− 旅行記その6 いざCascadesへ(2) −

というわけでどんどん奥に向かっていきますと、次第に沢音が大きくなってきました。そうそうこうでなくっちゃいけないよしよしと思いながら歩いていくと、やがて沢を渡る場所が出てきました。われわれはもともとサンダルで来ていたので問題はありませんでしたが、この滝見物に行く場合靴を履いて来ちゃ絶対ダメです。



これくらいの川渡りはまだカワイイものです。

やがて小さな滝がいくつか出てきます。目指す「ご本尊」の滝がどんなモノなのかという事前情報は全く持ち合わせていませんでしたし、小さな島の中の滝だからどうせ大したことはあるまいとタカをくくっていたのも事実です。だから小滝が出てくるたびに「これがご本尊なのかなぁ」と勝手に思っておりました。



いわゆるこんなやつですね(笑)。

しかし、次第に沢の音が大きくなり始めた頃、沢の奥の方の崖に何やら白い筋が見えてきました。そしてそこからの道はなかなかに気合いの入ったモノとなったのです。



おお、奥のほうに見えるあれがご本尊の大滝に違いない!ん?しかしわれわれが進むべき道は?

そう、上の写真を見てもらえばおわかりになると思いますが、岩を削って作られた階段は見事に流水路となっていたのでありました。普段はここまで水がないのかもしれませんが、朝方まで雨だったし(この時はすっかり晴れてました)、沢水もたっぷり増水していたというわけですね。で、どんな感じなのかというと?



これは帰り道の画像ですが、階段そのものが滝になっているのがよく分かります。

とはいえ、せっかくですから動画でお伝えいたしましょ。



「ここは道なのか沢なのか?」

いや、まだバヌアツの暑さに慣れぬわれわれゆえ、思い切り気持ちよかったのは確かです。

Wmv形式、1.38MB、32秒

こんな場所をいくつか通り抜けると、いよいよ目の前にやってきました大滝が!
おお、これはなかなかの白糸大滝ではありませんか!
高さとしてはだいたい30mくらい、でも幅一杯にこぼれ落ちる水は見応え十分です!いや、ただ見ているだけでは何も面白くありません。先ほどすれ違った白人のご夫婦も、旦那の方はしっかり滝壺プールをタンノーなさっておりましたし、当然われわれも水着持参です!というわけで、先行のお二人が「じゃ、お先に」と立ち去ったのを見計らいその辺でテキトーに着替えて‥いざ出陣!というわけなのですが、その前に少しだけこの滝の説明をば。
上の画像を見るとそんなに高くなさそうに見える滝(Cascade)ですが、これは上の方が見えていないからなんで、実際はもっとスケールが大きい感じです。ただし、かわもっちゃんによると「自分が行ったときは水量が少なくて何だかイマイチ感が残りました」というようなご意見でしたから、時期やタイミングによって当たりはずれが大きいのかも。しばらく雨が降っていないような時は要注意なのかもしれません。でも水量がゼロということはないでしょうし、暑い日などはとにかく涼めるのは確かなので、納涼と割り切って行くならばそれはそれで楽しめそうな気がします。

はい、話を戻しましょう。いざ出陣の第一陣は言わずもがなのおしんこどん。彼女はわれわれの新婚旅行(2000年)において、NZのミルフォードトラック沿いにある落差580mのサザーランド滝において「滝くぐり」を敢行した勇者でもあるのです。となればこんな滝はお茶の子さいさい?



うーむ、滝とたわむれております。いつもながら(妻ながら?)さすがです。終わった後はスイームSwim。




「滝に果敢に挑むおしんこどん」

いや、滝と戯れるだけじゃなかったんです。何やら滝に打たれて「修行」まで?(ちなみに念のため申し添えますが、ちゃんとTakemaも滝に打たれました。「またおしんこどんだけ?」とは言わせません(笑)。

Wmv形式、1.35MB、32秒

ちなみに、「修行」を終えて帰ってきたおしんこどんに「ずいぶん長い間滝に打たれていたけれど?」と聞いてみたら、「うん、般若心経を一巻唱えてきた」と、こともなげにのたまうではありませんか!うわ驚いた、ホントに修行してたのね(ちなみに彼女は般若心経を暗誦しています)。で、なぜか、

とまぁ、要らぬ心配というか同情までしておりました。別にあんたにやりなさいとは強要しませんから心配しなさんなって。

というわけでカスケードの大滝、期待以上にたっぷり堪能してまいりました。さぁって、ここからは山越えで島の北側へと進みます。

篤い仏教心を高揚させたおしんこどんでしたが、帰り道の暑さには勝てず?ムスリム女性のようなスタイルになっておりましたとさ。

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