− その4 山道を歩き川を渡ったその先に、こんな不思議湯発見!(その1) −
そもそも自分の野湯探しは、1995年頃の東北ツーリング中に偶然通りかかった誰もいない鬼首荒湯地獄で、「ここに温泉でも出ていたら‥う゛ぁ、出てるじゃん!」と驚いたことに端を発します(もっともそれから野湯を探し始めるまでにはさらに5-6年のブランクがあったのですが)。
それからの野湯探しのほとんどは、ネット上の情報や地図上の温泉マークを丹念に探すというところから始めてきました。とはいえ、コツさえわかれば結構楽しいモノなんですけれどね。というわけで、野湯秘湯系MLなどのネットワークには全く参加せず単独で探してきたというのが実情です。
でも、少しずつ訪問数が増えるにつれて、時折同好の方から野湯に関するメールをいただくことも増えてきました。そうなると必然的に「情報交換」ともなってくるわけで、このページでご紹介する野湯は、そんな方から頂いた情報をもとにして訪問した場所です(独力ではわからなかった)。というわけで具体的な地名は控えさせていただきます。なお、この数日後、この方と某温泉場でばったり!いやぁ感動しましたぁ!(笑&後述)。
さて、神滝温泉から車を走らせることしばし。メイン道路から未舗装の古い林道(ちなみに途中マディな場所あり。4WDだからまぁいいんだけど)に入って200mほどで行き止まり。ここが今回の野湯のスタート地点です。
昔からの山道を歩き始めて少し歩いたあたりで分岐。古いベンチもあったりして、かつては随分整備されていたんだなぁという感じです。
朽ちかけた指導標もあったりします。
道は比較的はっきりしています。もっともまだこのあたりは芽吹き時期より前ですから、盛夏ともなるとかなりジョージブッシュ的にうざったくなるのかも知れません。あたりは広葉樹林と植林の針葉樹林とが入り交じっています。でもこの日はお天気もよく(ちょっと暑いくらい)、ちょうどいいハイキングという感じです。
少し登り、少し下りを繰り返すうちに(ちなみに下りの方が多いです。ということは帰りの方がちょっとつらいということ)、道はだんだんと下り始めます。
こんなふうに下っていくわけですが、
時には倒木が道をふさいでいたりします。
道の真ん中に、エンレイソウ(延齢草)が花をつけていました。
イメージとしてはキヌガサソウに似ています。白花もあるみたい。
妙に小広いところに出たと思ったら、どうやら伐採用の取り付け道路に出ちゃったみたいでした。古くからの道はこっちかな、新しい作業道はたぶんこれかなぁ、でも自分たちが行くのは‥約30秒ほど考えて、「こっち!」
読みは当たっていたようで、いただいた情報通りの地形になってきました。途中タラの芽が顔を出していましたが文字通り「顔を出す」程度のもので、収穫するにはあまりにも申し訳ない感じ。というか今年のGW、東北山あいはタラの芽も含めて遅かったですよね。もっとも「とある条件が整っている国有林内某所」では今年もちゃんと採れたっけ(今年もしっかりワラビ&ゼンマイをゲット)。
いかん話がそれました(笑)。斜面をトラバース気味に下っていくのですが、昔からの登山道が自然に還りつつあるのと、上に落ち葉が降り積もっていること、そしてもともとのドジョウが粘土質っぽいこともあって、旧登山道上を行くと妙に滑ります。滑り落ちるとすべり台よろしく斜面を一気に沢まで落下しそうなので、道の一段上を歩くことに。こっちの方がよっぽど楽でした。
一段下側が旧登山道なんですが、かえってこっちを歩く方が楽。
そして道は沢まで下り、ここで沢渡りとなります。ただ雪解け時期ゆえ多少水量が多く、Takemaはともかくおしんこどん@靴を濡らしたくない、はちょっと気を遣った様子でした。わざわざ遠回りして‥でも、「事件」は起きませんでした(笑)。
こう見ると大した沢には見えませんがそれなりの水量あり。スニーカーを濡らさぬため万全を期したおしんこどんでした。
さ、この川渡りが済めば目指す野湯ももうすぐのはず!続きは次のページで!