− その4 翌日は散歩がてら近くの温泉詣で −

さて一夜明けた翌朝は「よっしゃ一番風呂だぁ」ということで朝5:00に大浴場へと向かいます。念願かなって貸し切り湯をタンノーしましたが、露天風呂(ぬるいのはわかっているけれどそれでも入ろうとするところがちょっとセコい?)への出入口扉が凍り付いていてアタック不能。よって扉にお湯をかけて氷を溶かす作戦決行、約10杯目くらいでめでたく開通しました。そういやこの翌日は一番風呂ではなかったんですが、扉が開かないのであきらめようとした人に「あ、凍り付いているだけですから、お湯をかけりゃ開きますよ」と知ったかぶり系アドバイスまでしていたTakemaでありました(笑)。

お風呂のあとは朝ご飯。でも食べてしまえばもう何もやることがなくなります(笑)。連泊ですからのんびりすればいいんですが、でもやっぱり貧乏性ゆえに何かしたくなるんですね。というわけで、この日景温泉から尾根一つ越えた反対側にある「矢立温泉」を訪ねることとしました。

宿の人に聞くと「歩いて20分くらいですよ」とのこと(もちろん車道を歩いてのコースタイム)。迷うことのない一本道なのですが、こういうときに少しでも楽をしたいのが人の心というもの(こうして足腰は衰えていくのかも)。というわけで、碇ヶ関の駅まで帰りのお客さんを送迎する宿の車に途中まで便乗させてもらうことに。しめしめこれで歩く距離が短くて済んだぞと思ったら、何と運転手さん(昨日送ってもらった方と同じお兄さん)、どうせすぐだからということで国道から外れた矢立温泉まで寄り道送迎をして下さいました!

というわけでなぁーんの苦もなく宿に到着しちゃったわけですが、何だかあまりに楽をしすぎてしまったような‥いやいや、ご厚意に感謝です。



というわけで矢立温泉に到着。国道から見える場所に
あるのですが、脇道に入ったところなので実に静かです。

さてこの矢立温泉ですが、別名は「赤湯」。その名前からもわかるように赤さび色のお湯が自慢の温泉です。泉質は含食塩炭酸鉄泉ということですが、尾根一つ越えただけなのに泉質が全然違うのは、やはり湯脈の豊富さを実感させられるところです。

さて、玄関にて入浴料(確か300円)を支払い、お風呂へと向かいます。聞けばここはもともと沸かし湯なのだとか。というわけで、湯船に延びる細い管の源泉を飲んでみようと心に秘めていざ浴場へ。



他に入浴のお客さんがいたので、おことわりの上で脱衣場から撮影のみ。

お湯はまさに赤茶色そのもの。沸かし湯であっても、濃厚なる掛け流し湯の成分は浴室の床にどんどんと自らの痕跡を残し始め、気がつけばまさに千枚田の状況になったというところです。というわけで「湯涼みができない」というお客さんの声に宿の方も応えたのでしょうか、湯船の周囲には浴室用バスマットがいくつか敷かれておりました。いやぁこれがまた絶妙の心地よさでした(嬉)。でも連休中日ゆえ、広くはない湯船に結構人がいた(とはいっても最大で浴室に6人くらいだけど)のがちょっとかなぁ。やはりドカ雪だろうと日帰り温泉を目指す方は多いんですねぇ。

さて風呂上がりのビールをぷはぁ♪のあと、帰り道は今度こそ徒歩で日景温泉を目指します。例年のこの時期はどうなのかわかりませんが、1月前半にしては結構多いと思われる積雪の中をポコポコと歩き始めます。でも林道歩きだから除雪済み@ラッセルがないのが何よりかと。「キュッキュ」といい音を立てる足音を聞きながらのんびりと歩きます。そんな中、期待通りおしんこどんが不思議なるスペシャルを披露してくれました!
こちらでひょっこり動画でも(4)

「おしんこどん嬉しき剣道鍛錬」

いやぁ長尺物を手にすると何をしでかすかわかりませんねぇ(笑)。

Wmv形式、231KB、7秒
さて某スペシャルから軽く歩いた後で国道7号線に出ました。さすがに雪の時期ゆえ車の通行量は夏に比べれば圧倒的に少ない様子。というか、昨日今日の豪雪で不要不急の車が走っていないということもあるのでしょうか。

国道分岐の看板で写真を撮った後は、もちろん歩道すらない国道をぽこぽこと。通行量が少ないだけでなく、ドライバーの皆さんは「え゛、前方のこんな場所に人が歩いてる!」と驚いてくれたのか相当手前から徐行してくれ、不安はありませんでした。
歩道もない危険通行帯?でもある国道7号線はせいぜい数百m、ここから日景温泉へはまたのんびりと林道を歩くことになります。このあたりからちらぁりほらりと雪が降り始めていい雰囲気に。しかしすぐ近く、矢立峠の向こうではこの雪がすんごい豪雪になっていたのだということを全然知らなかったTakema&おしんこどんでありました。だって、部屋にTVがないんだもん(笑)。



国道分岐からすぐのところにある日景温泉の看板付近で。
白く写っているのはもちろん降り始めた雪です。




‥と思いながら歩いていたらどんどん降ってきた!

宿の前にあるお懐かし系郵便ポスト。もちろん現役ということで周囲は毎日除雪されています(ブル&スコップ)。しかし頭(かしら)の雪まで取り除く余裕はないようです。いや、その方が風情があるのかも知れないですけど。
というわけで部屋に戻ってきたのはまだお昼前(だってすぐ近いお出かけだったもんね)。このあとはいよいよすることもなく、おしんこどんはお昼寝湯治、Takemaはホームページ更新湯治(それぞれ何のこっちゃ)にいそしみます。いや、だって暇なんだもん(笑)。

眼前の雪を眺め酒を飲みつつミャンマーの旅行記を作るTakemaはただのお馬鹿。でも進度はともかく楽しかったんだなぁこの状況。だって書いている内容と窓の外の景色、あまりにギャップがありすぎて笑っちゃったんだもの。



というわけでしみじみと夜は更けていくのでありました。

というわけでこの日も終了、おやすみなさいと相成りました。お出かけ以外何もしなかったようでいてお風呂は何度も入ったし、PCに向かったとはいえ所詮2時間ちょいで飽きちゃったし(持参する手間の方が面倒だった=やっぱりB5PCほしい!)、結局何度もどどんとお風呂を堪能したなぁ。

しかし!この翌朝はどわわ系ハプニングが!おーい五能線、いやその前に奥羽本線よ!雪国の鉄路運行維持とはこれほどまでにキツイものなのか!

[戻る]  [次へ]