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− その12 ラーショーに移動し、フライト前に温泉あたふた −



血迷ってそこらの池だか沼に浸かってしまったTakema?‥いやいや!(笑)。



さて翌朝も「霧にけぶるシーポー」でありました。よって、昨日の野湯で使った水着やらタオルやらを中庭に干しておいたのですが全然乾いてなーい!(当然)。残念ですがまぁしょうがないですね。朝ごはんを食べて荷物の準備をして、さーてこの日は大移動!飛行機にも乗りますし。



そんなわけで身支度を調え(前日と同じシャツですが)、GH出発です(前払いなので鍵を返すだけ)。



昨夕の犬と戯れていたらトゥントゥンさん、サイロンさんがそれぞれやって来られたの4人で記念撮影(前ページ画像)。今回サイロンさんはドライバーという役回りでしたが、英語も話せることから「また何年かしたらシーポーに来て下さい」。トゥントゥンさん、「ツゥミオカ(ありがとう)という言葉を忘れないで下さいね(またその言葉を使ってくれる日が来ますように)」。うーん、さすがだ。自分は今回確かに12年ぶりに再訪したわけですし、もし次回またミャンマーを訪問するとすればやっぱりシャン州は欠かせないかなとも思っていますが。

シーポーからラーショーまでは約70km。もちろん公共のバスもありますが、ラーショー市内で寄り道をした上で直接空港入りしたいということで、前日の1日ツアーと同時に「シェアじゃないタクシー」を予約しておきました(75000チャット。ラーショー市内までならもう少し安いのですが、寄り道場所(もうバレバレですね温泉です)から空港までを第二区間として別料金計算となったので。

ちなみに前日の1日ツアーは2人で80000チャットでした。GH付属のトラベルセンター経由の予約なのでコミッションは入っているはずですが、個人折衝するよりははるかに「適正」なのかなと思います。個人折衝が先に始まると何かと「ふっかけるのが当然」という感じになってしまいますから、地域の人々に「ふっかけ文化」が蔓延する前にこういうオフィスを作ったことは慧眼に値すると思います。



さて「タクシー」の外観画像を撮るのを忘れましたが、何とワンボックス車で車もピカピカ。ご覧のように左ハンドル車で右側通行のミャンマー事情に適合する車両です(でも、「現状をみるにこのまま右側通行でいいのか?」というカムチャッカと同じ疑問は残りますが。でももし通行区分を変更したときの混乱を考えるとしょうがないのかな(車の少なかった軍政時代にやっておけば良かったのかと。でも中国との繋がりが密だったわけだからそれも無理だったか)。

直接聞いたわけではないですがドライバー氏は宿の関係者だったような?(違う気もする)、でもとにかくものすごく安全運転!トラックに抜かれても動じず「己のスピード」を維持していました。ちなみに左上画像は、昨日歩きながら見た国道橋です。



ん?前のトラックの積み荷はもしかして?(左上画像マウスオン)。あー、この区間もやっぱり料金を取るのね。

ちなみにミャンマーのあちこちで見た「料金所」ですが、日本の場合の有料道路(通行料金で建設費を支払い、また維持管理費に充てる)とは違い、メインは単純な「料金徴収による地域政府の収入確保手段」なのではないですかね?まぁ確かに有料区間の道路はそこそこ整備されてはいますが。まだ「上納」も当然あるんだろうなぁ、そして中抜き下抜きも(咳き込んだ)。



ところどころ渋滞もありましたが、無事ラーショーの市内に入ってきました。シーポーとは比較にならないほど大きな都市ですが、盆地上の地形なのか町の出入りには坂が多く、もっと車が増えたら大変だろうなぁと。もっともマンダレーに比べれば「これならママもオッケーさ♪」というレベルですが(わからない人はスルーして下さい)。まぁここならTakemaもバイクで走れそうな感じです(つまりマンダレーの中心部は「そんなレベルじゃなくなってる」とご理解下さい)。

しかしそんな中心部近くを通り抜け、われわれはちょっと郊外に位置する「ラーショー温泉」を目指すのであります!



何だかのんびりムード満載のローカル道路を進み、右上画像の温泉入口ゲートで入場料(US$3*2人分)を支払ったのは11:25。さてここからは時間との勝負です!

