− その31 あまりにも爽やかなフブスグルの朝 −
うわぁ来た来た上天気っ!
というわけで、一夜明けたフブスグル湖は快晴のお天気に恵まれました。昨日の団体さんはどうやら林の奥の方で早朝の礼拝をなさっているらしく、遠くのほうから賛美歌の歌声が聞こえてきます。他に物音は全くしないこともあり、何だか不思議な感じです。
さて午前中はどうやって過ごすかということになるわけです。釣りもいいなぁと思うものの、貸し竿が1本=$5、船を出せばさらに1h=$10かかるというのと、釣れなきゃ面白くないし、かといって釣れてしまったら釣れてしまったで、それを料理してもらう時間がないだろうということで結局断念。やはり一番お金のかからないお散歩が一番でしょということになりました。
空気そのものはひんやりしていて日差しは強いという、一番気持ちのいい気候の中を、昨日とは別の方向に歩いていきます。風もほとんどなく、穏やかそのものの湖にはほとんど波一つ立っていません。
ゾルさんと記念写真をば。
はるか先に見える岬の突端まで行ってみようということになり、岸辺なり牧草地なりの歩きやすい場所を適当に選んで歩いていきます。そういえばモンゴルでは「朝露を集め、その水で煎れたお茶をお母さんに差し上げるのが親孝行だ」というような格言だかことわざがあるのだそうな。あたりの草は朝露でしっとり濡れていたから露を集めるのは結構簡単かもしれないなぁ、でもこのあたりの露を集めてはイケナイな。牛糞羊糞だらけだから。
時折こんなふうに休んだり
湖に向けて石投げ(水切り)遊びをしたり
それでも基本的にはちゃんと歩いていきます
岸辺のオブジェとともにポーズを取るのは理の当然
岬に向かう途中、ゾルさんは暑くなったのか歩みがゆっくりとなりました。気がつけばすでに1.5h近くも歩いているのね。でもせっかくなら岬の先っぽまで行ってみたいぞということで、ゾルさんにはそのあたりで待っていてもらい、われわれはそのまま突端を目指したのでありました。そういやこのあと、はるか離れた場所から「先に宿に帰っていいですよぉ!」とジェスチャーで伝えたんだっけ。
さぁて、突端が近づいてきたぁ!
そのあたりでちょいとポーズを決めるおしんこどん
というわけで何とか目指す目的地(突端)に到着です。さてここでわれわれがやりたいことといえば、当然のごとく
ということ(子供みたい)。つまりは靴下を脱いで湖に入り、せめて足湯ならぬ足湖水をタンノーしたいというわけです(行動パターンが単純)。それにしても水の透明度はかなりのものです。考えてみればこのフブスグル湖は、湖水の透明度では世界で1.2番といわれるバイカル湖まで、直線距離にして200kmくらいしかない場所に位置するわけだから、条件的にはかなりいいはずだものなぁ。
というわけで、いわれなくても靴下を脱ぎ出すTakema&おしんこどんなのでありました。あ、野湯じゃないんだから靴下だけね(笑)。
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で、水の感触というか温度はといいますと、これが「思っていたほどには冷たくない」んですね。実はここまで来る道中、衝動を抑えきれなかったおしんこどんはすでに一度靴下を脱いで「入水」しているんですが(笑)、彼女によると「さっきの場所の方が冷たかった」とのことでした(動画の音声でおわかりでしょう)。多分岸周辺の湖の深さなどにもよるんでしょうね。いずれにせよ、とりあえず所期の目的を果たして満足した二人だったのであります。
岸辺には、冬に使われる木橇がそのまま放置されておりました。何だか哀愁を感じるなぁ。そして沖合には、内航船とはいえかなりの大きさとおぼしき船がゆっくりと進んでいきました。どこへ行くんだろう。それにしても、岸辺にゴミがまずほとんどないフブスグル湖のすばらしさったらない!
さ、そうそうのんびりともしていられない時間になってきました。このあとは宿に戻ってお昼ご飯を食べ、その後「あのナイトラリー」のデイタイム編として、5時間近くのダートを走り抜けてムルンの空港まで。そして今晩はまたUBにて「大浴場で汗を流す」という大移動が待っているのですから!それにしても強行日程だこと(苦笑)。
帰りは内陸側を歩いて戻ることに。このゲル、何とも展望のいい場所に建てられていてうらやましいなぁ。
足早に戻ってきたのは12:00近く。さぁてご飯食べて、「覚悟を決めて」ダート道を帰るぞぉ!