− その39 エルデニ・ゾー見学後、ホスタイへ −



朝だ朝だ、あっかるい朝だぁ!

いよいよこのモンゴル旅行も終盤にさしかかり、徐々にウランバートルに近づいていくことになります。今日は「ハラホリンと言ったらエルデニ・ゾー」「エルデニ・ゾーといったらハラホリン」(「さけ茶漬けの永谷園」みたいなつもりで読んでね)のハラホリン(あー、くどい文章だこと)に寄ったあと、UBへの帰り道の途中にあるホスタイまで行く予定。

おかげさんでこの日もいい天気、7:00過ぎに目が覚めてゲルの入口を開けたら朝日がビシバシッとまぶしく飛び込んできました。空気もさわやか、あー、こんな時は朝一番でビールをプシュッといきたくなります(要はダラダラしたいのね)。



というわけで、Takemaは思いを遂げたようです(笑)。

朝食もゆっくり9:00頃から食べ、いよいよ出発準備‥とはいっても荷物の整理はほとんど終わっているので、再びイスを持ち出してひなたぼっこにいそしむばかり。他のお客さんもみな出発し、最後の最後になってよっこいしょと重い腰をあげたのでありました。



荷物を運ぶ牛車をぼーっと眺めた後、さ、われわれも行きますか!

とはいえ、最初の目的地であるエルデニ・ゾーまではたかだか15分くらいで着いてしまいました。舗装路とはいえ随分近かったのね。

ここハラホリン(カラコルム)はモンゴル帝国(元)の首都として栄えた地。かつては大帝国の首都として栄華を誇ったはずなんですが、その華やかさの遺構を期待していくとびっくりしてしまうくらい何も残っていません。一番目をひくのは一辺400mの外壁ですが、これもかつては一辺が4kmだったというし(ということは面積比でいけば旧都は今の100倍の広さだったわけですね)、しかも周辺にもかつての遺構はほとんど(目に見える形では)残っていません。「発掘作業」が行われるくらいなんだから、かつての栄華はもはや土の中というわけなんでしょうね。

ゾーの門から中に入場後、ゾルさんからいろいろと説明を受けますが、これまで歴史やら文化とはやや縁遠い旅行をしてきたTakemaとしては実はちょっと退屈だったかも(そもそもお寺とかお城にはあまり興味がない。そこにいるお坊さんや子供とかには興味があるけれど)。それでもまぁ17世紀頃のタンカとか仏像(大きなものから小さなものまで♪)を見学しつつしばし散策。



エルデニ・ゾーの中にあるゴルバン・ゾー(三寺)



外国人観光客が多い中、堂宇に頭をつけて祈りを捧げるモンゴル人の姿も。



うーん、このあたりに多少しみじみ感を抱かないでもない‥。

さて、ゴルバン・ゾーを見学し終わったらもう後はほとんどすることがない‥と思っていたら、ゾルさんが大きなゲルの中に案内してくれました。正面に仏像、そしてゲルの内壁沿いにはいくつかのテーブルが並べられ、それぞれにお坊さんが座り、そのお坊さんと何かを話している一般の人(すべてモンゴル人)。何だろうと思っていたら、これはいわば「よろず相談所」なのだそうな。

かなり盛況(大部分の相談席が埋まっていた)ところをみると、やはり皆さんそれぞれに大変なんだなぁと思わずにいられません。生きるって大変なんだ‥。

さて、大きな仏舎利塔であるソボルガン塔の奥には、実際にお坊さんが勤行を行っているというラブラン寺がありました。入口には英語でいろいろの説明がなされ、外国人もウェルカムだということで入っていくと、中では少年僧による読経の最中。
モンゴル編 動画ライブラリー(51)

「ただいま読経中」

こういう雰囲気は大好きです。ゆっくり見ていたらおしんこどんとゾルさんにおいて行かれました(笑)。

Wmv形式、384KB、11秒

ラブラン寺を見てしまえば、あとはこのゾーの中ですることは‥何もなさそうです。反対側の門を出てしばらく行ったところに亀石(宗教的意味から設置されたという)があるというので、われわれ二人だけで行ってみることに(「一度車に戻って、車で見に行きますか?」と言ってくれましたが、さして遠くなさそうだったので‥。歩いた方が気持ちいしね)。

東側の門を出て少し歩いていくと、踏み分け道の先のほうに亀石が見えました。なんだ、やっぱり歩いてきてヨカッタ。

亀石は、何にもないところにぽつねんと鎮座しておりました。とはいえ、「地球の歩き方」によるとこのあたりには「オゴタイ・ハーン時代の宮殿跡」があるのだと書かれていますし、世が世ならわれわれごときが近寄れる場所ではなかったはずでしょう。栄枯盛衰諸行無常はんにゃはらみたとはこのことでしょうか。

さて帰りましょう。車まで同じ道を経由して帰るのも面白くないので、今度は城壁の外側をぐるっと回って帰ることにしました。一部に柵がありましたが、まぁみんな考えることは同じみたい、踏み跡も付いていたし(笑)。



内部の観光客の数とは裏腹に、みごとにだぁれもいませんでした。

われわれを見つけたアーギーさんが車を近くに寄せてくれ、これでハラホリン観光はあっけなく終了。このあとはホスタイ国立保護区に向かいます。ここには絶滅寸前の危機に瀕していた野生馬が保護されているんだとか。んじゃま、行ってみましょ!

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