− その2 何とも濃厚なる湯坂温泉しゃくなげ荘 −
むつ市内から恐山へ向かう道中、再び雨が降り出しました。しかも霧まで出てきて、道路沿いに点在するお地蔵様もガスの中からいきなりこんにちはという感じで雰囲気は満点。しかしなぜか峠付近からは霧もなくなり普通の雨模様に。その代わり今度は霧のかわりに硫黄臭がただよい始め、いよいよか?と思い始めたころ道路沿いに一軒の民宿が。そう、こここそが目指していた「しゃくなげ荘」。恐山菩提寺からすぐの距離にあるたった一軒の民営宿泊施設なのです。ネット上の他サイト情報によると、こちらの宿は代々近くの「畜生観音(鬼岩)」をお守りする家柄なのだとか。なるほどそれでこの場所にたった一軒だけ独立して暮らしておられるわけですね。ふむふむ。
というわけで、お風呂をいただくことに(入浴料200円)。
いろいろなものが置かれた通路を通って男女別の内湯へ。おかみさんが「今日はちょっとぬるいかもしれないよ」とおっしゃっていた通り、湯船にはちょっとぬるめの湯がとうとうと流しこまれておりました。他に湯客は無しというわけで、それぞれのんびりと湯浴みです。湯の味はと思って口に含んでみたら、それこそ「何じゃこりゃーっ!」的な超ニガ味。とにかくここを訪れたら「源泉を心ゆくまで味わってみる」ことをお勧めします(笑)。
この画像からはわかりませんが、洗い場の広さと湯船の小ささのミスマッチ?が不思議だったりします。
いつもの通り「ふぅ‥」。ちなみに女湯(右写真)にはなぜだか手書きの観光案内が。
さてゆっくりお風呂をいただき、身体を拭いたあといつものように洗面器でタオルをすすいでいたら、あれまぁ、どこかで見たような感じでタオルがねずみ色に染まってしまいました。どうやら先ほどの六ヶ所温泉の源泉成分とこちらの成分とが反応を起こしたようです。
ありゃまーっ。
でもまぁ、これについては何の心配もいらない(どうせ玉川温泉など酸性の湯ですすげばキレイさっぱり落ちる)ということを経験上知っているTakemaなのでありました。そう考えてみると、温泉に関してはまだまだ素人と思っている自分も、いつの間にか少しずつ詳しくなってきているのかな?
ちなみに野湯関係で検索してみると、この宿のすぐ脇で野湯(湯の池)入浴を楽しんだという事例が散見されます。ただし現在はその池そのものが存在しておりませんので念のため。何でもH16年にこの池で事故が起きたそうで(詳しくは書きませんが)、その後同様の事故再発を防止するため池そのものが埋められてしまったのだということです。
上写真の左側あたりに池があったようです。砂利の色が違うので何となくわかります。
宿を出ても雨はまだ降り続いていましたので、周辺の「散策?」はまた今度ということにして(実は3日後またここを通過したもんで)、今日のお宿のある下風呂温泉を目指します。実は天気もあまりよろしくないということで八戸到着直後、朝一番で宿を予約しておいたんです。
しかしここから下風呂への最短ルートといえば薬研温泉経由でしょう。薬研を通る、ということは‥そう、ご想像の通りです(笑)。