− 旅行記その26 驚きモモの木ツリーハウス! −
今宵のお宿は木の上なのだ♪
さてさて、この宿についてはバヌアツに来るまでその存在すら全く知りませんでした。ネット上にも(英語ページを含め)まったくヒットしませんでしたし。で、タンナ島の宿を予約する際、「とりあえずSunrise Bungalowに2泊、あとの3泊は現地にて自己手配(いざとなればSunriseの全泊でもいいし)」という形にしていたわけです。しかし結果としてはそういうアバウトさが大正解だったわけですね。
エファテ島でエパウ村に滞在した際、協力隊員のかわもっちゃんが「どうやらタンナには木の上の小屋に泊まれる宿があるらしい」とおっしゃっていました。かわもっちゃん自身も翌4月にタンナ島を再訪する時に泊まってみたいが、一方で宿を予約する手段が全くないとのことで(電話もないし連絡先も不明)、「ならば、もし機会があれば(場所がわかれば)われわれが予約を入れてきましょう」ということになったわけです。
で、現地に着いてSunriseに追加の1泊をお願いし、その上でピーターソンさんに「この島にTree Houseって宿があるみたいなんですが‥」と聞いてみると、何とSunriseのすぐ近くにあるらしいんですね。ならば、残りの2泊はそちらにお願いしちゃえということに!
ちなみにSunrise滞在2日目の夕方にManuaben村のナカマルで村の人たちとカバを楽しみましたが、あの村人さんたちの中にいた若い人がオーナーだということでしたんで、その時に「数日後から2泊お願いしますね」とこちらからも申し入れておりました。オーナーさんに直接確認したわけですし、Sunriseのピーターソンさんともお知り合いのようでしたので、これはもう確実かと。
というわけで、Sunriseを出発した車は、ほどなく(歩いて行ける距離ですから)道の脇の広い芝生というか草原に入っていき、そこで停まりました。どうやらここがツリーハウスの宿らしいんですが、最初一瞬「どこにあるのさ?」と探してしまいました。広場の脇には大木があるのみ、その大木に‥
だって、こんなに大きな木なんですから!
実はこの前の道はカバの時に通っていたはずなんですが、木があまりに大きすぎ、そしてまさかこんな近くにこんなすんごい宿泊施設があるとは思いもせず、そのまま通過していたわけですね。
オーナーはリチャードさん一家。まだ若いこのご夫婦&赤ちゃんは、同じ敷地内の自宅にてゲイさんのご両親とともに住んでおられるわけですが、また何でこんな木の上に宿を作ろうと思ったのか聞いてみると、実はリチャードさん自身が子供の頃から、自宅の敷地内にある大きなBanyan Tree(和名=菩提樹)の木の上に小屋を造ってみたいと思っていたのだとか。最初は「自分が寝起きするための寝室」として作り始めたそうなのですが、徐々に手を入れていくうちに「せっかくならツーリスト向けに宿として開放しようじゃないか」ということになったのだそうです。ちなみにリチャードさん自身は建築に関する専門家というわけではないそうで、全ての作業は試行錯誤の賜物だというのだから恐れ入ります。
そして、正式な営業開始は2006/12月からなのだということを聞いてこれまたビックリ!ちなみに2日後のチェックアウト時に渡された請求書の通し番号は「21」。たまたまいたリチャードさんのお父さんに「これはオープンからの通し番号なのですか?」と聞いてみるとそうだとのこと。うわ、まだ21組目のお客だったんだ!ついでに聞いてみたら、日本人の宿泊は初めてだとのこと。うわー、よくわからないけれど日本人初は何だか嬉しいぞ(笑)。
というわけで前置きが長くなりましたが、ではでは、このツリーハウスに上がってみましょう!
上がり口=エントランスには、ミニデッキやくつろぎ椅子がしつらえられておりいい感じです。ちなみにトイレ&シャワーは階段脇に。
恐るべきはこの階段。登れば登るほど急になっていき、最後は手の力を借りないと絶対に登れませんって。
下から見上げますとこんな感じになります。こちらから見えている部屋は寝室です。
全景はといえばこんな感じ。建物でいえばだいたい地上4階くらいの高さでしょうか?
