− 怒涛のチャイティーヨ、やっぱり雨期は厳しいっ!(2) −

というわけで、いよいよやってきましたチャイティーヨ!実は、拙サイトからリンクさせていただいている「トラベラーズ・スピリット」サイトに、管理人さんがこのチャイティーヨを訪問なさった時の画像があるんですが(直リンクはこちら:No.9『落ちそうで落ちない転がらない!』)、この画像を初めて見たとき、わたくしTakemaはかなりコーフンしたことを覚えています。

そしてあれから約2年後、今まさにいよいよあこがれのチャイティーヨ(ゴールデンロック)を目の前にするTakemaでありました。しかし、いかんせんこの日のご本尊はといえば、熱帯の太陽に照らされて燦然と光り輝きつつその威光をあまねく人々に分け与えようとする慈愛に満ちたご様子はみじんもなく、今は雨期だからな、土砂降りの雨と大風をおみまいしてやるぞ、へへーん来るなら来てみろ目一杯大荒れ大嵐大作戦決行中!という感じで、何者をも寄せつけんゾ的孤高を保っていたのでありました(あーくどい文章だこと)。



実はこのたった一枚を撮るだけでカメラもびしょびしょ状態(とほほ)。
雨は風に巻き上げられつつ下の斜面からぐももっと吹き上げてます。

時には傘も役に立たない突風の吹きすさぶ中(いきなりくる)、うはぁこりゃキビシイ!と先ほどからの女の子とともにあたふたしていたところ、このゴールデンロックすぐ近く、ナッ神霊廟のお守り役とおぼしき方が「こっちこっち!」とわざわざ出てきて下さいました(ちなみにお坊様ではありません)。うふぅ、建物の中と外ではまさに天国と地獄だぞというくらいに幸せな手招きでしたわ(しみじみ)。
(45)これでもわかりにくいんですが

「雨の音くらいは聞こえます?」

それぞれの撮影場所は風がないところだったんですけれど‥

Wmv形式、734KB、27秒
実はここに来る前、正面入口近くの霊廟でもナッ神に敬虔なる祈りを捧げていたTakemaは、何とその建物のお守り役の方から「あなたはこれを持っていきなさい」と、お像に差し込まれたお札(もちろんミャンマーのチャット札、先人の喜捨)をいただいておりました。自分のお祈りの仕方が丁寧だったからかもしれません。しかしそれにしても、どう見ても外国人としか思えない異教徒の自分に(祈りの作法などは全然違うだろうし)そこまでしてくれちゃっていいの?と、かえって恐縮してしまったのがついさっきのこと。

というわけで、今回招き入れて下さった方の廟堂でもとっても敬虔な祈りを捧げたTakemaなのでありました(郷に入りては郷に従えというのがこういう時のTakema的やり方だったりします)。その後しばしその方と話をしていたのでありますが(お茶も出してもらってゆったりと)、‥っと、この居心地の良さに甘えたままではいけない!だって、すぐ目の前のゴールデンロックにまだ参拝(という名のタッチ)もしていないんです!


気がつけば上半身の濡れ具合が半乾き(服の色を見てもらえればわかるでしょ)。ちなみに到着時はびしょ濡れだったんです。背景にはこの距離なのにぼんやりゴールデンロック。それにしてもこの時はよーく日焼けしてましたなぁ(唖然)。
というわけで、再び安住の霊廟(あったかだったぁ)から、雨激しきゴールデンロック目の前へ(目の前なんですけどね)。霊廟のお守り役の方と例の女の子がついてきてくれました。というわけで‥
(46)声だけは余裕?

「ぐるりぐるりと‥」

ゴールデンロック、お守りのおいちゃん、そして女の子を。風雨が収まったタイミングを縫って。

Wmv形式、351KB、12秒
しかし、この雨の中でゴールデンロックを目の前にしているうちに、自分の中では「無理にこのご本尊にタッチしなくてもいいかなぁ」という気になってきました。是非見たい行きたいと思って訪問した場所ではあるのですが、実際に目の前にそれがある、それだけで十分なのかもしれないなぁと。今考えれば不思議な感覚なのですが、わざわざヤンゴンから車をチャーターしながら、キンプンからさらに追加料金を払いながら、そしてヤテタウンから数百mを雨の中登ってきながら、さらに今ご本尊まであと10数mという距離まで近づいていながら、なぜだかそう思ったのです。

