− 奥会津周辺の掛け流し温泉めぐり(1) 玉梨温泉編 −



こちらは知る人ぞ知る老沢温泉。いやぁたまりませんなぁ、湯は熱いし気持ちもいいし(笑)。

(2005年7月9-11日)

Takemaの職場は隔週の週休2日なんですが、どうやらこの週明けの月曜日は仕事があまりなさそうな?というわけで有休を使って3連休に。一時は「えーい、北の大地まで行っちゃおうかぁ!」とも考えたのですが、月末にはモンゴル行きという大行事を控えている(=あまりお金を使えない)ということもあって残念ながら却下。一時は「西表島に行くのもいいなぁ」とも考えたんですけれどね(苦笑)。ま、駆け足で行くにはあまりにもったいない場所なのですぐに却下しましたけれど。

というわけで今回は、先月足をのばしたにもかかわらずやたら通過してしまった場所の多い奥会津方面を再び訪れることにしたのでした。天気予報では「Mainly曇り、Partly雨ところによって強く降るかも」ということでしたから、2泊ともリッチに宿に泊まるということだけ考えていざ出発!(お金節約のはずなのに宿とは何ぞやというツッコミはキビシク却下。あまりつっこまないでね)。

普段(平日)家を出るのと同じ時間に出発します。おっと、出発直前に某民宿(福島県金山町)に予約を入れたのでこの日の目的地は決定しております。一応週末だし、宿泊施設の少ないエリアだからと思って電話をしたんですが‥以下その時のやりとり。
Takema 「もしもし、あのぉ今晩そちらに泊まらせていただきたいのですが、部屋は空いていますでしょうか?2人なんですが。」
宿の方 「はぁーい、大丈夫ですよ。お二人ですね。お待ちしています。それでは‥」
Takema 「あ、わたくしTakemaと申します。これから出発するんで、携帯の番号は090-****-****、夕方には到着できると思います。食事付きでお願いいたします。」
宿の方 「わかりましたぁ。それではお待ちしていますね。」
いとも簡単に予約が完了したのはいいとして、宿のかたからは素泊まりなのか2食付きなのかはもちろん、こっちの名前や電話番号を聞いてくる気配すらなかったので自ら申告したという次第(笑)。こりゃ楽しみな宿かも知れないと、出発前からさっそくウキウキしたTakema&おしんこどんだったのでありました。

関越道経由で小出ICから六十里越を抜けて只見に降りればすぐだなぁと考えて、ま、ついでにいくつか寄り道をしながらのんびり行こうと思いつつ三郷ICから外環高速に乗ってしばし。しかし人生なかなかうまくいかない星飛雄馬の後半生のごとく、高速の道路状況アナウンスは悲しくも機械的に次のようなお告げを下さいました。
「関越道は鶴ヶ島JCT付近にて事故が発生しており、現在15kmほど渋滞しています。この渋滞はこれからさらに延びることが予想されますので、お急ぎの方は云々‥。」
駄目だこりゃ、というわけで急遽東北道を北上することに決定。しかし車だからいいけれど、バイクだったら「ん?渋滞?まぁ何とかなるっしょ」と突き進んだんだろうなぁ。すり抜け15kmはやっぱりいやだけれどね。

というわけで先月と同じく西那須野塩原ICを降りて塩原経由で北上することに。でも、それならば一つくらいお風呂を寄り道しても罰は当たるまい?



というわけで塩原元湯の「ゑびすや」にてひとっ風呂(湯船の写真はなし。いつものように盛況でした)。

ちなみにこのゑびすやさん、塩原エリアにありながら現在でもちゃんと自炊湯治を受け付けているというのが嬉しい話です(確か3600円だか3800円だったような。ただし要予約)。しかも1泊からOK。そのうち平日にのんびり来てみようかな。

さてこのあとはお昼ということで、会津田島に向けて北上する山王街道沿いのお蕎麦屋さんで腹ごしらえ。考えてみればこの国道沿いで食べたことってなかったけれど、ここのお蕎麦もなかなかいけますわな。



