− 旅行記その5 いざCascadesへ(1) −



受付にて。この数十分後、恐るべき?「修行」が待っているとも知らずにはいポーズのおしんこどん

市内を抜けて運転にも少しずつ慣れてきたころ(「慣れてきた」というよりも「通行量がぐんと少なくなったので気が楽になった」のほうが正しいけれど)、あまりにもあさっての方向を向いていたサイドミラーを直そうと思って車を止めました。すると、ん?カーブの先になにやら看板が?というわけでそこまで進んでみると、案の定そこがCascade滝の入口となっておりました。なんだ、こんなに近かったのね。



立派な看板なので見落とすことはありえません。

入口に車を止めると係の人がやってきました。ちなみにバヌアツ全体にいえることですが、現地の方は土地の所有に関する意識が大変強いです。だから(「だから」と言っていいのかどうかはわかりませんが)、われわれ旅行者などが村に入るときなどは村人(=その辺りにいる人)に必ず挨拶をして入るのがマナーですし(いなかったら入れないというわけではありませんが)、地方に行ったときなどは、車を運転していても(または乗っているだけでも)道行く人に手をあげて挨拶するとまず間違いなく相手も手を上げて応えてくれるのも、「すいませんがあなた方の土地を通らせてもらってます」「いいよ!」的な発想があるのだろうと思います(ちなみにパプアニューギニアでも全く同じ感じでした)。要は「とにかく挨拶は大切!」だということです。

話がそれました。何が言いたかったかというと、「主要なスポット(観光客が好んで行きそうなところ)も基本的にはすべて私有地」ということです。で、そのような場所では「入域料」を支払う必要があります。ここカスケード滝ももちろん例外ではなく、1人1000VTを支払うことになります。1000VT=\1200円ですから(われわれの場合はそれに「×2」が加わりますからさらに)、結構なお値段であることがわかると思います。もっともタンナ島などではどこでも500VT/personが基本でしたし、地域や見たい対象の規模や人気などにもよるとは思いますが。

もっともこの入域料、自分の中で絶対納得のいくことのないだろう「日本国内有名社寺の法外拝観料」よりははるかに「地元の人のためになる」はずなので、特に不満は感じませんけれどね。
ちなみに、こういう場面での支払いにおいて、高額紙幣(5000VT札)に対しお釣りの準備があることは期待しないほうがいいです。だから1000VT札や100VTコインなどをポートビラ滞在時に多めに用意しておくべきということなんですね。
さて料金を支払って歩き出します。別に案内ガイドさんがつくわけでもなく、「どうぞご自由にお楽しみください」ということのようです(その方が気が楽ですが)。でも道はしっかり整備されているし、この整備代も料金に含まれていると思えば納得もいきます。しかし、肝心の滝がものすごくダサダサ系だったらどうしようという懸念はありましたが(笑)。



橋も架けられていましたし、急坂部分にはちゃんと手すりも用意されていましたし。

最初は林の中を徐々に上っていきます。ジンジャーの赤い花や白い花、その他の花も咲いているので退屈はしません(汗はかきますが)。で、急坂部分にさしかかったところでいきなり‥

頭の上から声が聞こえました。思いもよらぬ方向からの呼びかけだったのですが、後ろを歩いていたおしんこどんいわく「あそこにいるよ」とのことで見てみると‥あれま、木の上に人がいて、何とフルーツ収穫の真っ最中でありました。



カメラを向けると、写りのいい場所に移動してくださり、収穫物と一緒にはいポーズ♪

で、尾根の上に出たのかしばらくは平らな道を歩いていくと、「展望台こっち」と書かれた看板が目に入りました。ほほぉ、では行ってみようじゃないかということで歩き始めると程なく白人のご夫婦に出会ったわけです。が、よく見ると‥

これはコレハ、この先の道はさぞかし大変なことになっているに違いないと、覚悟を決めざるを得ない一瞬でした。というわけでさらに歩いていくと‥うーん、確かに朝方にスコールがあったせいもあってか全体的にMuddyではあるんですが、その都度一番ましな場所を選んで歩けばそんなにひどいことにはならないことが判明。というわけで、われわれはほとんど足もとを汚さずに通過することが出来たわけです。

そういえば白人さんって服が汚れることをあんまし気にしない人が多いことを今さらながらに思い出しました。NZのトランピング中も、泥道で有名なトラックを歩いていると向こうから来たトランパーの下半身がまるで「あんた、どこかで田植えしてきたの?」と思えてしまうほどの泥まみれで、「うっはー、こっから先はもっとひどいんだー」と恐れおののきながら進んでいくと、あにはからんや自分が彼とすれ違うまでの道の方がよっぽどMuddyだった、なんてこともあったっけ。白人さんはあんまり物事に頓着しないのね、と改めて感じた一瞬でありました(あと、多少寒くてもすぐに泳ぎたがるとかいうのもありますね)。ま、そんなこんなで展望台に到着。



ね、日本人的に見れば全然何とかなりそうな道でしょ?

ま、そんなこんなで展望台に到着。それほど高い場所ではないんですが、海の方をよく見ると、今回の旅行の最終日に泊まる予定のHideaway Islandが見えています!



うーん、なかなか良さそうな島ではないですか!というわけで嬉しいなのポーズね。

うーんあの島に行くまでの間にどんな思い出を残してくるんだろうなぁ(どんなハプニングがあるんだろうなぁ)と思うと何だかこれからのことがどんどん楽しみになってきます。あの島に泊まる前後の日は時間もたっぷりあるし、スノーケリング三昧じゃ!という楽しみもあるしなぁ(もっともその夢と希望は結果として無惨に打ち砕かれてしまったわけですが(苦笑))。

さて再び来た道を戻っていきます。道ばたの木にふと目をやると、ん?何やらいるような?



ごくごくあたりまえの木なんですが、よぉっく見ると?(マウスオンで別画像に変わります)。

こんな高いところの、おまけに木の上にカニがいるものなんですね。色を見ると随分薄い感じですから、脱皮した直後なのかな?何だかほのぼのした気分になったモノでしたが、まさかこの翌朝自分がカニがらみでびっくらこくことになるとは、もちろんこの時の自分は全く知るよしもありませんでした。

さて元の道に戻ってきました。そうそう、この場所の一番の目的は滝の見物なんだったっけ。というわけでいざ奥へと足を進めます。いやぁ、予想外でしたよ、この滝は。
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