非是非是非っ!」という思いがメインなのですから二つ返事でOKさせていただいたのは当然です。

黄色い花々が咲いているあたりで、それぞれまたもトナカイに乗って記念撮影いたしましょ‥と思いきや、



まずはマーキングということなのか、トナカイくんの放尿タイム(笑)。



でも湖畔の、とっても景色のいいところなんです。晴れていればもっときれいだったろうなぁ。

というわけで皆さんの写真をお撮りしたところで、いよいよわれわれも!またもトナカイくんにまたがってっと!



あたりに咲いていたピンク色の草をそれぞれに装いつつ‥って、Takemaの「装い」ただのバカですな(苦笑)。

いよいよお別れというときに、ご家族の集合写真を撮らせていただきました。多少なりとも観光化されたエリアにいらっしゃるご家族とはいってもそのお気持ちは全然純粋なままで、「地球の歩き方」に載っていたような(だったっけ?)、「写真を撮るだけでお金を請求された」というような世知辛い家族では全くありませんでした。やっぱり、訪問してよかったわぁ。



ご家族&われわれとの記念ショット。うーん、楽しかったなぁ。



そういえば聞き損ないました。オルツ内にあったこの干し肉(左)は何の肉だったのか、
そしてすぐ近くに干してあった淡水魚の皮(右)は何に使うのか。うわぁ失敗したぁ。

さてさて、このあとは宿に戻ってしばしお散歩と相成りました。晴れ間も出てきたのでのんびりと♪

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