というのも、このあと予約している国内線の「ラーショー(Lashio)〜ヘーホー(Heho)」便。ミャンマー国内の航空会社としてはある程度信用できそうというわけでエアカンボーザに予約を入れていたわけですが、リコンファームしたほうがいいというわけでMr. Charles内のトラベルオフィスにお願いしておいたわけです。で、帰着後状況を聞いてみると「30分早発(14:30発)になったそうです」とのこと。

ここラーショー温泉から空港まではさして遠くない(15分ほど)ということでしたが、やはり初めての空港&航空会社(エアカンボーザ、ただしカンボジア資本の航空会社ではないです)ということもあり、やはりフライト時刻の1時間前には空港に到着しておきたいわけで‥。



やっぱり2時間は欲しかった滞在時間ですが‥しかも予定では「温泉施設内にある食堂でお昼ごはん」まで組み入れているわけで‥。できれば30分早発ではなく遅れる側の時間変更だったらありがたかったんですが(運休は勘弁)、まぁしょうがない時間内にバンバンしましょうということで、到着後ドライバーさんには「13:00出発でお願いします」と伝えたわけです。

ここは野湯はなく広い屋外風呂(露天風呂)を売りにしている有料施設ですから、ドライバーさんに聞いたとおり最初は階段を登って更衣室へと向かうことに。しかしここで「大いなる嬉しい誤算&さらなる時間圧迫とのせめぎ合い」が生じることとなったのでした(笑)。

階段を登っていった先に会った建物群。それは「ある種の新鮮なトキメキ」を生じさせるに十分でした!更衣室って‥




(左上画像マウスオンで長屋系個室風呂の画像に変わります)

となると、「ただ水着に着替えるだけじゃなくてせっかくなら是非入浴云々」との新たな欲望28号がTakemaのハートに火をつけるというか爆発というか(笑)。さっそく近くにいた係員さんに入浴の可否を告げると、長屋の方ではなく右上画像の戸建ての方に案内してくれ「ここをどうぞ」との嬉しいお言葉。「料金は」と聞くと、どうやら入場料($3/人)に含まれているようで不要とのこと。



しかしそうなると、「残り時間」がかなり気になります。というわけでこのあとの行程をイメージ。最初に個室風呂に浸かり(マッパー)、その後水着着用の上で露天風呂に浸かり、再び個室風呂に戻ってきて着替えた上で、先ほどの露天風呂のさらに先に見えていた「食堂街」のどれかのお店でお昼ごはんを食べた上で最初の駐車場に戻るという動きになるかなと。ただし動線的には非常に非効率的だし、食堂での注文から料理提供までの時間が長くかかったりしたら最悪です。うーん、ここはある種の賭けですね(大笑)。

そんなわけでミッション1、まずは個室風呂の湯をタンノーしようではありませんか!



個室湯はタイとかと同じく自分で湯を溜め、出るときには湯を抜くという方式です。しかし、この日の場合はお湯を溜める時間が惜しいような気もするような?(実際は特に焦っていませんでしたが=しょうがないもんね)。

ちなみに湯温は‥(右上画像マウスオン)あれ、案外ぬるいんですね?まぁこんなものかとこの時は思っていましたが、実はそうじゃなかったんですよこれが(後述)。

今回はお湯を口に含んでもみましたが、これがまたコアな温泉ファンの表現を借りれば「MTMM」。はい、わかりやすくいえば「無色透明無味無臭」というわけで、こちらもまた単純泉に分類される湯でしょう。火山帯からは外れているエリアですから‥。



このあとは水着になって急いで階段を下りて‥女性露天湯は男性露天湯をまたぐ橋の先にあるのでおしんこどんとはいったんお別れです(右上画像におしんこどんが写ってます)。ただそもそもマッパーでの移動ではないので男性湯の脇まで女性が来ることは構わないようですし、そもそも女性湯の脇を通った先に食堂街もありますしね。

で、露天の湯はといえば‥




(上画像マウスオンでもう少し広角系の画像に変わります)

お湯が緑色である理由はご想像に任せるとして(でも植物由来の腐敗臭とかはありません)、湯ざわりはツル感のある立派なもの。正直なところ個室風呂(あれは長屋風呂の個室と分ける意味で家族風呂というべきなのかな?)よりもお湯はいい感じです。何よりも‥





43.3度とくれば日本人でも苦手な人はもう入れない湯温です。基本が暑い国であるミャンマーの人はわざわざ入ろうとしない?というか、この温泉について検索していたところ、夕方に混むということ、ほとんどの人は上半身まで浸からずに湯で身体を洗うだけだということが判明。この時間男性側の湯に来ていたのはほんの数名(身体を洗っていたのは1名だけでしたがそれもTakemaが上がったあと)、ということは湯は基本的に綺麗だったということですね。あ、洗い流した垢はどこへとかのツッコミは無用です、こちらミャンマー(シャン)にはこちらのやり方考え方があることをお忘れなく。





でもそんな至福の時間は永遠ではありません。というかそろそろ焦って動かないとね。というわけで再びあの階段を登って個室家族浴室まで戻ります。ここで水着を洗い、ついでに再度きれいな湯に浸かってというわけなのですが‥





というわけでもう一度湯に浸かった上で服を着て、再び露天湯の方へと向かいます。あ、個室湯棟の一角には右上画像のような「お風呂セットメインの売店」もありますので、ある意味手ぶらで来ても大丈夫?(ただしタオルがあったかどうかは未確認)。



さて、先ほどおしんこどんが渡っていた橋を通って食堂のある側へと進みます。右上画像に写っているのは個室浴場なのらしいですが有料だとか?屋根もなくパーティションで囲われているだけなのに?そもそもわれわれは上の個室の浴室利用が無料だったし‥



でもこのあたりについてはよくわかりません。地元の人の入場料も知りませんし、右上画像の個室風呂を管理する方にも聞いていませんので(それにしてもやたらにモノを干してるなぁ)。自分としてはとにかく!








