さて標高の割には「ニセ頂上」が多くてなかなか本当の頂上に着きませんが、頂上近くの「本殿」に安置されている仏陀立像にお詣り(上写真。ちゃんと額をつきましたよ))したあとはほんの一投足でした。展望台的な頂上広場から、まずは南方側、旧王宮のお堀を見て「ほほぉ」(ま、フツーの反応ですな)。しかし広場を移動して西側を見た時は驚きました。というか、今朝列車の窓から見た風景がしっかとよみがえったTakemaでした。
王宮を含めた市街地は全くいつもの光景ですが、視線を東方に移すと、エーヤワディ(イラワジ)川は恐ろしいほどの川幅になっていたのでした(右写真にマウスオンすると画像が変わります)。
聞けば、ここ10年で全くなかったほどの大洪水なのだそうで、多くの人たちが避難民としてマンダレー市内に避難してきている現状なのだとか。うわぁスゴイ状況の時に来てしまったわけですな。ちなみにこの時、洪水による浸水地域は「刑務所」のすぐそばまで迫ってきており、状況によってはここ数日中に服役囚が移動させられる可能性もあるのだとか(確かにかなり近くまで水が来ていた)。こういう下らない話?を聞けてやっぱりよかった。
そうそう、彼らイェマイくん&レイミーさんといて気楽でいられるのは、「彼らは要所要所ではこちらが尋ねなくてもいろいろ教えてくれるが、無駄なおしゃべりや細か過ぎる説明はしない。かといって知らないわけじゃなくて聞けば答えてくれる」というところですね。その案配が自分にとってはちょうど良かったのです。
頂上の建物&広場は実はこんなにゴージャスだったりします。
こちらは頂上広場の北側にあるコブラの像。何でもコブラはブッダが瞑想中に雨が降ってきた時、ブッダが雨に濡れないよう上に被さるようにして屋根代わりになったとか何とかで大切にされている蛇なのだとか。確かこの寺院でもコブラが建立上の重要な存在となっているというような話でしたが、しまった、メモが残っていないので今となっては確信は持てません(笑)。
確かにこうして見ていても、大切にされていることだけは間違いないところです。
これは何?と聞いたら、燃料にするために乾燥させているのだそうな。材料は黒鉛だとか何だとか。
さてそろそろ下に降りることにしましょう。来た道をえっちらおっちら、さすがに下りは早い早いというわけで、あっけなく登り口まで降りて来ちゃいました。すぐ近くの茶店でちょっとコーラ&タバコ休憩。ミャンマー煙草の「Duya」の味がかなり口に合うことを知り、とりあえず一箱買うとともに、「次回のミャンマー旅行ではわざわざ日本からセブンスターを1カートン持ってくる必要もないな」と確信したのであります。
さて、マンダレーヒルの後はアトゥマシー僧院(実は大きいばかりで何だか有り難みなし)、そしてすぐ向かいにあるシュエナンドー僧院を続いて見学です。シュエナンドーの僧院は今は僧院としての使命は終えていますが、木造建築で派手な塗装の代わりに彫刻がなされており、日本人好みといえるかもしれません。しかし「古くなったものは作り直せばいい」というミャンマー特有の発想のもと、よく見ると彫刻もかなりのものは新しく付け替えられたものが多く、「新しくするのではなく、古いものを修復してくれればいいのに」と思ってしまうのは私だけではありますまい。
外壁に施された彫刻はやはり新しいのが多かったけれど、内部のものはやはり古い時代のままのように見えた。
これは外壁の彫刻ですがかなり年季が入っているように見えます。見えるだけじゃないといいのですが‥。
さて、このあとはサンダムニパゴダに向かいます。実はTakema、「古寺巡礼」系は結構苦手でして、お寺ばかり回っていると結構飽きてきちゃうんです(苦笑)。しかしサンダムニパゴダは白い小パゴダが無数に林立しているので必見だよということで、「それならまぁいいか」というくらいの仏罰必定系精神状態でレーベーの荷台を降りたのが実際のところでした。しかしさすが仏様、この場所に、Takemaのミャンマー旅行に大きな変化を加えてくれる「思いもかけぬ切り札」を用意してくれていたのでした。それは‥次ページに乞うご期待!