− 思いがけずほのぼの、戸波鉱泉&横手焼きそばミニオフ −
というわけで明けて翌朝です。この日はまた何とも天気がよくて、ラジオからは東北各地から「今日は花見に絶好の日和です、最高です!」と、時に絶叫とも思えるアナウンスが流れてきておりました。しかしそんな「東北の春」も、ここ木地山キャンプ場ではまだもう少し先の話だったりします。だって、テントの脇にはまだ雪が残っている状況ですからね。ただ、山を下っていくと、「一昨日より昨日、昨日より今日」という感じで木々の萌芽がはっきりしているんですよね。素晴らしいぞ北国の山の芽吹きというものはぁ!
で、木地山の話に戻りますが、GW時期のこの場所はようやく雪融けを迎えたばかり。キャンプ場のすぐ裏では水芭蕉がちょうど見頃の時期だったりするわけですね。というわけで最初の頃こそ「綺麗だなぁ水芭蕉♪」と見とれていたわけですが、再訪を重ねるうちにただ写真を撮るだけでは退屈となりました。その結果、このような結論に至ったわけです。
と、無意味に考えたのが2001年でございました。その後何年か通い続けるうちに、「水芭蕉に似つかわしくない果物を現地で探し、一緒に撮る」習慣がついちゃったわけですね。で、これまでにこのような「歴史」を重ねてきたわけです(笑)。
【2001年:ドリアン】 | 【2003年:マンゴー】 | 【2005年:スイカ】 |
で、今年はどうする?と思いきや、たまたまTakemaの実家でもらった果物がありましたので、とりあえず今年もこんな感じでボチボチやってみました。
【2006年:パイナップル】、こんな感じでね、はい。
それにしても、2001年のドリアンはともかくとしてそろそろネタが切れかけているような‥。ランブータンとかはなかなかスーパーで売っているわけでもないし、あ、まだメジャーな熱帯系果物としてはパパイヤがあるか。これでとりあえず来年は安心だ(笑)。
さて、そんなこんなで「朝の大撮影会」も終了(撮っていたのはTakemaだけですけれどね)、いよいよお出かけといたします。この日はお昼に「くまばいく」のてっちゃん&ゆんさん、そしてひでくんと一緒に「秋田県横手市の地域限定グルメ=横手焼きそばランチオフ」を挙行する予定でしたので、まずはとにかく横手目指して北上ということに相成ります。ただし国道13号は面白くも何ともない道なのでその東側、山の縁&山の中をずっとつなぐ広域農道を行くことに(さすがに何年も来ていると、カーナビなんぞなくても道を覚えますわな)。
GW真っ盛りとはいえさすがに交通量もほとんど無い広域農道を進んで行くと‥
農道脇には今を盛りと咲き誇る桜の並木が。誰も目をとめないのが可哀想なくらい満開でした。遠くには鳥海山が。
先ほどのようにラジオからは「桜の名所であるここ角館には、朝からお花見の人々が押し寄せています!」などという報道が流れていましたが、自分としては(車でなければ)この下でゆっくりビールでも飲みたかったなぁ。少なくとも花見だか人見だかわからないような場所で「はい、そこ、止まらないで前に進んで!」などと指示されたくはないですわ。
さて、てっちゃん一行との待ち合わせ時間の関係もありあまりゆっくりもしてはいられないのですが、ここでちょっと寄り道。小安峡や栗駒エリア、湯田エリアやそして何と横手市内にも温泉があるという湯に恵まれたこの地域にあって、どうしても目立たない存在となってしまう「とある鉱泉」に立ち寄りたかったのです。その名は「戸波鉱泉」。
農道から国道に出て、そのあと県道をちょこっと行ったあたりに小さな看板発見。そこからは集落の中を通り抜け、リンゴ畑の中に続く細い道を進んでいくと目指す戸波鉱泉が見えてきました。
思ったより立派な建物です。が、車の数はこれくらい(中央はわれわれの車です)。
立派な宿ですが、今は宿泊営業を休止しているのだとか。何だかもったいないなぁ。
入浴料400円也を支払っていざ湯へと向かいます。この地域にしてはやや高めとも思える入浴料ですが(あ、共同浴場を基準にしちゃダメか(笑))、いかんせん鉱泉ですからボイラーで油を使いますしね、原油高の折これは仕方ないということにいたしましょう。関東周辺に比べたらそれでも安い安い。
お風呂に先客は‥予想通り誰もいませんでした。しつこいようですがGWまっただ中なのにねぇ(休憩室にはご夫婦がいたようです)。と、脱衣場周辺にはこんな貼り紙が。
ふむぅ、循環+源泉投入湯ですか。でもよく考えてみれば宿泊客はいないわけだし湯はさほど汚れていないわけだし掃除も毎日しているということだし。結果として濾過装置は「湯の花キャッチャー」くらいにしか機能していないのでは?
