前のページの最後に書いたように、ここ沓形岬キャンプ場は居心地がいいんです。ではどんなところがいいのか、ちょこっと書きつづってみましょう。


利尻町の中心地沓形地区にありながら、海に突き出た岬の先端部分に立地しているため場内からそのまま海が見えますし、海側には周回の道路(一方通行)があるため散歩にもちょうどいいです(しなかったけれど)。天気がよければ水平線に沈む夕日が見られますが、その場合はキャンプ場のはずれにあるミニビジターセンターから見るのがオススメ。

なお、キャンプ場のすぐ脇というか上には岬ならではの灯台があります。「灯台もと暗し」の慣用表現通り、場内に灯台の灯りが照らされることはないのですが、夜は灯台の灯りを見ていると旅情気分で2杯は飲めます(笑)。



サイトの奥の小高いところに見えるのがミニビジターセンターです(無人)。



この日は海側からの風&霧雨だったので、あえて海に背を向けて入口を設置しましたが、



夜、テントから上方を眺めると、こんな灯りがくるくると回っています。ガスが出ているとホントに旅情満点です。



そう、様々な面で便利です。スーパーはありますが、個人的にはセイコーマートの方がいいかな。セコマの方が遠いですが、十分徒歩圏内です(10分くらい?)。

また、お風呂関係は特筆もの!以前から至近の町営「ホテル利尻」にて入浴はできたんですが(キャンプ場からお風呂セットを持ち、のんびり歩いて行きましたっけ)、何と温泉の掘削に成功、2005年からは黄土色をした温泉に浸かることができるようになりました。

また、ホテル利尻からすぐ近くにはいくつもの飲食店&居酒屋がありますから(メインストリートから路地に入ると何軒かあります)、何と「キャンプ場から温泉に行って、風呂上がりにはそのまま暖簾をくぐって生ビールで乾杯&激ウマ海幸に舌鼓、ほろ酔いモードになったあとはのんびり歩いてキャンプ場に戻る」という、それこそ「至福のキャンプ」が楽しめるというわけです(自炊至上主義派の皆さんも、お風呂がすぐ近くにあるっていうのはいいでしょ?)。ちなみにキャンプ場から一番近い「湯」は足湯です(笑)。足湯から公衆浴場までは‥2分くらいかな。

ちなみにわれわれはこのキャンプ場に3連泊したのですが、風呂上がりに「今日はどのお店にしようかなぁ♪」というのが楽しみでした。ただ、悪のりしてカラオケスナックで咽喉も枯れよとばかりに歌いまくり&飲みまくったあげく翌朝二日酔いで使い物にならない自分に気づく、というようなことのないように(笑)。なお、この辺に関しては後のページで詳述します。

これらの点に関して、稚内からのフェリーが到着する利尻富士町の北麓キャンプ場よりもはるかに便利なことは確かです(あそこは山の奥ですからね)。また北麓の場合登山者の利用も多いですから、「明け方が妙にうるさい(登山者の朝は早いので)」ことも考えられますが、こちらはそんなこともないです。なお利尻のキャンプ場全体にいえることですが、夜もうるさいぞ系キャンパーは少ないです。



足湯といえどえらく立派なのは北海道ならでは?



ホテル利尻の裏側に公衆浴場の入口が。でもホテルと棟続きです。ちなみに3回とも先客がおられたので画像はナシ。詳しくはこちら(PDF)。



お盆前だというのにガラガラ(6-8張)だったというのは、そもそも離島という特殊な事情があるのでしょう。ただ、巡回に来た役場の方に伺ったところ「4年前くらいから利用者がぐぐんと減った」ということでした。そうだよなぁ、10年くらい前に来たときは同じお盆前だったにも関わらず、今よりもサイトが狭かったせいもあって各テントから伸びる張り綱を避けてジグザグ歩きを余儀なくされ系の大混雑だったし。ただ、去年もお盆時期には80張くらいのテントが乱立したのだとか。

おっと、話が混雑状況ネタばかりになりましたがあくまでタイトルは場内設備なんでしたね(笑)。

トイレは簡易水洗ではありますがちゃんとキレイです。ペーパーも沢山用意されていて、「アホなキャンパー=個人用に盗んでいく」やからのことは想定していないようです(嬉)。

さらに以前にはなかった設備として、雨の時にも休憩できるテーブル&椅子が設置されている建物が作られておりました(ただし炊事は禁止)。で、内部には何とコインランドリーが。なお、乾燥機は設定時間よりもはるかに長く動いてくれたことを報告いたします。良心的だなぁ。

なお、この建物の他に前述の「ミニビジターセンター」があるわけです。ここにもテーブル&椅子があって、「雨の日はこちらでおくつろぎ下さい」系の利用説明書きがありました(ただし炊事&宿泊は不可)。建物内には利尻島紹介ビデオを紹介する専用TVが設置されています。

ちなみに大きな声で言うわけにはいきませんが、このセンター内には電源コンセントも設置されていて(2×2)、携帯その他の緊急充電にも役立ちそうです。われわれもデジカメ充電池の充電等に利用させていただきました。こういう利用については法的な面から異論もありそうですが、法はともかくとしても今後は利用者の立場からすれば必須になるはずですからねぇ。



くつろぎ用&コインランドリーの建物とその内部。とにかく清潔です。

というわけでそろそろお風呂&夕食という名の飲み会を開始しましょうかね(笑)。初日の夜はちょっと奮発してお寿司屋さんへ。最初にお刺身をいただき、その後お寿司をきっちりいただこうという算段です。



風呂上がりの生ジョッキは格別そのもの!そしてこんなお刺身がつまみとなれば‥プハァ!



日本酒に切り替えてお寿司を食べ終えた頃、メインストリートには人なしネオンありでした。キャンプ場内は暗いのでライト必携。

天気予報を見ていると(ふっふっふ、地デジ対応携帯持参のTakemaです。ただしデジはエリア外なのでアナログTVで見ていたんですが)、どうやら明日も今日と同じような曇りの天気のようです。南風は相変わらず強そうだし、無理をして利尻岳に登る必要はないだろうなと考え、明日はゆっくり島の観光に費やそうということにいたしました。

で、翌朝一番であの出会いが!Wさん、ホントにお世話になりました!
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