− その5 温湯温泉佐藤旅館あれこれ − 



本日のお宿、佐藤旅館。

温湯温泉に到着したのは15:30をちょっと回ったところ、明るいうちにゆっくり湯に浸かろうという魂胆でしたが、ほぼ同時に到着した日帰りのグループのお客さんがお湯エントリーしてしまったので(ちなみにこの日は土曜日だったので日帰り入浴の時間はもう終わっていたんですが)、すぐにお湯に向かうことは止めました。宿の方、この時間は宿泊客を優先してよぉ。自分だったら入口の掲示を見てすぐに諦めるよぉ‥。

まぁいいや、案内されたお部屋へ。確か予約の電話を入れたときには「山側のお部屋なら空いています」とのことでしたが、川側の棟よりも静かでいい感じでした。一番奥の角部屋だったんで、部屋の前を通る人もなくてシアワセ。ちなみに廊下はかなりギシギシ音がするんで、浴室側や階段近くの部屋の人は夜中も落ち着かなかっただろうにと今更ながら同情(笑)。



きちんと手は入れられているとはいえ、古い建物ゆえそれなりのヘタリはあります。それもまぁ味ということで‥。



ちなみに、時節柄こちらの宿も「カメムシ注意報発令中」でした(全くいませんでしたが)。ユーモアある記載が面白いです。

あの日帰りの方々も20分もあれば上がるんじゃないかと想定し(宿泊の人が続々到着する前にということも勘案しながら)、もうぼちぼちいいだろうという野性の勘でとりあえず露天風呂に行ってみたら、あれま6人くらいの先客がおられて往生しました(ダメじゃん野性の勘)。しかし皆さんの様子を見ていると、どうやら「入浴末期」のご様子(失礼)。こりゃ待つ価値ありだゾと思って入っていたら、続々と上がって行かれました。よし読み勝ち、やったぞTakemaのミトコンドリア!(いや、最後に入って行ったのは自分ですから順番で考えてもあたりまえなんだけどね)。

別棟にある露天風呂はかつてこの地にあった寒湯番所をイメージしたものだということですが、せっかく敷地がある程度あるんだったら男女別の湯を板塀で仕切るんじゃなく、独立した形にすればもっと落ち着けたんじゃないかなぁ。

あ(やばやば)、何だか文句ばっかり書いてるような感じになっちゃいましたが、実際のところ大した不満じゃありません。すでに花山峠に向かう国道は閉鎖されていましたから、道ゆく車の姿もなく、冬枯れの山並みを湯っくり眺めながらのんびりするのはかなりの悦楽。

ちなみにここの地名にもなっている「温湯」とか、さらに旧番所の名前は寒湯だったりしたわけですが、実際のお湯(源泉)はしっかり熱いです。昔は自噴のぬる湯だったのを改めて掘削したのかな?この辺については調べりゃわかるのかもしれませんが、面倒なのでよろしくです>ALL。



暗くなってくると、予想通りなかなかの風情です。

それにしても、紅葉の時期も終わったし少しは空いているかなという期待をしてはいたんですが、障子の明かりからすると何とほぼ満室状態のようでした。さすが土曜日というべきなんでしょうね。昨日までの肘折温泉とは違って賑やかな感じでありました。

とはいえそれだけのお客さんがいても、うまいタイミングを狙えば混浴の内風呂も貸し切りで堪能することが出来ます。1泊だけのお客さんの場合、結構入浴のパターンが決まっていますからね。というわけで、おしんこどんも混浴内風呂を含め余裕で?完浴しました。



浴室内は照明も最小限で好感が持てました。ただ、湯気抜きと排水に少々改善の余地あり?



その勢いのまま、貸し切り風呂に露天風呂それぞれを多少の時間差とともにタンノーいたしました。

そして、あとはそのままぐっすり。夜中はちょっと寒くて、こりゃ本格的な冬の滞在は結構厳しいかなというところですが、かえってそういう時ここの宿滞在の醍醐味が味わえるのかもしれませんね(チャレンジ精神)。

そして朝。今日はもう千葉に帰らなきゃいけないんだよなぁ。さすがに山間の朝は冷えるよなぁと思いつつ露天風呂用のサンダルを突っかけて外に出てみると‥。

露天風呂手前の庭には真っ白に霜が降りていました。こりゃ寒いはずだわ。しかし露天風呂そのものは貸し切り状態でなかなか。熱めの湯が心地よかったぁ。

そうそう露天風呂用のサンダルは失礼ながらイマイチかも。雪の時期にも対応できるようにということなんでしょうが、足の指まですっぽりとカバーするタイプのやつでしたから、どのサンダルも足指側がじっとりと濡れていて、足入れしたときの感触は何ともなぁ。せめて備え付けのうち半分は指出しタイプのものにして欲しいと切に願うTakemaでありました。

でもまぁ、この宿全体で評価してみればまぁなかなかでした。今度は平日に泊まってみたいな。え、真冬に?(笑)。

さ、あとは帰るだけ‥なのに、やっぱり「昨日来た道を戻ってしまう」Takema&おしんこどんでありました(笑)。
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