− 行くぞ温泉行脚っ!‥結果、皮膚表面上の脂分が吹っ飛びました(笑)その1 −

さて翌日は日曜日。どこの温泉浴場もそれなりに混んでいるだろうなと覚悟はしつつ、山形方面へと北上します。今日の目的地は東鳴子温泉。鳴子温泉そのものには泊まったことがありませんでしたからこれまた楽しみなのですが、もちろん鳴子温泉に直行なんて愚挙?は犯しません。つまり寄り道に寄り道を重ねるわけですね(笑)。

まず最初はすぐ近くの熱塩温泉共同浴場を目指します。ここの湯には幾度となく入っているTakema&おしんこどんではありますが、やはりそのまま通過というのももったいないしねぇ(貧乏性ですな)。

もっとも別の意味での「読み」もあります。朝一番、といっても9:00くらいであれば宿泊していた人たちはもうあらかた出発したか、または出発準備ということでもはや共同浴場には入っていない可能性が高いと思われます。そして別の地域から来る人もまだ到着していない時間となれば、案外エアポケット的に湯っくりできるのではないか、というのがそれなのですが、果たして‥?



よぉっし、読みは大正解!

ばっちりというべきか偶然というべきでしょうか、ちょうど地元の方が上がられた直後でしたので、朝一番から貸し切り湯をタンノーすることができました!この共同浴場の貸し切り利用って確か初めてだったんじゃないかな。こりゃ幸先がいいですわ。こちらが本日の第一湯っと。

続いては県境の大峠を長大トンネルで越え、山形路に入ります。日中温泉はパスしました(実は以前宿の前まで行ったことがあるんですが、何だかすごすごと引き返した記憶があり、それ以来行ってません。何でだったっけ?)。



このトンネルを越えるともう山形県っ!

さて、山形に入ったこのあたりの秘湯(有名だけど)といえば大平温泉や高湯、それに滑川温泉や姥湯があげられます。それについ先年までは広河原温泉間欠泉なんて野湯もありましたっけ(現在は宿泊施設ができちゃっているそうなので、そのうち再訪してみたい気もしていますが)。

しかしそんな「シブ目の湯」とは対照的に、この界隈にありながらこれまで訪問したことのないメジャーな温泉地がありました。その名を「小野川温泉」。東北地方では有名な温泉地であることがTakemaの脳髄の中でかえって災いし、「まぁそのうち行くこともあるでしょ」くらいの気にさせていたわけなんですが、今回の旅行は野湯探訪目的であるわけじゃなし、こういう機会に訪問せずしていつ訪問する?という気になってきました。というわけで、いざ行ってみましょ!

小野川温泉は想像していたよりのんびりした温泉街でした。まぁ確かに「それなりの雰囲気の(高級に見せようとしている)宿」もあったりするわけですが、やはり温泉街の中に共同浴場が(複数)あるというのは温泉街の雰囲気を和らいだものにしてくれるものです(と思うのはTakemaだけ?)。

中心部に「どん!」と鎮座する共同浴場「尼湯」に入ることにしました。すぐ前のおみやげ屋さんで入浴券を購入するのですが、そのレジのところに

という小さなメモ用紙が貼り付けられているのが印象的でした。なるほどそれだけ(余計な気をまわして)間違える人が多いわけね。



しっかし、正式名称はあくまで「尼湯」なんですよぉ。

共同浴場の入浴料200円也に気をよくしたわれわれは、大塩裏磐梯、熱塩と続いた食塩泉(今は塩化物泉というらしいけれど)の塩気を抜くべくさっぱり系の湯へ‥と、ここも僅かに塩気があるような無いような(笑)。でも無色透明の硫黄泉なのでさっぱりしたのは確かですわ。

浴場施設の横には、昔ながらの?茹で場源泉枡がありました。しかしさすが観光地ということか、利用者のマナーが悪いからということか(まぁたぶん後者でしょうが)、「平成17年4月20日より温泉玉子用の利用は1個につき20円の利用料を徴収いたします」という張り紙がされていました。残念なことですが仕方のないことでもあるんでしょうね。観光客の皆さん、せめて剥いた殻くらいはその場に捨てずに持ち帰りましょうね、まったくもう。



玉子の持ち主さんは眺めている間ついぞ現れませんでしたなぁ。

ちなみに男風呂は最初から最後までずっと他のお客さんがおられたので写真は撮れず。残念だけれどしょうがないなぁと思っていたら、女風呂から出てきたおしんこどんが「女風呂はずっと(今も)貸し切りで誰も入ってないよ」というので、内部の写真を撮ってきてもらいました。男女とも同じ大きさの浴場のようです。昔はともかく今は、そしてこれからもそうでなければいけませんよね。



無人ながらいざというときはすぐにチェックできるいいシステムですね。浴場内も清掃が行き届いていていい感じです。

ちなみにお湯そのものはかなり熱く、湯温計は男・女風呂とも44度くらいを指していました。もっと熱いときもあるみたいです(たぶん今回は先人が差し水をしてくれていたのでしょう)。

さて、お風呂から上がってしばし火照った身体をさましながらぼんやりしていたら、すぐ横の宿にて何ともほのぼのと暖まる光景発見。



いやぁ何だかいいなぁ小野川温泉。食わず嫌いならぬ「寄らず嫌い」だったわけですね。またそのうち来てみたくなりました(尼湯の他にも共同浴場がいくつかあるみたいだし)。というわけで、先に進みましょう。

続いては国道13号線を北上します。本当は幹線国道などを走りたくはないのですが、続いて目指す赤湯温泉まではどう考えても国道を直進するのが最短距離ですから仕方ありませんね。して、赤湯の市内に入ってから迷いました。どこに共同浴場が?しばらく悩んだり明後日あさっての方向に走ったりもしたわけですが、「宿がある界隈=湯元には共同浴場があるはずだ」と思い直して走っていったら‥やっぱりありました、「大湯公衆温泉浴場」!

さすがに町中の温泉浴場ゆえ、お昼前というのにかなりの人出です。知らなかったとはいえ、車を隣接する宿の駐車場にとめちゃったTakemaでありました(ま、ガラガラだったしお許し下され)。

浴室内(男湯)も常時6-7人のお客さんがおられたので撮影はさすがに遠慮しました。それにしてもかなり深めの湯船に熱めの湯が掛け流しでどんどん流し込まれている情景はなんともはやウラヤマシイ!ここ赤湯といい上山といい天童といい、ここ山形のメインロード沿いにお住まいの方は本当に恵まれておりますなぁ。

Takemaが湯から上がってしばし、車の辺りでぼんやりしているとおしんこどんも戻ってきました。いわく、「よかったねぇ、もう閉館しちゃったし」。え?何のこと?と思って浴場の入口に戻ってみたら、上の画像のように温泉もお昼休みを迎えておりました。こりゃなかなか珍しいパターンだ。さすが公営というべきなのでしょうけれど‥。

さ、続いては「ここまで来たら蔵王に寄らない手はないっしょ!」。しかしまだスキーシーズン真っ最中の蔵王で、いざ目指すは上の湯か下の湯か河原の湯か、はたまた?


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