さて、村のある家の前でおしんこどんと別れ、道路を挟んで反対側に少し行った先にある広場へ。ちなみにこのような場所(どの村にも必ずある)をナカマルといい、だいたいは小さな小屋というかあずまやのようなものが建てられているので、このあとは別の村に行っても「あ、ここがナカマルだな」とすぐわかるようになった。カバの際はある種「男性専用のサロン」といった趣だが、それ以外の用途には使われているのだろうか(公民館的なものとか?)。
それはともかくとして、とにかくカスタムカバをローカルビレッジの人たちと一緒に飲むというのだから痛快だ。バヌアツに来る前に「こんなことが出来たら嬉しいな」と思っていたことが実現するのだから最高だ。
というわけで、葉っぱにくるんで大切に保管されていたカバ登場、まずは昨日と同じように皮むきから始まる。
ナカマルのあずまやと広場。あずまやは雨の時以外は使わないのだろう、みんな外に置かれた丸太に座って作業している。ピーターソンさんとオクスティンくん以外はお初にお目に掛かる方々だが、写真を撮っていることに気づくと愛嬌を振りまいてくれた(左上画像マウスオン)。
ピーターソンさん、本日のカバ根(かなり大きくて太い)を披露してくれた(右上マウスオンで拡大)。バヌアツの中でもタンナ島で育つカバはストロングで有名らしいが(土壌の関係?)、その中でも根の色が黄色ければ黄色いほどさらにパワフルであるらしい。うわー、昨日のカバ根に比べて明らかに黄色い、こ、これは期待できそうな予感♪(ちなみに昨日の残り根も一緒にChewされていた)。
「皆さんChewしながら談笑してます」
さすがに6-7人分ともなるとカバペーストもそれなりの量が必要になりますよね。というわけで皆さん頑張っておられるわけです。Takemaは見ているだけでしたが(固いもんね)。
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そしていよいよエキス絞り出しモードに入った。ちなみにコップとなるココナツお椀は、いつでも使えるようにと近くの木にしつらえられた棚に保管されている。
「しぼってしぼってしぼりまくる!」
その昔、山岳部に入っていたときには「飯の一粒血の一滴」なんて言葉がありまして、とにかく炊いた飯(おかずも)は全て徹底的に食べ尽くすという不文律がありましたが、少年も最後の最後までしぼりまくりますねぇ。
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参加者それぞれが交代交代で絞り、出来上がると交代交代で飲むことになる。自分はお客さんだからということからか、初しぼりをいただいた。2杯目を飲んだ後にはお約束のドロンがやってきた。
昨日より早めの時間からスタートしたためドロンタイムになってもまだあたりは比較的明るかったが、それでも、静かな中に風で葉のそよぐ音、そして参加者が時折「ぺっ!」と唾や痰を吐く音(!)以外何もしなくなる。薄暗くなってきたこのナカマル周辺だけに一種独特の時間が流れ出す。客観的に見れば「飲めば飲むほど盛り下がる」このカバパーティだ。でもいい気分。
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