− その3 ピンウールィン駅の風情 −
こんなローカル駅にも一つ一つ停まっていきます。そりゃそうだ1日1本の各駅停車なんだから。
というわけで大きな駅に着いたと思ったら、そこがピンウールィン駅でした。実は到着後しばらくはそれと気づかず(確かに大きな駅&人も多かったんですが)、どうせすぐに発車するんだろうとたかをくくってのんびり構えていたんですけれどね。
それでも到着時間はちゃんと見ていました。8:11着。ん?「地球の歩き方」によると到着予定時刻は8:09となっている?ということは‥
ミャンマーに来る前に下調べしていた、「鉄道は大幅に遅れるのが常である」という「常識」は果たしてうそっぱちだったんでしょうか?そういやヤンゴン〜マンダレーのダゴンマン号(夜行)も、マンダレー近くの洪水にもかかわらず1時間程度の遅れで済んでいたし、この各駅停車は途中5回ものスイッチバックにもかかわらず遅れはたったの2分に過ぎないし。もしかしたらあの「常識」は単なる「悪い噂」に過ぎなかったのかも知れない、ホントは結構定時運行してるんじゃないか?という気にもさせられてきます。
しかしその思いは、結局ここピンウールィン駅にのんびり1時間以上停車していた間に「やっぱそりゃないだろうな」という気持ちに変わっていったのでした。実際のところ、列車が何時間も遅れるというのはよくある話なのだそうで、この路線の場合終点ラーショーへの到着(時刻表通りなら夕方)が翌朝になるなんてことも‥あ〜恐ろし(笑)。
まぁともかく、話をピンウールィン駅に戻しましょう。とてつもなく暇だったので、いつ発車するとも知れない列車の窓から撮った何枚かの動画をご紹介ということで‥
一生懸命急坂を登ってきた機関車も、ここでお役ご免となりました。お疲れさん。
(やっぱり動画からキャプチャすると画像が荒いですな)
まだまだ続くよ動画編!(18・19) |
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さてピンウールィンを発車したのは9:19。1時間と少し停まっていたことになりますが、案外この停車時間はダイヤ通りだったのかもしれませんね。車両を増結(+4両)したこのローカル列車は、ここから気持ちのいい高原地帯を進むこととなります。
車窓からはトウモロコシ畑が延々と続いているのが見えます。それこそ、「ここは北海道」と言ってもおかしくないくらいの高原風景が続き、小高い丘の麓には牛の放牧が行われていたりもします。いやぁ、ヤンゴンやマンダレーとは全然違った趣です。この列車に乗って良かったぁ(しみじみ)。
まだまだ続くよ動画編!(20) |
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窓の外には木の枝が迫っています!
ちなみに列車から外を見ていて気づくのは、線路沿いに生えた草や木の枝の刈り払いがほとんど行われていないこと。これはさすがに幹線のヤンゴン〜マンダレー線では全く見られなかったことです。従って、進行窓際の座席に腰掛けてのんびりしていると、小枝や草の葉が肩をなでていきます。時にはほっぺたをひっぱたかれます(ホント)。油断は禁物なわけですね。
なお列車のどちら側に腰掛けた方が景色がいいかといえば、スイッチバックの時は進行右側の方が圧倒的にいい景色ですが、その後は右側が山側になることが多く、谷側に開けた景色を眺められる左側に比べると今一歩かもしれません。また、次ページで出てくる鉄橋付近の見晴らしはこりゃもう圧倒的に左側の勝ちです。スイッチバックの右側を取るか、鉄橋およびトータルの景色で勝ると思われる左側を取るか、う〜ん、好みの別れるところかも知れません。。
さて、列車はさらに高原地帯を進みます!大きな鉄橋も近い?