というわけでやっとこさ樹上に上がってきました。こりゃ、カバフィーリングが最高潮に達しているときなどはかなり苦労しそうです(笑)。いや、酔っているときは絶対に恐いって。ちなみに夜中にトイレに行くときなどは、帰り道の上りで息が上がってすっかり目が覚めちゃいました(笑)。で、階段を上がりきってみれば、そこにはミニテラス、その脇には洗面所、そしてリビングが。
ミニテラス先の空間にはすでに横木が渡されていて、デッキ拡張も遠くない先に?(左上画像マウスオン)。洗面所の洗面器にはきれいな水が満たされております。
おしんこどんは上がり口のテラスにて手を挙げ、そちら側から写すと右上画像の感じ(ノートPCはオプションです(笑))。
地上4階相当に位置するリビングには蚊も少なくのんびり、そして隣にはしっかり蚊帳付きのダブルベッドルーム!
いいでしょー!スバラシイでしょー!泊まるだけでロビンソンクルーソー気分が味わえるでしょーっ!?いや、自慢するわけじゃなくても(十分してるって)とにかく想像以上、いや最初からあまりイメージできていなかったんだからあまりにも予想外の?素晴らしい宿環境だったのであります。いやー、この宿の情報を教えて下さったかわもっちゃんにとにかく感謝であります!ちなみに2007/3月現在こちらの宿は1日1組限定、というか一部屋しかないのであたりまえですが、ゆくゆくは別の木々にもツリーハウスを作っていきたいとはリチャードさんの弁。うわーすごい計画だなぁ(驚)。
これまで泊まっていたSunrise Bungalowもなかなかですが(というかヒジョーに心地よかった)、こちらはまたこちらで素晴らしいステイとなりそうです。‥と、ここで本日のお昼ご飯タイムとなりました。すると‥
何と!ご夫妻が手分けして料理を上まで持ってきてくれるではありませんか!しかもおかずは何種類もあり、それぞれ美味しくて量もたっぷり!ツリーハウスの上まで運び上げるのだって、上にも書いたように手を使わなければ上れないような急坂(見ればわかりますよね)なのに、うわー、こんなゼータクは初めての体験です!
ちなみに食堂棟を作る計画があるとのことですから、建設後はこのような「木の上サーブ」はなくなっちゃうと思われます。
こんな幸せな生活がまさに巨木の上で体験できるのですから、絶対ここに来る価値あり!(ただし行くまでが大変ですが)。
というわけでホントに「感謝感激火事親父!」を地でいくような感じ(どんな感じなんだよどんな)の、ものすごく気持ちよくスタートしたツリーハウスのステイはまだまだ始まったばかり。うわーやっぱり無計画でよかった!(笑)。というかほぼ偶然の所産だったんですけれどね(汗)。そもそも西海岸に泊まっていたらこの宿の場所を知るよしもなかったし‥。
ちなみに、何と2006/10-12月期のエアバヌアツ国際線の機内誌にはこのツリーハウスが2ページ見開きカラーで紹介されていたそうなのです!
それがこの両画像(左上が「島魂」表紙、右上が見開きページのツリーハウス紹介見開き右側ページ)です。
ちなみにエアバヌアツって国際線は4ヵ国にしか乗り入れていないんですが、それにしては機内誌が質量ともに充実してます。表紙の紙の厚さからしてエアカ○ダなんかよりはるかに厚いし、紹介内容も一般抽象的に「ここは素晴らしい」なんてのではなく「わたしが訪問したこの時はこうだった!」系のちょっとドキュメンタリー系の雰囲気がただよっていたりして(もしかしたらそれがバヌアツ旅行の真実なのかも知れませんが)、機内誌といいながらその結構な部分を免税品その他の商品紹介(国際線の場合免税商品冊子は別にあるのに)に充てているいろんな国のヒコーキ会社に「原点に戻れ」と言いたくなってきますわ。
ちなみに、バヌアツ行きを考えている方でぜひここツリーハウス(正式名称は上画像にあるように「(The ) Tree House of Shark Bay」)に泊まってみたいと思われる方はTakemaまでご連絡下さい。いや、秘密にしたいわけでもリベートを取るわけでも全くなくて、上記エアバヌアツに載せられていた宿の連絡先(もちろん現地直通ではない)は全く古いものになっていたみたいですので、お役に立てればと‥。
2009/3更新:現在はSPTさんで予約できるようになっています。でも「Takemaのあっちこっちサイトに出ているツリーハウス‥」とおっしゃっていただくと嬉しい&Takemaの次回訪問時に話が早いので是非ひとことお願いします(ただしTakemaも含め何のディスカウントもリベートもないはずです。だってこの記載だってSPTさんに確認してませんからね)。
いやはや、「それにしてもここはいいっ!」と昼食後もあーだこーだとコーフンしているうちに時は瞬く間に過ぎたのであります。気がつけば前述の校長先生との待ち合わせ時間に!ではでは行きます小学校!
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