大枚はたいてバルーン飛行!

    

いよいよエアを入れ始めた段階でちょっと中に入ってみる。なんでこんなので浮く?


翌日はオプションでバルーン(熱気球)に乗って空からのMasaimara見学としゃれ込むことに。しかしこれ、高かったけれど、なかなか滅多に乗れるモノじゃないし(ひもで固定されたものなら日本でも乗れるけれど)、ここまで行ったら財布と天気が許す限り試してみるべきだとは思いますよ。

さすがに天気が悪いと飛ばないこの熱気球ですが、幸いなことにこの日の朝はとてもいい天気。まだ暗いうちにスタート地点まで移動し、上の写真のようにエアを入れ、浮きそうになってきたところで乗船。クルーを入れて全部で9人も乗っているのによく浮き上がるもんだ、とただただ不思議。

やはり風が出るとどこにもっていかれるかわからないので、早朝のみ可能とのこと。なるほど、飛び上がってしばらくしたら日の出だったものね。

高さはそれほどでもない。最大で40mくらいか。しかし、地表から見る風景とは全く違う世界がそこにあった。ある程度まで上がるとバーナーが止められる。全く無音の中、静かに風に吹かれて南下していく気球。遙か遠くに、同じように早朝散歩をしている気球が見える。「あそこはもうタンザニアだね、セレンゲティから上がった気球だよ」とはクルーの弁。

上からは動物たちが小さく見える。空からの不思議な来訪者に逃げ出すトムソンガゼルやインパラの群れ、のそのそと歩いている一匹の雄ライオン、そして遙か彼方までずっと続く大平原。国境線は見えない。人間の作ったものは何一つ見えない。「!」マークの形をした気球の影がゆっくりと草原を移動していく。ああっいかん、また行きたくなってきた!

さて、しばしの空中遊泳を楽しんだあと、気球は大草原のど真ん中に静かに着陸。「うほーっすごいすごい」なんてわめいているうちに、草原の遙か彼方から2台の車が。そう、じつはこのバルーンツアー、「大草原のど真ん中での朝食つき」なのです。とはいっても座り込んでサンドイッチ食べるなんてちゃちなものではない。何と、テーブルから椅子からシャンパンからブーゲンビリアのテーブルフラワーから、何から何まで本格的にやってしまおうという、日本では想像もできないほど無茶苦茶本格的なBreakfastなのであります。


で、車でこれらの道具を持ってきてくれた人たちが手慣れた手つきでささっとセッティングしてくれたのがご覧の状態。どうです?行ってみたくなるでしょう?ここで食事してみたくなるでしょう?この日、ソロで参加していたEngland人が何とこの日誕生日!ということも手伝って、まずはシャンパンで乾杯!そのあとTakemaはどうせ飲み放題のブラディマリー(ウォッカをたっぷり増量してもらって)とともに、何ともいえず幸せな朝のひとときを過ごしたのでありましたよ。

そんなこんなでゼータクな旅を楽しんだTakemaでありました。「アフリカの水を飲んだものはきっとまたアフリカに帰ってくる」という言葉がありますが、どうもまた、アフリカに行きたい病が身体のどこかでうずうずしているような気がする。今度は一人でタンザニアにも行きたいな。ではまた。重いファイルにもめげずに最後まで読んで頂いてありがとうございましたのだ。

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