− その36 秘湯モゴィティンラッシャン温泉を目指し、いざ行かんっ!(3) −
「よぉっし、バトルツイート(Bat Olziyt)まで来ればもうすぐだろう!」。Takemaは勝手にそう思っていたわけですが、そうは問屋が卸さないというか、要はまだまだ甘い考えでありました。
車はバトルツィートの町を目の前にして右折です。そう、目指す温泉はホジルトと同じく町中にあるわけではありません。で、町に入らずに南下していく道はといえば‥
という状態の川だか池やら(基本的には川です)に寸断された状態で、そんな川や池を何度も何度も越える羽目になりました。考えてみればこの道はあくまでメインロードの支線であり、町まではともかくとしてもそこから先に南下する道はあまり人が使わない=整備する重要性が低い、わけだからある種あたりまえですね。しかし‥。
さぁ行こう‥って、深さもわからないし、水の上に顔を出している石もまた不気味だし。
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こんな道中ですが、緩やかな谷間に開けた景色はなかなか風情あるものですね。ただ広いだけの草原ならモンゴルにはそれこそたくさんありすぎて困るくらいなんでしょうけれど、そこに「林や森」がある風景といえば実はぐんと限られます。それこそUBからハラホリンに至る直線距離約300kmの途中、そんな風景はほぼ全く見られないわけですから。
なのに、モゴィティンラッシャン温泉を山懐に抱えるこの丘には森がある!何だか「見慣れた気がする風景」にほっとする日本人Takemaでありました。
自分がゲルで生活するなら、やっぱりこんな景色の中がいいのかもしれません。いや、ゲルに限らずテントでも。
ロシア製バイクと思われるお兄ちゃん*2が嬉しそうに走っていったのを目にした後、案内人さんは突如として車をとある家の前に停めました。どうやら、この先の道路状況(雨でぬかるんでいるはずだし)を確認したいということのようです。
でも、Takemaは(呑気に)別のものを見ておりました。
考えてみれば先ほどの滝の近くに住んでおられるご家族も木造の家を構えていたし、UBのような都会や町の中ならともかく、こんな田舎(失礼)なのにどうしてなんでしょ。別の角度から考えてみれば、このあたりが「遊牧をしなくても暮らせるくらい地力が高い(雨が多くて草の伸びるのが早いとか)」ということなんでしょうか。この点については聞いてくるのを忘れましたが。あ、もちろんゲルも沢山見かけるんですけれどね。
さて、緩やかな谷間の道をしばらく走ったあと、道はそのままさらに奥、森の中に続いていきます。
やはり最近降った雨の名残ということか、道路のあちらこちらがぬかるんでいます。ちなみに右上画像のぬかるみではしっかりスタックし、10分くらい格闘したんでしたっけ(笑)。
このぬかるみから程なくして道路の終点に到着、そこで遅めの昼食をとったあと、いよいよ歩いてモゴイティンラッシャン温泉を目指します!
気持ちのいい草原の中の道を歩いて行くと(ちなみに左上の画像は帰り道のもの。実際は奥から歩いてきたわけです)、前方にいくつかのテントが見えてきました。どうやら地元の人たちが「湯治」に来ているらしいんですが、うーむモンゴルにも日本と同じような習慣があったとはびっくり!
というわけで、ツーリストキャンプから約4時間、いよいよ目指す温泉の建物が見えてきました!やったぁ!というわけで、温泉の概況は次のページにまとめましょ(いやぁヒッパル引っ張る!)。