− 日帰り会津編(1) まずは沼尻から始めましょ −

(2005年11月)
野湯めぐりは基本的に無雪期のもの。というわけでオフシーズン入り間近に迫った11月、よしっと思い立って行ってきました福島へ。とはいえ連休が取れないので日帰り、それも高速代を安くあげるため深夜割引が利用できるような時間に出発です。結果、地平線から太陽が上がってきたのは郡山のあたり。ふむふむ、今日は一日が長く使えそうだ(笑)。

高速を降りて一般道をしばし走っていきますが、このあたりは紅葉も最終段階という感じで、きれいというより「いよいよ冬なのね」を感じさせる寂しさがありました。毎年のこととはいえ、やっぱりしみじみしちゃうのね。



紅葉の山と牧草の緑のコントラストが何ともいえませんな。

さて、まずは沼尻元湯へと向かいます。もはや迷うことはないほど「通い慣れた?」場所ではありますが、さすがに高所ゆえ、林道を進んでいくうちにどんどん気温が下がってきました。おまけに下界は晴れていたのにこのあたりはうっすらとガスがかかっております。ちなみに林道終点の駐車場到着時の気温は「プラス1度」。うーむ、野湯を楽しみに来たのか寒さを楽しみに来たのかわからなくなってきたゾ!(笑)。



でもまぁ、行くしかありませんね、そのためにここまで来たんだし。

道には霜柱があちこちに立ち上がっており、一部安全用に敷かれた木の板も表面の水分が凍っているためかえって滑りやすくなっていて油断は出来ません。ちょうど滝の横を高巻くあたりなどは全面ミニ霜柱+凍結モードに入っていて、ここだけの話ですがTakemaはすっかりビビリモード全開!おしんこどんの方がかえって平気の平左でありました。でもまぁそんなこんなで進んでいくと‥

さすがに気温が低いこの季節、谷全体からわき上がる湯気の量も半端じゃありません(画像を見る限りそんなには見えないかもしれませんが、湯気もうもうの中では写真も撮れないわけで‥)。

しかし、大切なのは湯気の量じゃなくってお湯そのものの温度です。この気温ゆえいつもよりぬるくなっているんじゃないかと思い、少し上流あたりで川に手を入れてみると‥あれ、ちょっと熱いくらいです。ということで少し下ってみると‥ふむぅ、これなら「いつもの場所で入浴」ということで大丈夫ですな。恐るべき源泉、ちょっとばかり寒くてもそうそう温度は下がらないというわけですわ。



というわけでおしんこどんも湯ったり。

いやぁ、湯の川に浸かっている間はこの世の天国なんですけれど、さすがに服を着替えるときに風なんぞ吹いたりすると寒いサムイ!というわけで、まずは本日の第一湯入浴終了です!



はいはーい、何はともあれお疲れでした!

再び来た道を戻っていくわけですが‥うわ、こんなに朝早くなのに、どう見ても登山者とは思えない身なり(=温泉目的)の人とすれ違ったぞ。こんなに朝早くからご苦労なことです。って、それをいうならうちらの方がもっと物好きなんでしょうね(笑)。

車まで戻り林道を下っていくと、周辺の落葉松ももうほとんど葉を落としておりました。途中のスキー場ではもうすでにリフトに椅子も装着済み、後は雪が降るのを待つだけモードだし、ふぅ、今年もいよいよ冬なんですね。

さ、続いては「お初」の温泉を目指します。あれれこんなところにあったとは!
[戻る] [次へ]