結局、ゴールデンロックには触らずじまいのまま下り始めました。

「トラベラーズ・スピリット」さんの画像(前出直リンク)と比べれば、角度は違えど(反対側)景色もお客の数も全然違いますぅ。他に参拝客はゼロでしたからね。



というわけで参道を下り始めます。ふり返るとやっぱりだぁれもいない‥。

さて、チェックポイントを過ぎたあと、先ほどからなぜか同伴の女の子が「こっち」と道を指さします。なるほど車道を外れた側にもかなりしっかりとした参道が続いているようです。どうせ車道はつづら折りに降りていくだけなので、これは旧道なのだろう、ヤテタウンとは別のあらぬ方向に下ることはあるまいと考えてそちらを降りていくことに。



この時期だからだろうけれど、誰も歩いておりませんなぁ。
道路上にはオンシーズンに開店するはずのお店がちらほら。



いい感じの山道を下っていくと(このあたりは無風エリア)、
女の子が「ここはわたしのおじさんの家」というのでパチリ。

再び車道に戻りさらに下りつつ、もう歩き始めのヤテタウンも近いかなぁというあたりで、女の子は再び去っていきました。お疲れさんということでボールペンをあげたけれど、なぜかきょとんとしていた表情の真意は、お金がもらえなかったことに対する失望か、それともそんなつもりじゃなかった「代償」に対する困惑か。
(45)オフシーズンはおくつろぎ

「オフシーズンは茶店も閉まり‥」

相変わらずの雨の中舗装路を下っていくと、入口を閉ざした小屋の中から何やら歌声‥あ、カラオケ♪

茶店の関係者にとって今は、大切なくつろぎの時期なのでしょうか‥

Wmv形式、598KB、20秒

ヤテタウンまで戻ってみると、広大な広場に停まっていたのはわがカローラ1台だけ。下山中にすれ違った参拝客(工事の人たちは除く)は地元民も外国人も含めてゼロでしたし、少なくともこの日この数時間のうちに参拝したのは自分だけだったのでしょう。そう考えると何だか嬉しい?とにかくカローラでキンプンまで降りて遅い昼食といたしました。体が冷えていたこともあって、Takemaには珍しくヌードルスープ系の料理を注文したのですが(実は滅多に頼まない=暑い時には頼まないので)、いやぁこれが滅法ウマイ!具沢山で、特に野菜のおいしさが際だってました!たまらん!(汁まで完食)。

雨の降り方がが弱くなった頃、何気なく通りがかったお姉ちゃんにカメラを向けたら(ちなみに200mmくらいの望遠で)、お姉ちゃんはしっかり停止のうえポーズ。うーんやっぱり相当眼がいいとみました!
このあと、メインストリートまでみごとに洪水状態で大変になっていたバゴーの街を何とかクリアしつつヤンゴンへと戻りました。到着は16:00。約12時間弱の1日行程もこれで終わりというわけですが、やっぱりちょっと駆け足しすぎの感は否めません。できればどこかで1泊するのがいいでしょうなぁ。

宿に戻ると、インド系のおじいちゃんが「チャイティーヨはどうだった?」と聞くので、「霧はすごいし、風も雨もどひゃどひゃで結構楽しめましたよ」と答えました。「でも次回はもっと天気のいい時に訪問したいですね」と付け加えたら大笑いされました。なるほど、ミャンマー人でごった返すはずの場所なのにだぁれもいなかったということは、ミャンマー人なら「こんな時期にチャイティーヨを目指す方がおかしい!」と考えるのが自然でしょう。

さて明日はいよいよバンコクへ戻らなければなりませんから、ヤンゴン市内を最後に少し散策‥とはいってもこの日はヤンゴンでも時折小雨がぱらつく天気で、あまり活発にお出かけする気もしません(もう夕方だしね)。ついでにいえば宿から一番近い中華料理屋も雰囲気が今一歩。というわけで、散歩がてらつまみ食い用に茹でトウモロコシ(70K=1本)と春巻(100K/2本)、そしてミャンマービール(缶×8)を買いこんできました。トウモロコシと春巻きをつまみにちょっと一杯‥という気持ちだったのですが、しまったトウモロコシは甘みが足らない(日本の感覚からすると)ところに、塩がふってないので味なし芳一。春巻は手持ちのしょうゆが切れていたところにもともとの味も今一歩。

というわけで、(それでも一応平らげた後で)また中華屋に出向いたのでありました。くそぉ二度手間(笑)。ついでにいえば、この夕方から夜にかけて停電頻発!5-6回消えたかなぁ。



ミャンマーのタバコ「DUYA」は、味がセブンスターに似てうまぁい♪



GHに張ってあった、食い合わせ注意の貼り紙。
1番なんかは結構やってそうな気がするんですが‥

さて、明日は朝食後すぐ空港へ行かなきゃ。ミャンマーの夜も今日でおしまい、おやすみなさぁい。

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