− 旅行記その11 Epau村滞在2日目 −

夜半まで吹いていた海風は突然ぴたりとやみ、寝苦しい夜がやってきました。うーむ、低緯度地域に位置するバヌアツは、3月はまだ夏バリバリなのね。というわけで、朝のお目覚めはまず汗でべとべとになった顔および身体を拭くという作業とともに始まりました。ありがたいことにわれわれの家のすぐ裏にPipe Water(水道)が来ているので、とりあえずは遠慮なく水を使えるので助かります。もっとも、この水道は隣接するパン焼き工房のために設置されているんでしょうかね。



たった一つの蛇口にもありがたさを感じた一瞬。ちなみにトイレはコンポストトイレでした(built by JICA)。

ちなみにこの村での飲み水供給はこのPipe Water(前にも書いたように川の上流から水を引いてます)とNatural Water(天水)の2つ。天水は結局飲みませんでしたが、マイルドでなかなか飲みやすいのだとか。Pipe Waterはやや硬水だけれど、とりあえずこの水を飲んでお腹を壊した人はいないとはかわもっちゃんの弁。よってわれわれもボトルウォーターに頼ることはせず、この水をせっせこと飲み続けるようになったのでありました。ついでにいえば、この後はどこに行っても現地の水をそのまま飲むようになったのですが、お腹関係は至極元気なままでしたっけ。

朝ご飯のあと、レイタルさんが椰子の葉を使ってバッグやらうちわやらを作って見せてくれました。なるほど、長い伝統に裏打ちされた編み上げ方というのは何とも理にかなっていて賢いもんだなぁと感心した次第です。



サクサクと、一瞬のよどみもない手際の良さ。




「バッグ&ファン(うちわ)制作中」

のちにタンナ島でも作成過程を見学する機会があったんですが、似てはいても微妙に作り方が違ったりしたのがまた面白かったりしました。個人的にはEpau村の方が理にかなっているような気が?

Wmv形式、1.34MB、34秒
さて、この日はお昼を食べてから出発ということになりました。聞くところによれば南回りの道路はかなり整備されていて移動スピードを速くできるのと(ちなみにわれわれのレンタカーも空気圧を高めておいたし)、その一方でメインストリートを走る限りそれほど見どころ寄りどころもないようでしたから、まぁあまり早く出ても仕方がないわけです。またお葬式にも参列しようと思っていましたし。

というわけでこの日も村のお散歩なんであります。村の小学校の増築工事にボランティア参加なんていうのもいいなあとは思っていたのですが、そもそもそのたぐいの工事はこの日全面的にストップしていましたのでいかんともしがたかったわけで‥。



今日のガイドはRobin君とそのお友達(名前忘れてごめんなさい)。

メインストリートを歩いていくと、まずは薪割りにいそしむ方を発見!写真を撮らせていただく許可を得て構えていたら、キンチョーなさったのか一発目はスカ割りになってしまったのはご愛敬(もちろん二発目はびしっと決めて下さいましたが)。



しかしこの時、何のために薪割りをなさっていたのか、われわれは知るよしもありませんでした。

続いて、昨日とは違うルートから海に行ってみようということになり歩いていくと、花々を手にした女の子たちに遭遇。ちなみにバヌアツでは、男の子と女の子とは小さな頃から別々にグループを作って遊ぶんだとか。さらに大人になり結婚しても、人前で夫婦一緒に行動することは少ないということです。これがシャイなバヌアツ人ならではの習慣なのか、それとも妙な嫉妬やうらやみを生まないよう、長年の経験から編み出された生きる知恵なのかはわかりません。



そして、この花束が何に使われるのかも気づいていなかった鈍感Takema。
(ちなみに各ページトップのバナー背景にはこの画像を使用しています)


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もしよろしければ壁紙としてお使い下さい。ただし著作権を放棄してはおりませんのであくまで個人使用の範囲内でね。

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さて海まで出てみると、なるほど天然の潮だまりプールがあるにはありますが、どうも水がそれほど新鮮ではないみたいでやや濁り系。もともと泳ぐつもりはなかったんでまあそれはいいんですが、くだんの少年お二人は、その手前にあった汽水プールみたいなところで遊び始めました。そうなるともうわれわれのことなどほとんど目に入らないみたいなのが子供っぽくてなかなかヨロシイ(笑)。



最初は投石漁?にいそしみますが、労多くして功がないとわかると‥



ん?追い込み漁に方針変更?この時点でRobin君のTシャツは網へと用途変更されたのでした(笑)。



さぁて、何が獲れたのでしょうか?(ちなみに細長く見えているのはただの枯れ枝系です)



正解は小エビ!しかしさすがに食用にもならないようです。「過程」を楽しんだんですね。

というわけで再び村へと戻る道すがら、このあたりの海岸沿いにはどこにでもあるといっていいタコノキに登り始めちゃう子供たち。ホントに野生児だなぁ。ちなみに書き忘れましたが、このあたりの海岸にはもともと火山活動によって噴出したマグマが凝固・浸食を繰り返した(であろう)結果、ものすごい鋭角尖り状態になっている岩が多い(というか全部それ)んですが、彼らはそんな岩もものともせず素足で踏みつけてどんどんと歩いて行くもんなぁ。お見それしますわまったく。