さてこの時点で12:30ちょい過ぎ、ここまで1時間ちょいで回ってきたことは自分たちながらなかなか素早い行動だったと思いますが(だって個室湯に2回湯を張っているんですよ)、でもあと30分でお昼ごはんを食べ終えて車に乗れるか、そこが問題です(笑)。



ここラーショー温泉に食堂があるということ、それは知っていましたが、大きなレストランがどどん!というわけではなくて東南アジアらしく「個人食堂が軒を連ねる」という造りでした。

しかしお昼過ぎなのにどのお店にもみごとにお客が入ってません。というか温泉自体がガラガラでしたし、こちらの書き入れ時は夕方からということなのでしょう。で、とりあえずこちらのお店に。



まずはどっしりと腰を据えてメニューを?いや、実は自分たち以外にお客が誰もいないこと(&英語しか話せない)をいいことに、厨房界隈に入り込み‥







麺の太さをも(厨房側に入り込んで)指定してしまったわけですが、決して「傍若無人な不逞の輩」というわけではないのです。言葉が通じないので食堂の女性が招き入れてくださったのです(苦笑)。

ちゃんと例の高菜系お漬け物も出てきました。少し浸かり具合が濃い(長い)のか酸味がやや強かったですがやっぱり美味しい♪シャンの食べ物は日本人の口に合います。

さて予定時間を少しオーバーしたところで何とか車に戻りラーショーの空港へ。でも到着は13:30よりも前でしたんで、よしこれで乗り遅れることはないぞっと。



「とっても開放的」な、ラーショー空港のチェックインカウンター。嵐の日にはぐしょぐしょになりそうです。

到着のほぼ直後にチェックインが始まったようでした。びっくりしたのがカウンターにいた女性で、こんな場所なのに(失礼)流暢な日本語で対応してくれましたよ。この路線を利用する日本人はほとんどいないと思うのですが、日本語学校で勉強したのでしょうかね。

と、そんな彼女がもちろん日本語で言うことには‥



そうだとわかっていたら、温泉でもっとゆっくりのんびりできたのに!まぁそれでもひと通りの入浴行動&食事はできたわけですから問題はないのですが。

そんなわけでここからは「待機」です。することないよなぁ‥



搭乗券には座席番号の記載なしで当然Free Sittingですね。服にはこんなシールを貼るのがミャンマー国内線のお約束。



何だかバスターミナルの切符売り場みたいです。われわれの荷物は台車の上にしばし放置(笑)。



おしんこどんはこの少年に鶴を折ってあげたりしておりました。右上画像の門が空港の入口です(まだ外にいる)。



さて待つことしばしでようやく空港施設への案内が。上画像の門を入ったすぐ先にパラソルを広げたチェックポイントがありまして、ここで身分証明書とチケットのチェックが入ります。でも何で恒久的な建物を造っていないんだろう?

で、その先の立派な空港施設‥の前を通り過ぎ、その先にある「昔ながら」の建物へ。ここでイミグレーション、手荷物検査、身体検査(金属探知機のような機械検査ではなく言葉通りのボディチェック)を受けた上で待合室に入ります。喫煙所は‥ないのね(笑)。



することがなくて退屈しているの図。

それにしても、壁に貼ってあったこのポスター、いったい何の啓発なんだろうと思ってパチリと撮影したものでしたが、今あらためて見てみたら英語でも書かれていたのね。「STOP HUMAN TRAFFICKING」って‥「なくそう人身取引(人身売買)」ってことですね。こういうポスターがあるということは‥うーむ。

ミャンマーだからというつもりはありません。こういう現実もあるわけですから‥。



結局、飛行機がやってきたのはもともとの出発時刻(15:00)が近づいた頃でした。まぁ、飛んでしまえば50分でヘーホー空港に到着するんだからこれくらいの遅れはしょうがないです。というか、仮にこの区間の便が運休になったりしたらこの旅行はある意味万事休すでしたから‥。



びっくりしたのが、短時間フライトだというのに軽食(おやつ)が出たこと。これがまた甘さ控えめで結構おいしかったですね。そして飴ちゃんも‥なんですが、テイストがまたなかなか突飛です(右上画像マウスオン)。

そんなわけで、旅の舞台はラーショーからニァゥンシュエ(インレー湖)へと一気に変わります。この続きは次ページにて。


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