キクラゲ、山芋、辛み大根の三味セット+突き出し(写真なし)はなかなか。

さてお腹も満ちてすっかりまったり状態となり、助手席にて早くも別世界へと旅立ってしまったおしんこどんを横目にしながら(Takemaは別に助手席での就寝を気にしません。ツッコミは入れるけれど)、田島を通過してさらに北上、一気に会津川口方面へと向かいます。ここも国道400号線なんでしょうが、峠のあたりは何とも舗装林道系でなかなかよろしい!‥ただしバイクだったらね。やっぱり車だと全然面白味がないなぁ。

さて、途中で「からむし織り」を紹介するものすごく立派な施設などに立ち寄りつつ(しかし、あの有料サイドの施設はどうみてもペイしないだろうなぁ)、昭和村の温泉付近へ。「お、国道沿いに共同湯発見!」と一瞬喜んだのですが、走る車からちらり見しても「集落民専用」の文字がくっきりと。まぁすぐ横に保養施設があるからしょうがないんでしょうね。というわけで、そのまましばらく進むと「玉梨・八町温泉」へ到着です!

今回はもともとここに来る予定じゃなかったので、これまでに得ていたおぼろげな記憶で勝負します。かくいう自分の頭ん中にあったデータ、それは‥


(ちょっとおぼろげ色で表現してみました(笑))

川を挟んだそれぞれの側で「玉梨温泉」「八町温泉」と名前が付いているわけですが、まぁ源泉成分は同じようなものでしょう。しかし問題は‥「この集落のどこにあるんだ共同湯?」というところです。

まずは橋を渡って玉梨温泉側へ。川沿いに数軒の宿が見えたので車で進んでみますが、こりゃどう考えても宿しかないなぁということで反転。今度は橋を渡った先から続く舗装路を上っていきますが、「こりゃやっぱ違うっしょ」というわけで再び反転。で橋のたもとまで戻ったところで一気に状況把握に至ったTakemaでした。それは‥。



ん?「共同浴場」ということは?じぇったいこの付近にあるはずだ!

というわけで、看板の通りに「奥の恵比寿屋駐車場」をありがたく利用させていただき、捜索開始です。‥とはいえ、残るは上流側しかないんだよなぁ。妙に新しい公衆トイレもあるし‥ということは「ここを行けば」?

看板は一切なし、何だか農機具倉庫のようにも見える建物ですが、入口正面に立ってみると何だか対称的な作りになってます。ついでに2階的高さ部分には湯気抜きと思われる通風口が?というわけでおどおどと扉を開けてみると‥そう、右上写真のように何とも嬉しい表示だらけ!ちなみに男湯(男女別です)の脱衣場に先客の方がいらしたので、その方が出るのを待っていざ入浴開始!

うっほほーい、掛け流しのたっぷり湯がどんどんどどんと流し込まれています。お湯はちょっと熱めですが適温の範囲、何より貸し切り状態なのが嬉しいですわ♪ちなみに脱衣場には扇風機があって湯上がりもばっちり涼めるというのが、この時期の温泉メグラーには何とも嬉しいところです。



ちなみに金山町内の温泉にはどこでも統一された成分表示表が掲示されています。

「ふぅ‥」というわけで湯上がり後はしばし川を眺めながら涼みます。川はといえば鮎釣り人さんがたっくさん。まぁ釣りも決して嫌いなわけじゃないんですが、こんなに沢山釣り師がいる中での釣りはあまり楽しくないなと思ってしまうTakemaではあります。やっぱり岩魚山女魚系がいいなぁ、でも技術はないのでエサ釣りね(笑)。おっと、フライ用のロッドやリールを持ってることも思い出したぞ(人から譲ってもらった)。確かメーカーはハーディとかいうんだったっけ。ちなみに、7-8年前の夏に北海道の糠平湖でキャスティングしたのが最初で最後です(笑)。釣果?言うまでもないっしょ。



でもまぁ、みんなでワイワイというのも楽しそうではありますな。

そんなこんなでぼんやりしているうちに、何やら気になる「動き」を発見。対岸に見える平屋の建物に時折人が出たり入ったりしているんですが、どうやら手には白いものが握られている様子。ということはもしかしてあれが「八町温泉共同浴場」?というわけで、まぁ今お風呂に入ったばかりだし「見るだけ」というわけでわっせわっせと行ってみました。すると‥。



中央の赤い屋根が妙に気にかかります(マウスオンすると拡大します)。

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