− 吾妻周辺の温泉行脚(野湯なし)その5 −
そんなわけで滑川温泉へ。ここに初めて来たのは確か今(2006年)から16年前の秋、NZから戻ってきて最初の泊まりがけ山行(吾妻連峰半縦走)の帰りだったのでよく覚えてます。滑川大滝の近くに架かっていた昔の鉱山への吊り橋がまだかろうじて姿をとどめていた頃でした。今はもう跡形もないのかなぁ。
その時の写真も実家のアルバムに残っているんですけれど、さすがに今すぐに引っ張り出しにいかれるわけではありません。でも、かつての記憶から比べると綺麗にリフォームされておりました。
この階段は昔のまま、でも右側の建物はなかったし?入口のサッシも新しくなってました。
さすがに平日のお昼前ゆえお客さんも数えるばかりで何より(駐車場もガラガラだったもんね)。かつての記憶を引っ張り出してみると、廊下沿いにあった自炊用の調理場には確かコイン式のガス台(10円だったかで何分間かコンロが使える)なんてのもあって、まだ自炊宿におじゃまする経験のほとんど無かった当時のTakemaにとってはとっても新鮮に映った記憶があるんですが、もはや撤去されたのか、それとも場所が移ったのかはわかりませんが今回は見あたりませんでした。
というわけで入浴料を支払って内風呂に行ってみたらあれまびっくり。ここも綺麗にリフォームされてました!
確かその昔は洗い場もコンクリートむき出しだったように記憶していますが、きれいな石造りの浴室になっておりました。昔のおもかげは全くありません。しかも(日によって源泉の色が変わるといえばそれまでなのですが)薄青色の湯も全然記憶になし!というか自分の記憶では透明な湯だったと思うのですが‥。
ちなみに掃除直後だったようで、残念ながら湯は浴槽の半分弱くらいしか貯まっておりませんでした。しかしそれでも寝湯をするには十分すぎる深さでしたし、考えようによっては「一番新鮮な湯」のはずです。一番湯をゆっくり堪能させていただいたことはいうまでもありません(左上画像にマウスオンで別画像に変わります)。
さて続いては外の露天風呂へと向かいます。‥と、途中に何やら気になる建物を見つけました(いやが上にも目に入る場所なので「見つける」という表現は変かも知れませんが)。
小さな小屋の真ん中には湯船が、そしてその内部には埋め込み式の「湯船」が!‥いやいや、これは右上画像をよく見ていただければわかるとおり掃除用具(モップ等)の清掃のため(だけ)にしつらえられた設備のようなのです(手前にモップの水分絞り器がありますしね)。そして、この浴槽(いや、浴用じゃないんだって)には何と源泉と水がそれぞれ投入されていたのでした!
源泉の豊富さを物語るにこれ以上の「証拠」はないでしょう!何とも何ともうらやましい現実がここにありました。うーん、うちの実家でもちょっくら(1000mくらい)掘削してみたらこんなゼータクができるのかも?いや、宝くじが当たったらの話ですけれどね(非現実的だなぁ)。それにしてもシャワーが源泉100%といい、モップの洗い桶に源泉投入といい、何ともかんともすごいことだよなぁ。
さ、話は「500円也の入浴料金のモトを如何にとるか」という何ともさもしい現実?に戻ります。こちらの混浴露天、最初は関西から来た若者4人組が入っていたのですが、しばらくして出て行きました。Takemaの貸し切りになって程なくしておしんこどんもそろりそろりとやってきました。もちろん貸切状態なので彼女も何の気兼ねもなく入浴スタート!
やっぱり内風呂(新鮮湯100%)に比べれば、容積もはるかに広い分だいぶ濁りが濃いですね(たぶん空気に触れている時間が長いほど濁り度が増すのでしょう)。しかも濁りの色も内風呂の方が全然きれいでしたし(青白)、こちらはちょっと「お疲れモード」なのかもしれませんね。ま、状況が全く違う以上比較しても意味はないんですが。
おしんこどんも湯ったりのんびりポーズをとってます。
|
さて、お風呂上がりに帳場にご挨拶申し上げたら、何と「生ビール無料サービス券」をいただいちゃいました!「これを持参した宿泊者の方に」というのが難点ではありますが、うーむ昨年の年始ころ日影温泉に行った例もあるから案外「ちゃっかり利用させていただく」こともあるかもしれません。特に今度の年末年始界隈は引っ越しがらみで長期の旅行ができない可能性が高いので‥。
その時までちゃんと保管しておかなきゃ。
滑川温泉をあとにして、ここからは福島市目指して国道13号を下りていくことになるわけですが、ちょっと小腹が空いたという状況上少し腹ごしらえが必要です。というわけで峠駅のお餅をいただくことに。昔は「峠の力餅」を駅ホームでも販売していたわけですが、今はひっそりと、でもしっかり店舗営業をしているわけですから是非立ち寄らなきゃ。
誰もお客さんの居なかった店内にていわゆる「お餅盛り合わせ」を注文。これがまた結構いけるし量もほどよい!(あくまで少食のわれわれにはという意味で)。かーなり心地よくなったところで、ちょうど一日に数本しか停まらない普通列車が到着するということで見に行ってみました。今日中に帰らなきゃいけないのに何とものんびりできるのも「高速上り線の渋滞がない平日ならでは」というところでしょうか。
しかしここを新幹線が通過していくというのもすごい話ですよね。
|
さ、このあとはまっすぐ帰る‥はずはありません。まだまだこれからいくつか回るつもりではあったのですが、さすがに時間的にきびしいかも?というわけで「一点集中」作戦であの温泉に向かいます!
[戻る] | [次へ] |