− 初秋の那須茶臼岳周辺くるり&湯ったり温泉編(2) 膳棚の湯 −
さて、いよいよ目的地である膳棚の湯に到着です。あ、でもかつては(前ページにあった通り)旧飯盛温泉が膳棚温泉と名乗っていたとか?とすればここは「新膳棚の湯」とでもすべきなのかもしれません。でもまぁ飯盛温泉そのものが消滅している以上、細かいことにこだわる必要はないのか、すぐ近くだし。
さて、まずは目指す湯への関門である石垣下りです。少し下側のガレ場を下るという方法もあるのでしょうが、落石等の危険もありますし、そもそもこちらからのほうが楽な感じに思えるんですが‥。
手積みとおぼしき石垣を慎重に下り始めるおしんこどん。ちなみにコケると斜面をまっさかさま間違いなし。
石垣の下あたりの地中から塩ビのパイプが下に向かって延びています。おっと途中ではずれてる。これじゃいかんでしょというわけですぐに接続、すると、新鮮なる源泉が一気に下部の湯船に投入されていきます!
ここが外れていた部分。このあと完全に接合したわけですね。
さてこれが先人による手作り湯船(ありがたや)の初期状態です。深さはおへそくらいまで、ちょうど一人が入るのにちょうどいい感じのコンパクトさ。しかしまぁこれが何と言うべきでしょうか、この「うっすら白濁」、人が入ると一気に真っ白くなります!(上写真にマウスオンすると画像が変わります)。
実際は「純白」というよりはほんの僅か薄い茶色がかっていますが、それにしてもこんなにすごい白濁湯はそうあるもんじゃありません。というかここまで白いのはおそらく初めて。いやぁ何だか嬉しい♪
登山道からはよく見りゃ見える位置にある湯ですが、このルートを歩く登山者はほとんどいない様子でしたから(現に誰にも会わなかった)まぁいいやということで気兼ねなく服を脱ぎ(笑)、さっそく入浴!
Takemaはともかく、おしんこどんも湯浴み着非着用にて怒涛の入浴!
さて、お湯はといえば‥ぬるいです(笑)。もともと「夏向きの湯」という情報は仕入れていましたが、塩ビパイプから直接流れ込むぬるめの湯さえ、冷えていく上半身には心地いいと思えるくらい。ちなみにこの時は気温推定だいたい17度、風はなく高曇りでした。まぁ「快適入浴の下限」という感じだったでしょうか。いや、ちょっと寒かったぞ(笑)。
ちなみにこの湯船には2つの源泉が流し込まれています。一つはこの塩ビパイプのぬるめ湯ですが、飲んでみると硫黄泉系の独特の味わいはほとんどなく、そう思い込んでいただけに「あれ、単純泉?」と思えてしまうほど。確かに塩ビパイプにも白濁の原因となるような湯の花の付着は見られませんでした。
そしてもう一つの源泉は湯船のすぐ上から直接流れ込んでいるもので、こちらの湧き出し口には大量の湯花が付いています。白濁の主因はこちらにありそうです。味はといえば「ぶはぁ、ニガい!」。そして何といっても「この源泉、ぬるい!」。塩ビパイプの源泉のみを使って湯船を作ればもう少し温かいお湯をタンノー出来そうですが、斜面の途中に(先人の努力によって)強引に作られた湯船ですから、さらに新たな湯船を作り上げる場所はほとんどありませんけれどね。
周囲の環境はかなりいいです。山の上の開けた斜面上にあることもあって展望はすこぶる良く、はるかに那須の高原風景を眼下にのぞむことができます。で、3連休中というのに人の姿もなし(山頂周辺にはあれほど人が多かったのに)。この日、他の登山者が歩いた痕跡はありましたが(日陰の沢状地形の中で木道の一部が湿っていたので)、ホントにこの道を歩く人は少ないんだろうなぁ。
というわけで、そこそこ(いや、かなり)「膳棚の湯」を楽しんだ二人でありました。となれば、当然「吉例」のこれが出てくるのが当然の助動詞「べし」!(いつもながら何のこっちゃ)。
やっぱり動画も見てチョーダイ! |
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さて、いい気分を楽しんだあとには再び「現実」が待っています。あーあ、さっき下ってきた道を今度は登りかえさなきゃ@標高差250m(笑)。