− その4 まずはレンタカーにて父島ぐるり −



島のメインロード「湾岸通り」を軽四輪でぶっ飛ばせっ(笑)。

時刻はすでに午後2時を回っています。何をするにしても結構中途半端な時間ではありますが、何せ限られた滞在時間なのですから上手く使わねばっ!というわけでレンタカーにて父島一周、まずは「島の概要」をつかむことにいたしました。この日の天気は晴れたり曇ったり時々どしゃ降りになったりと安定しませんから、やっぱり車が一番です。

【境浦海岸と濱江丸】

車を走らせていくと、高台から境浦の海が見えてきました。湾内には第二次大戦中に魚雷攻撃を受けて沈没した濱江丸(ひんこうまる)の姿を見ることができます。まだかなり原形をとどめてるのね(マウスオンでズームします)

そういえば小笠原は、大戦中にパパ・ブッシュ(米国第41代大統領)の搭乗する飛行機が撃墜された地でもあるんだそうな。



【コぺぺ海岸】

夏だったらさぞかし気持ちのいい場所だろうなぁと思うも、いかんせん海は荒れて波が高いし水は冷たいしで何ともしがたいです。となると、いつものお決まりポーズでお茶を濁すしかないか(笑)。

ちなみにこれより南にはジョンビーチとかジニービーチとかのきれいな浜があるそうなんですが、歩いてしか行かれないし今回はパス(時間もないしね)。

「波打ち際でそろりそろり@おしんこどん」 Wmv形式、301KB、9秒


【亜熱帯農業センター】リンクあり)

案外ゆっくりと楽しめたのがこちら。東京都の機関のようですが、公開エリアは全て無料で歩き回れるので自由度は高いです。しかも短い日程で小笠原に来ているお客さんにおいてわざわざ農業センターに行ってみようと思い立つ人は少ないらしく、広い園内で他にお客さんは一組だけでした。

園内にはハイビスカスやらブーゲンビリアなどが咲き乱れております。温室内には小笠原固有種のみならず世界各地原産の植物も数多くあり、見ているだけで結構楽しめます。

そうそう、園内には何とジャガイモの植えられた畝(うね)がありました(地元の小学生が植えたという標識がありました)。島でも育つのですねぇ。ただし冬に植えられ、収穫は春3月から5月ころなのだそうです。さすがだ(笑)。

おしんこどんの頭に乗っているのは道ばたにぽとりと落ちていた椰子の実。椰子といってもいろんな種類がありますがこいつの種類は‥分かりません。

ちなみに左写真にマウスオンすると別種の椰子の実(の1パーツ)画像に変わります。

園内にはところどころにベンガルガジュマルの木があって気根を垂らせています。道ばたにあったある木の気根はご丁寧に束ねられ結ばれていました。結び目の高さからするとこれは‥

というわけで、こう使用するのが正しいのでしょうか(違ったらごめんなさい>農業センターの方々。

「気根ブランコは案外漕ぎにくい」 Wmv形式、272KB、5秒


ガジュマルの木の下で突然のスコールをやり過ごしたあと、坂道をえっちらおっちら登って頂上の展望台へ。二見湾全体が一望できるのでのんびりするのにいいかもしれません。

が、夏だとここまで登ってくるのに大汗をかきそう‥(笑)。


【中央山】

あまりにもわかりやすい名前の、父島の最高峰。‥いや違った、実は本当の最高峰は中央山の東側にある山のようです。でも見はらしの関係もあってか旧日本軍もこの山を利用していたようですから、歴史的にもこちらがポピュラーなんでしょうね。

車を止めて緩い坂道を登っていきます。

道が分岐する場所でこんな通行止めの箇所を発見。ちなみに頂上に行くルートとは別の山道なんですがなぜ?

答えは右画像にマウスオンすると出てきます。猫の緊急捕獲中?希少種の多い小笠原らしい対策ですが‥捕獲された猫のその後が気になるような‥。

ちなみに奥の方にはカゴのようなものが設置されておりました。

頂上まで登り詰めると、さび付いた鉄のかたまりが目につきますが、これは高射砲の残骸だそうです。父島そのものにおける地上戦はなかったそうですが(司令部は250km南の硫黄島にあったため)、往時をしのばせる戦跡は島内のあちこちにあるそうです。コペペの海岸近くにも大砲が残されているんだとか。

左画像にマウスオンすると砲台の画像に変わります。

というわけで頂上到着。標高は319mながら景色はめっぽういいはず‥なんですが、この日は雲が多くて「まあそれなり」という感じでした。晴れて風のない日は気持ちいいだろうなぁ、暑いけど(笑)。

遠くに見えているのは二見湾とフェリー桟橋のある大村地区あたりです。ちなみにマウスオンすると展望台画像になりますが‥何だかちょっと無粋な気がします。

ちなみに頂上へ向かう途中にはこんな穴が。自然の洞窟とは明らかに違う雰囲気ですから、戦時中に掘られた防空壕かトンネル通路なんでしょうね。

さすがに入ってみる気は起きませんでしたが、内部をフラッシュ撮影してみたら‥不審なものは写ってませんでした。あーヨカッタ(マウスオンで別画像に)。


【初寝浦】

歩いてしか行かれない小さな浜なんですが歩く時間はありませんでしたので見るだけで我慢。

時期にもよるでしょうが、天国プライベートビーチ気分を楽しめそうに思います。ただ、帰りはずっと登り道なので地獄行き必至かも(笑)。


【長崎付近の展望台】

うはぁ風が強くて髪の毛爆発中(笑)。ちなみに後方に見えるのは兄島、この海峡は「兄島瀬戸」と申します。やはり海流の流れが速いんだとか。そうだろうなぁ。
このあと宮の浜を経由して三日月山展望台(ウェザーステーション)へ。夕日がきれいな場所として有名らしく、何だか今日の島ぐるり最中にはほとんど見ることのなかった観光客の皆さんがたーくさん。しかし当初の予想通り、太陽は雲に隠されてしまってぜーんぜんダメでしたとさ。

さ、気を取り直して明日に期待をかける!おっとその前に、夜も楽しまなきゃ(笑)。だって今夜はクリスマスイブ♪
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