タコノキがあれば登っちゃうぞパワーにおしんこどんも挑戦!ただし現実は右上画像にマウスオンで見ての通り(笑)。

しかし、そんなワイルドさばかりが売りでないのがEpauっ子!繊細さをも兼ね持っているところがほんわかとこれまた嬉しかったりするのです。人の家の庭先(微妙に庭の外であるようにも見えましたが)に咲いていた花々を見つけると‥



花と茎とをうまくつないで、どんどんと大きな輪にしていきます。



ネックレスにしておしんこどんに掛けてくれるミニ紳士ぶりを発揮!
(ただしこの左上写真の最中、Robin君が肩に掛けていたTシャツから海水がボタボタ垂れてきたそうな(笑))

というわけで今日も子供の世話で疲れた 子供たちのお世話に甘えっぱなしのわれわれ二人なのでありましたが、戻ってきたあとは亡くなった方のお葬式にわれわれも参列することに致しました。特に部外者だから問題が生じるというようなことはないそうなので‥。

失礼なのであまり前にはいかず、最初に合掌をして後方で座っていたところ、故人の叔父だとおっしゃる方がこちらに来て「姪の葬儀に参列してくれてありがとう」とおっしゃって下さいました。とりあえず迷惑には思われていないことがはっきりしたので、失礼ながらいくつかお聞きしてみると、故人はまだ若い女性(20歳過ぎ)だったそうで、そのせいもあって皆悲しみに暮れているところだとのこと。また、通常は村はずれの墓地に埋葬するのだが、残された家族の希望により親族の家の横(つまりこの場所)にお墓を作るのだとか。他にもいくつか伺いましたが、あまりに個人的なことなのでここでは省略します。

上の画像はご親族(叔父さん)から許可を得て撮影しました。墓地は本当に家のすぐ脇、一族すぐ横で眠ることになるんですね、ご冥福をお祈りいたします。

また、広場に仮屋根をかけて作った葬儀場では、棺に近いところに女性、それを取り巻くようにして男性が座っているのがわかります。子供たちも神妙にしているのは、まだ小さな彼らにも「参列の経験」があるからなんでしょうか。

【音声ファイル】

「お葬式」

棺の中に、死後困らないようにとの願いを込めて新しい布が何十枚も重ねられていき、最後に女の子たちが花を捧げていきます。そんな状況下、嘆き悲しむ人々の叫びは古今東西変わることはありません。

Wma形式、799KB、39秒





「賛美歌」

牧師さんの先導の後、叔父さんが立ち上がって賛美歌を歌い始めました。先ほどの許可に基づいて撮影したことを念のため申し添えます。

Wmv形式、944KB、23秒



子供たちも寂しそう‥

このあと家に戻って昼食を摂りました。お葬式の方はこのあと参列者の食事時間となり、それが一段落してから埋葬という順序で進むそうですが、われわれは埋葬にまで立ち会う時間がなさそうなので‥。

われわれが食事を終えようとした頃かわもっちゃんがやってきました。何でも、臨時厨房の方で牛の解体が終わったところだから見に行かないかということです。まだ予定出発時刻までには時間がありますし、そもそもそんなのはこちらで勝手に決めたものですから喜んで?見学に行くことに。



バヌ牛が一頭、悲しそうな表情をしながらぶら下がっておりました。

どこでどうやって解体したのかはわかりませんが、血は既にきれいに抜かれていて滴りはほとんどなし。これから部位ごとにさらに解体されていくんでしょうが、こりゃまだまだ時間がかかること必定。埋葬時間はいったい何時頃になっちゃうんでしょうか?

一方、厨房内ではすでに調理が始まっておりました。



牛肉のシチューと鶏のソテーですね。鶏の方はこのパン1枚じゃとてつもなく時間がかかりそうですが。



ご飯の方は既に炊きあがり、台車の方に移されていきます。ん?「EPAU.COM」って何?

さて、そんなこんなでいよいよEpau村出発の時間。レイタルさんをはじめ皆さんいろいろお世話になりましたというわけで、彼女のお父さん(だったよね)を交えて記念撮影です。アクシデントの関係で当初の予定とはちょっと違った雰囲気の滞在となりましたが、それはそれで別の(滅多にない)経験をさせてもらえたんだからよいかなというところです。



ではでは皆さん、ごきげんよう!

というわけで、このあとはビラに用事があるというかわもっちゃんを乗せて3人で一路ポートビラまで戻ります。途中、燐鉱石の元精錬所(だっけ)という工場を横目に眺め(どうやらフランス資本の工場だったらしく、操業中からはEpau村からも多くの人が働きに来ていたそうな。それにしても会社はたっぷり儲けていったんだろうなぁ)、あとは‥しまった、Eton Beechで一休みと思っていたら通過してしまったぞ。というわけで、ビラまではまさにノンストップで舞い戻ったのでありました。早い早い、1時間ちょいで着いちゃったし。



燐鉱石の工場跡はご覧の通りとして、問題は右上画像。スコール降りしきる中その場所にしがみつく理由は?謎です。

さて、この日の夜はちょっと夕食をゼータクにしてしまおうという野望があったのですが、そ、その前に!やはり「魅惑の液体デビュー」を果たしておかなければ!というわけで、夕刻、かわもっちゃんと待ち合わせとなりました。

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