ちなみにTakemaも初めて聞いた「強首大震災」ですが、別名(正式名称?)を「秋田仙北地震」というらしく、1914年に現秋田市の南西部で起きた局地性の地震だそうです。関東大震災の約10年前、しかも関東のそれに比べて相対的に被害が小さかったことから知名度がかなり低いんだと思います(勉強になりました)。
さて肝心な湯はといえば、ph9を越えるかなりアルカリの強い温泉でありました。源泉投入量もまぁ多く、気分的には掛け流し温泉のような感じです。色はごらんの通り薄茶色に緑のエキスを混ぜ入れたような‥。「あったまりの湯」ということでしたが、確かに風呂上がりに外の風に吹かれても汗が止まらない!(ちなみに木地山の湯は結構すぐ冷える)。というわけで、今回の温泉の中ではなかなかヒット系でありました。というか、今回は「初湯」が少なかったんですけれどね(笑)。
この湯に立ち寄る関係上、直前にてっちゃんにTEL、「待ち合わせ時間にちょっと遅れるかもしれません」と伝えておいたのですが(by 留守電)、さすがは広域農道信号なし渋滞なしというわけで、何と待ち合わせの15分くらい前に横手駅前に到着しちゃいました。てっちゃんたちは山形から13号経由だったのかな、しまったあの立派な(&ワインディングも多少楽しめる)農道情報を教えておくんだったぁ。
さて横手焼きそば、どこの店に行くか?ちなみに「二輪便利帳」のちんさん(この界隈に詳しい)オススメのお店は残念ながら本日定休日。というわけで、同じくちんさんお勧めのケーキ屋さん(パン屋さん?メロンパンが美味)「フレンドール」(うわ、知らなかったけれどウェブサイトがあるのね)に近いということで、地図を見ながら「福龍」というお店に決定!
結構混んでました。でも偶然一発で座れてラッキー。
で、皆さんとそれぞれ食した焼きそばですが‥横手焼きそばの特徴(というか売り)でもある「茹で麺使用」ということも知らなかったせいか(勉強不足)、その時は「何だか焼きが甘くてイマイチだったなぁ」と思ってしまいました。ごめんなさい、フツーと同じだったら「ご当地名物」じゃないのにね。ちなみに「しんなりしている」というのが本来の横手焼きそばらしいんだそうです!やっぱりご当地系については事前研究(知識)が必要だと思った次第です。ちなみに「横手焼きそば」の公式サイトはこちら。
ちなみに、目玉焼きも横手焼きそばの「基本」だそうです。
さて、画像はありませんがこのあと上記フレンドールにてメロンパンを購入し(明日の朝ご飯用♪)、てっちゃんご一行と別れて(あれまそういえば集合写真は撮らなかったのね)さらに新たな世界を目指します。次に向かったのは先ほど出てきた「強首大地震」のメッカ?強首温泉です!
翌朝、しっかり朝ご飯になったメロンパン@生クリーム入り!
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