- その4 カムイミンタラ発の日帰りお出かけ。橋の上から見たものは‥。 -

というわけで一夜明けた連休の中日。不安視された台風もどうやら北海道方面には進まずぐぐっと東にそれてくれたようで、昨日に引き続き曇りではあるけれど雨の心配はどうやらなさそうです。まずは一安心(もっとも今回の滞在中に太陽を見たのってほんの数分しかなかったんですけれどね)。

のんびりと8:00頃に目を覚まし、ゆったりと朝食(トーストだけだけれどね)。しばし場内を散歩したりして休日の朝をタンノーします。こういう無意味な時間がまたいいんだよなぁ。サトウハチロー的に言えば「意味がないところに意味がある」とでも表現すりゃいいんでしょうかね(無視して下さい)。

さて、ここYAMANONAKAカムイミンタラで忘れちゃいけないのが愛犬番犬のマッキーくん。一昨年にバイクでここを訪れたとき(その時のてん末はこちらからどうぞ)は、熊出没注意の看板のある林道をマッキーくんとお散歩したんだっけ。われわれが昨日到着したときも、彼はちゃんとお出迎えしてくれたんです。しかしなにやら様子が違う‥元気がなさそうに見えるんだけれど。



ちゃんとカメラ目線になってくれましたね。

実はマッキーくん、ちょっと重い病気になってしまっているそうなのです。病院でもこれ以上は手を施せないということで、とにかく安静にしているしかないのだとか。確かに、はたから見ていても2年前の元気のよさというものがありません。お腹もふくれちゃって‥。

今後マッキーくんの病気がどうなっていくのかはわかりませんが、今はとにかく奇跡が起きてくれるのを期待するばかりです。‥がんばれマッキー!


マッキーくんとすこしく一緒にいた後、さてそろそろ出発しましょうということに。連泊なので荷物はそのままというのがなんとも楽なところです。しかし車を走らせること数百m、橋の上でさっそく「最初の見学地到着」となりました。

実は昨晩、宮代さんと鮭の遡上について話をしていたのです。十勝川でのクレーン漁(詳しくはこちらね)などのネタを出しながら、ここの川ではどんなことになっているんでしょうかとお聞きしたら、宮代さんいわく、

というわけで、遡上してくる鮭をぜひ見ようと考え、見られる場所を教えていただいたわけです。いや、別に秘密の場所でもなんでもなくて道道の橋の上から見るだけなんですけれど。



何の変哲もない、自然のままの川なんですが‥



橋の下には、おお、シャケがたわむれてますな。

ここでは当然動画です(1)。

「産卵場所を探して‥」

実はここは遡上中の鮭が見られる場所ではなく、この付近が彼らのゴール、すなわち産卵場所なのだそうです。なるほどそれで、動かずにじっとしていることが多かったのね。
ちなみに動画の中では1尾の鮭がもう1尾を追いかけていますが、状況から考えると前が雌、うしろが雄なんでしょうね。

wmv形式、654KB、12秒
去年の千代田堰堤でのクレーン漁を思い出します。雄たちは哀れにもそのままコンテナボックスの中で息絶えてしまっていたわけですが(ちなみにクレーン漁そのものを批判および否定するつもりは毛頭ありませんので念のため。もとよりそんなことを言う権利は私にありませんし)、ここの鮭たちは自然が与えた本来の営みの果てに一生を終えていくわけです。うらやましいと思うと同時に、それでは自分はどうなのか、人間本来の生き方というものがもしあるのならそれは一体いかなるものなのか、そして今の自分の現在の生き方は果たしてどうなのか等々、何だか一瞬のうちにいろいろと考えさせられたような気がします。かといって「本当の自分探し」なんて夢物語に走るつもりもありませんけれどね(笑)。

さて現実に戻りましょ。せっかく道東エリアまで来ているんですから、こうなれば目指すはそう、またも野湯だったりします(大笑)。ふ〜む、ホントはいい生き方してるのかもなぁ自分って(苦笑)。

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