− 糠平湖周辺うろうろ(1) −
さて、まず最初に目指すのは「岩間温泉」。思えばCB400SF時代に訪問して以来もう約10年くらいご無沙汰しているような気がしますが、おしんこどんは当然未入湯だし、しかも連休中とはいえこの朝早い時間にこの辺をうろうろしている人はまだ少ないはずという読みのもと、林道入口まで来てみました。すると‥
ん?何やら林道入り口に看板が‥(マウスオンすると拡大します)。
うわぁ、林道工事中のようです。しかも工事期間はあと9日後まで、ついでにいえば上のマウスオン画像からは見えにくいんですが、ちゃんと「岩間温泉には行けません」と明記されている念の入れよう。ちなみにこの林道工事のことは事前にtettさんからの情報で聞き及んでおりました。でも昨日はこのあたりの通過が日没後だったものですから確かめようがなかったわけです。え、事前に電話で確認しておけば問題ないだろって?いやぁ、それが出来る性格であればいつも遅刻しませんって(笑>tettさん)
しかしここでTakemaが「ナントカの考え休むに似たり」系の頭で考えたこと、それは次の二点でした、ハイ。
1. 工事期間が残りあと9日間、ということは?
ということは、工事そのものはほぼ終了に近い時期と考えるのが順当ではないか。だとすれば納入検査待ちくらいのタイミングなのだから「実際の工事そのものはほぼ完了しているが工事標識は外していない(まだ外せない)だけ」ということも少しは考えられる。
2. この日は連休の最終日だぞぉ?
緊急性の高い工事であればともかく(昨日の層雲峡は緊急性が高そうに見えなかっただけに腹立たしい‥あ゛、また思い出しちゃった(苦笑))、まさか盲腸系林道の先がそうであるとは思えない。そう考えれば普通は「本日は休工」というのが順当なはず。ということは、もしかしたら作業用の通行路は確保されているのかも‥しれない(自信なし)。
上記1&2のような場合、「杓子定規な業者さん(あ、いいかえれば『作業手順および工事上の要件』を忠実に遵守する業者さんともいいますが)」はあくまで通行止め状態を維持するはずでしょう。でもバイクで「工事中」標識のある林道を走ったことのある方なら身に覚えのある方も多いと思いますが、案外「バイクなら」ということで(現場の判断で)通して下さる場合も多いわけですよね。となれば、さすがに今回は四輪とはいえ、アタックする価値はあるのではないか、そう思った次第であります。というわけで、いざガスのかかった林道をススメ!
途中、冬毛に生え替わったエゾシカの飛び出しにも出会いつつ進んでいくと、ある瞬間から急に明るくなり、そしていきなりの青空出現!そうかぁ、やっぱりこのガスはやっぱり「雲海」だったんだ!天気予報からして多分そうじゃないかとは思っていたんですが、それにしてもこんなに一気に晴れると気持ちいいものです。
左画像状態から右画像へと一気に華麗なる大変化、こりゃぁもう嬉しさ百倍どんじゃらほい!
05秋北海動画Gallery (6) |
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しかし、この幸せ感は長くは続きませんでした(笑)。かなり奥まで進んできて、これは案外行かれるんじゃないか、記憶にあるあの橋までもうそんなに遠いとは思えないぞと(もっともその記憶によればその橋から先の道は状況的にも結構悪かった記憶があるんですが、まぁ四輪だし(削除ここからレンタカーだしとは口が裂けても言えない削除ここまで)。というわけで期待が現実に変わりつつあったその時、いきなりそのとっても淡く、かつものすごくリアルな欲望を打ち砕く物理的障害が目の前に立ちはだかったのであります。
枝林道の分岐の先に‥ん?何かある(マウスオンで拡大画像に変わります)。
すぐ脇にバイクなら十分に通れる幅があるとはいえ、さすがに四輪では厳しいものがあります。ま、こうして「入っちゃ駄目よ」とはっきり意思表示されているところを、無理矢理「特攻野郎Aチーム」になろうという気はありませんから(これまた古いB級ネタで恐縮です)、ここはすごすごと帰りましょ。ま、岩間については林道入口の時点で「ダメ元」だったんだからしょうがないです。
さてお次は、今やすっかり有名になりつつある「タウシュベツ川橋梁」。旧国鉄士幌線の、そのまた旧ルート(糠平ダム建設に伴い撤去されたルート)上にあった橋梁なんですが、せっかくこのあたりに来たのなら行ってみましょというわけです。もっとも、ここもしばらく前の「穴場中の穴場」ということはもはやなく、ここ数年はかなり有名なようですね。ちなみにこの路線についてはこちらのサイトが詳しいかと思いますのでご参考までに。
駐車場から北側にまっすぐ延びる林道(右上)、南を見れば湖に向かってまっすぐの道(左上)、これが旧々士幌線の線路跡なんですね。
ずっと以前にこの林道をバイクで走った頃は(まだ例の「さわと(熊谷)温泉)」の施設があった頃です。今となっては跡形もありませんが)こんな橋梁があるということも知りませんでした。一昨年もレンタカーでここを通過しましたが遠望しただけだったし、間近に見るのはホントに初めてなんですわ。
とはいえ橋脚部分は完全に水没しており、ま、こんなものでしょうというところ。
ところでこの「旧々士幌線」ですが、十勝三股まで開通したのは昭和14年なのだとか。となるとこの時期の諸事情ゆえ、かなりしんどい労働状況のもとに工事が進められたことでしょう。ここで何があったという確証があるわけではないですが、「常紋トンネル」に限らず各地でいろいろなことがあったということは想像に難くないです、はい(よくわからない人は文庫本に「常紋トンネル」というのがあるから読んでみてください。まぁ朝日文庫だけれど)。
この地に眠る人がいるのか否かはともかく、あまりにも静かな秋の湖畔でありました。
それにしても、今年の北海道の秋は紅葉が今ひとつというように感じたのは、紅葉が遅れていたからか、そもそも色づき具合がよくない年だったのか?うーむ微妙です。まぁそもそも「紅く色づく」木々が少ないのが北海道の山の特徴なんですけれどね(tettさんのコメントを勝手に引用)。
でも、黄色そのものも「染まってすぐに茶色化」していたような気がしました‥。
さて、糠平湖東岸の林道はこの先土砂崩れで通り抜けられないということでしたから(だいたいの場所の見当はついていたんですが、その「見当をつけていたこと」があとで自爆行動を招くことになるとは思ってもいませんでした)、ここはちゃんと往路を戻り、西岸の国道経由で南下することに。し、しかし、思いもよらないアトラクションに急遽のストップ。うわぁ、人力鉄(木)道だぁ(笑)。
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