− その38 オルホン滝を見てからハラホリンへ戻る −

というわけで再び草原地帯に戻って参りました。次に目指すのはオルホン滝、何でも滝の珍しいモンゴルでは「メジャーな観光地」らしいんですが、その一方で「地球の歩き方」などをひもといてみると『私たち日本人にとっては何とも小さい滝だが』などと、もしかしてがっかり系?をにおわせるような記述がなされています。でもまぁそれもいいでしょ、一度も見ない馬鹿二度見る馬鹿ともいいますしね(言わない言わないそりゃ富士山だ)。



ふと振り返り、あの谷の奥に温泉があったのねとしみじみ。

さて、平原に出てしばらくは「まるで舗装道路のように真っ平らな大地とわだちの道」が続いていて非常に気分良く進むことができたのですが、しばらく行くと何だか急に露岩が増えてきました。それに伴って、道もまた岩を避けるようにくねくねと回り込み、また小さな岩は乗り越えるような道ですからスピードも乗り心地も一気にダウンということになったわけです。



何だか秋吉台のような地形になってきたぞ(笑)。

でもってこの露岩なのですが、さすがに秋吉台のような石灰岩ではありません。岩そのものをよく見てみると、表面には無数の穴が空いています。これは空気が抜けた穴=ということは火山岩なんですね(これ以上はわからないけれど)。モンゴルと火山、イメージ的にはあまり結びつかないように思えますが、論より証拠、われわれはつい先ほどまで火山活動が絡む業である「温泉」に行っていたのですから、イメージはともかくとしてこれは結びつかないはずがないのです(強引)。



左画像の岩表面を拡大したのが右画像。うん、小学生の頃浅間山の鬼押し出しで見たのとおんなじだぁ!(笑)。

とか何とかああだこうだとしながらも、それでも車は進んでいきます。と、ここで突如大声を出すおしんこどん!

と言われて見てみれば、確かに遠くの方に鳥らしき黒い点が見えました。しかも、おしんこどんの言うとおり、この距離であの点の大きさ‥ということは大型肉食鳥?ではではというわけで車はわだちロードを外れ、そちらの方向に向けてぐぐいっと近寄っていきました。

とはいえさすがに警戒心の強い野生の鳥ですから、動物園のようには近寄れません(あたりまえ)。それなりに遠くから手持ちで撮影しましたんで、以下ピントが甘いのは許して下さいませ。

うむ、これはフブスグル湖からの帰りに目撃したクロハゲワシと同じ鳥ですね。ただし今回は4羽がまとまっているのが前回と違うところ(実際には6羽いたとおしんこどんが確認してます)。画像では見えないけれど餌になる屍肉があったんでしょうかね。しばらく見ていたんですが、やがて餌を食べ終わったのか、一羽また一羽と飛び去っていきました。これまた撮ってはみましたがどう撮れたか?



おお、少しはマシに撮れてるじゃないですか(自画自賛)。

モンゴル編 動画ライブラリー(50)

「クロハゲワシ食事中&バイバイ。」

前半のお食事タイムはえらくピントがずれていますが、何かを食べているというのはわかります。で、食べ終わったらまた次のご飯を探しに飛び立つわけですな。

Wmv形式、421KB、13秒

このあと再びわだちロードに戻りまたしばらく草原の中を進んでいくと、徐々に馬に乗った白人さんグループに出会ったりして、滝近しを思わせます。で、実際近かった。車を降りて滝まで歩いていくと‥



これでした、モンゴルの名瀑布「オルホン滝」!

とりあえずコメントは差し控えましょう、落差24mってことだし(笑)。でもよく考えてみれば、ここハラホリン地域では日本にいればごく普通に見られるような山林だって目新しく感じたわけですし、確かに滝ができるような地形もここにはそうそうないわけですし。ここはこれでなかなかよかったですよ。でもホントはもうちょっと温泉にいたかったんですけれどねぇ(うじうじ)。



実は拙サイトでは非常に珍しいツーショットと、特別付録Takemaのプロマイド用写真(あのねぇ)。

もっともこの滝エリアは、前述したとおりモンゴルの人にとっては「メジャーな観光地」(いや、メジャーの意味を取り違えないでくださいね、レジャー目的に来ている地元の人が数組いれば「メジャー」だと勝手に思いこんでます)なのですから、中には滝壺の下で記念写真を撮っている人たちもいたりしました。それにしても‥冷たいっしょ大丈夫?



24mの滝にしては非常に大きな滝壺にて記念撮影にいそしむ皆さん。でも左下の人、冷たそう‥(実際かなり何か叫んでました)。

さてさて、そろそろ「夕方」の時刻になってきたので(ご存じの通りこの時期のモンゴルの日没は遅いんですが‥あ、でも来た頃よりも日暮れの時間は少し早くなっていました)、帰り道は一気に戻りましょう。ちなみに滝に到着したのがすでに16:30頃でしたからねぇ。

その帰り道、白鳥の親子連れを見たり、結局は行かれなかったホジルト(温泉のある町)を遠目にしながら一気に戻ります。いやぁ疲れた疲れた。

宿に到着後(20:00ちょっと前)、案内人さんにお礼を言ってゲルへ戻りすぐ夕食。普通ならこれで本日の活動すべて終了!というところですが、眠くなってきたTakemaをよそにおしんこどんは元気いっぱい、「民族音楽&舞踊のコンサートを見ようよ!」とのたまいます。うーん眠いんだけれどなぁと思いつつ、22:00から1hほどじっくり鑑賞しました。眠気も去ったせいか何だか面白かったぞ(笑)。



コンサートまでの間まったりしていたら、東の空がぽっかりピンク色に染まり、やがて西の空もオレンジに染まっていきました。今日もおしまい近しですね。

日没のあとに始まったコンサートは5人構成の立派なもので、軽業も含めてなかなかのものでした。やっぱり楽器が多いと結構面白いよねぇ



ど、どうしてそこまで曲がる?しかもこのあと両手も離してましたし。お酢、飲んでる?(そんなことないって)。

モンゴル編 音声ライブラリー(1)(2)(3)

(注) いずれも動画ではなく音声ファイルです。

「その1」

民族楽器で奏でられるテンポの良い曲です。下の2曲にもいえることですが、曲そのものが長いので、流しっぱなしにして何か別のこと(この次のページを見ているとか)をするのがよろしいかと。

MP3形式、1.45MB、3分11秒



「その2」

こちらはホーミーです。普通の声で歌われる小節とホーミーの小節とが交互に出てきます。

MP3形式、1.33MB、2分55秒



「その3」

その1同様に楽曲です。スローテンポのしっとりとした音色から始まり、途中アップテンポになったり、またスローに戻ったりと変化がある曲です。

MP3形式、2.53MB、5分32秒(特に長いよ)

終わったあとに記念写真を撮らせてもらい、ゲルに戻ってあとは寝るだけ‥いやいや、この夜は星がきれいに出ていたのでゲルの外に椅子を持ち出して星空鑑賞!(ようやるわ)。Takemaは途中で戻りましたが、おしんこどんはどうやら30分くらい眺めていたそうです。というわけで、日付が変わった頃になってようやく就寝。ふぅ、お疲れさんでした!(と自分に対して言ってみたりする)。

明日はとりあえずちょこっとハラホリンおのぼりさん観光のあと移動となります。いよいよ終盤戦っ!

[戻る][次へ]