− その5 下風呂温泉、朝のお散歩も楽し −



部屋の窓から外を見れば‥おお、ほっかいどーっ♪

朝の目覚めは爽快かつ早起きくんでした。6:30過ぎに目を覚ましたTakema、おしんこどんをたたき起こし(いや、実際は起きてたようでした)、さっさとタオル一枚ひっさげてお散歩に出かけます。

で、まずは大湯公衆浴場のあたり(ということは宿の目の前なんだけれど)でうろうろしていたら、坂の下の方から大湯の管理人さんとおぼしき方が上がってこられました(というか、浴場施設に入って行こうとされるのでそれと知れたわけですが)。ちなみに大湯の営業時間は朝7:00から。まだ15分くらい前なのです。でもついついこんな質問をしてしまうTakemaなのでありました。
Takema
管理人さん
やったぁ、本日の大湯、一番風呂ゲットぉ!‥というほどじゃありませんでしたが、でも最初のお風呂というのは何より嬉しいものですよね。しかし、物事はそう何でもうまくいくものじゃないということをこの後すぐに思い知らされたTakemaなのでありました。

カメラ片手にいざ浴室へ。さすが一番乗りということで床もまだ乾いていていい気分です。こちら大湯は男女別にそれぞれ2つの浴槽があり、手前が「あつ湯」、奥側が「ぬる湯」。源泉温度は60度を超えているということですから、まずは迷うことなく奥側の「ぬる湯」へ直行。ちょっと手を入れて検温‥う゛、うわっ!



どちらの湯船もアツアツホクホクっ!

考えてみれば当然のことで、たとえ名前は「ぬる湯」でも、昨晩の閉館後何時間ものあいだ誰も温度調節もせずにただひたすら源泉が流し込まれていたわけですから、隣の「あつ湯」と湯温は全く変わらなくなっていたわけです。

というわけで水の蛇口をひねって加水開始!しかし、この後訪れるであろう「地元の人々の意向」を鑑みて(というか遠慮して)、入れ方は結構遠慮気味に。ようやく「蛇口付近でなら30秒くらい入っていられる」くらいにまでなってきました。でもまだ全体の温度としては45度くらいあったことでしょう。

ちょうどそのころです、地元の常連さんが入ってこられたのは。そしてその方、湯船の脇でにっちもさっちも状態になっていたTakemaに対し、こうおっしゃいました。

とおっしゃるが早いか、水の蛇口を一気に満開っ!しかもダブル蛇口満開ですから、加水される量はこれまでの3倍くらいになりました。ふぅ、これでようやく「ぬる湯」になりましたわ。ここでは北海道の某ベアの湯露天風呂みたいに遠慮することはなかったのね(もっともベアの湯にはいまだに入ったことがないんですが)。



怒涛の加水パワーでようやく42-3度になり、これでようやくゆっくり出来ました。



お風呂を出ても全然汗がひきません。施設横の源泉エリアを眺めたりして湯上がりの身体を冷やします。

さて、朝ご飯の時間までにはもう少し時間があるので、昨夜に引き続きまたもお散歩です。とはいえ行くところは昨日と変わらないアーチ橋の足湯なんですけれどね。ちなみにこちらは平成17年4月に出来たばっかりの施設のようで、だからあんなにピカピカだったのね。



やっぱり昼と夜とでは雰囲気が全然違いますね。アーチ橋もこうやって利用されれば本望?



ちなみにここ下風呂温泉の源泉は前述の大湯系、そして新湯系とありますが、この足湯はそのどちらでもない浜湯系源泉を利用しているのだとか。やや白濁した湯に足を浸しながら海の向こうの北海道を眺めるというのは何とも贅沢な話です(もっともこの時の我々はまだ身体が熱かったので足は浸けなかったのですが)。ここは誰でも無料で利用できるのですから、通りがかりのツーリングライダーにもお勧めかもしれません。

さて、このあとは港へと降りていきます。


こ、これはナニ?

こちらは活イカ備蓄センターによる 「元祖 烏賊様(いかさま)レース場」。夏の時期の週末17:00頃から活イカを使ったレースが行われ、イカのにわかオーナーや「勝ちイカ投票」を行った人に村の特産品が贈られるといった趣向のようです。お、面白そうじゃないですか!

そうそう、今回下風呂温泉に泊まって思ったのですが、ここには上記「烏賊様レース」のほかにも「烏賊釣り体験(漁船で海に出る本格的なものらしい)」や、もっとシンプルに「埠頭釣り用釣り竿レンタル(エサ付き)」などの滞在&体験型のアトラクションがいくつも用意されています。もちろん温泉に泊まれば一番便利なのはいうまでもありませんが、日の長い時期なら、自分で沖釣りしてきた新鮮イカを薬研のキャンプ場まで持ち帰ってイカソーメンに、なんてことも可能じゃないかな?いずれにせよ、結構楽しめる場所であることは確かなようです。

さて、宿に戻って朝食。となればいよいよちゃんと決めなくちゃ。「今日はどこ泊まろう?」

実はまだ大間の方も行っていないし、何といってもこの大きな下北半島のこと、あちこち寄り道したあとに南下するのでは時間的にもずいぶん遅くなってしまう可能性が大です。しかも、何とこの日(8/27)は、ここ下風呂で「龍神祭り」(大漁祈願、魚貝類の供養と漁船の航海安全を願う)が13:00から行われるというのですから、1年に1回のお祭りを見ずして南に下るのはもったいないように思えます。そこでしばし熟慮のすえ宿の方にこう聞いてみました。

しかぁし!さすがこの日は土曜日ということもありもう予約で満員だとのこと。旅館に連泊という贅沢な夢ははかなく露と消えました。となれば選択肢はもう一つしかありません。「今日の泊まりは薬研キャンプ場に決まりっ!」下風呂からなら30分もかからぬ距離にありますし、今日は雨も降りそうにないし問題はないっしょ。

先の見通しも立ったところで、「予定行動」スタートです。

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