− その2 何とか日景温泉に到着 −

さて部屋に落ち着いたはいいものの、やっぱりTVがないと暇つぶしに困ってしまうのも事実だったりします。夏場なら宿のあたりをお散歩という手もあるんですが、この時期に同じことをやろうとすれば完全防備遭難覚悟で突撃するしかありませんし。というわけでやるべきことはただ一つ。「さあって、お風呂でも行きますか!」

というわけで大浴場へ。しかしこれがまた遠い!我々が泊まっている自炊棟2Fから大浴場までは、細長い作りになっている建物を端から端までどどどっと大移動する必要があるのです。部屋を出て、最初の角を左折して、しばらく行って今度は右折と思ったらすぐ左にあるドアを開けて階段を下りてフロントの横へ、そのまま食堂の横を通り抜けて階段を上がったところを左折してまっすぐ行くと再びドアを開けて階段を下り、ようやくお風呂の暖簾が見えて一安心といった感じだったりするのです。これにはちょっと参ったなぁ。だって、風呂から上がって部屋に戻るまでに結構冷えちゃうんですから(笑)。



いったい全部で何室あるのかわからないくらい入り組んでます。



ちゃんと卓球場があるところがなんだか嬉しい(やらなかったけど)。

というわけで何とか脱衣場までこぎ着けました。日帰り入浴のお客さんも結構いるんですが、タイミングさえ合えば貸し切りも可能だったりするのも宿泊客の特権ですね。ちなみに、脱衣場の窓から外をのぞいてみれば‥うわ、怒涛のツララがウニみたいに突き出ています(上の写真にマウスオンすると画像が変わります)。さらにその向こうでは重機が雪かき中。やっぱり雪国の宿は大変です。そういえば宿に向かう車の中で運転手さんが「いやぁ今日もずっと雪かきしていたんですが、到底一日で終わる代物ではないので明日もまた続きをやるんですよ」とおっしゃっていたっけ。

さ、そんなこんなでお風呂お風呂♪

大浴場はこんな感じです。窓の向こうは雪景色というのもなかなか風情があっていいですな。んでもって肝心のお湯はといえば、ほんのりと乳白色で好感が持てます。でも源泉温度がそれほど高いわけでもないので、隣接する露天風呂(ちなみにここは男女混浴)はかぁなりぬるい!

男女それぞれの浴室棟に挟まれた場所にあるので雰囲気はいまいちですが、やっぱり雪の中の露天風呂はいいもんです。でも端っこ付近はぬるくて、一度入ると出られなくなります(笑)。なお、右上画像にマウスオンすると昼間の画像に変わります。
この露天風呂に浸かりながら他のお客さんとゆっくり話をしていると、いやぁ何だか皆さん遠くからお越しのこと!千葉からでも遠いと思っていたら、あにはからんや関西や九州からもわざわざ泊まりに来ていらっしゃるんですね。うーむここは秘湯を守る会会員の宿とはいえ、この時期にここを選んで泊まりに来るお客さんは温泉にかなりのこだわりをお持ちなんでしょうなぁ。え、自分たちはどうなんだって?いやぁ五能線の始発駅弘前に近いから選んだというのが第一の理由だったりして(笑)。

ゆっくりお湯を楽しんだあと部屋に戻ります。日もとっぷり暮れて、部屋近くの窓から玄関の方を眺めると‥



いやぁ、何だか和みますなぁ。寒いけど(笑)。

ちなみにわが部屋(2F)前の廊下は行き止まりになっているんですが、その行き止まり部分には外と出入りできるように扉がついておりました。というわけで外はどうなってるんだろうと開けてみたら‥



行き止まりのドアを開けると‥(マウスオンしてみて下さい)

そう、そこにあるのは中空の空間だけでした!テラスも、落下防止の柵も何にもなし!こりゃ酔っぱらって自室への帰り道を間違えた人が落ちたりはしないんだろうか?と妙に心配になります(よけいなお世話)。

ちなみに、この湯治棟には大浴場とは別の小さな男女別湯船がありました。カランもなく、ただ入って暖まるだけの、まさに湯治宿の湯といった趣ですが、こちらはこちらでまた味があっていいものです。大浴場に比べてちょっとぬるめですが長湯にいいかも。

こちらが湯治棟の男湯。シンプルそのもの!外から見たら、屋根の雪が「おーい、もうすぐ落ちるからなぁ!」という感じでへばりついておりました。



ゆ、ゆ、夕ご飯っと。

夕ご飯のあとも当然お風呂に浸かりいい気分。というわけで3連休初日の夜は深々と更けていきました。まずはおやすみなさーい。

[戻る]  [次へ]