お二人さん、それぞれお世話になりましたぁ!

というわけで、翌朝は朝一番の便で稚内へ渡ることに。キーちゃんはこのまま沓形から礼文へ渡り、Wさんは当然のことながらこのまま島でお仕事ということですからそれぞれここでお別れ。ホントにそれぞれお世話になりました!



こうやって見ると結構コンパクトな荷物に見えるかもしれませんが‥現物は決して小さくありません。

磯近くに浮かぶウニ採りの小舟を横目に見ながら、鴛泊へのショートツーリングです。この日は沓形側の雲も少なく昨日よりもいい天気っぽかったのですが、風は昨日より強かったかな。大荷物タンデムということもあって横風を受ける面積も広いからかちょっとおっかなびっくりでフェリーターミナルへ。



今日もバイクは少ないなぁ。


「フェリーに乗り込みます」

こういう低速走行が結構アブナイんですよね。ちなみに一番恐いのはこのあと、床に固定器具の鉄輪だらけの車両甲板内をUターンするときでした。

Wmv形式、800KB、19秒
バイクの乗船は一般乗客よりも先だったので、さっそく二等船室の窓際、コンセント有りの特等席をゲットしたことはいうまでもありません(笑)。ちょうど携帯を充電したいと思っていたところだったので助かりました(いわゆる盗電というやつですが大目に見てね)。

フェリーは定刻に出船。残念だったのは、礼文と並び利尻YHでもやっているはずだった名物の見送り風景を見られなかったこと。あれは朝一番の便ではやってないんですね。それともまさか、もうやらなくなっちゃったとか?(そんなことはないと思いますが)。

出船後しばらくは甲板で景色を楽しんでいたんですが、あれ、天気がいいと思っていたのに利尻岳山頂付近には雲がかかっちゃってました。昨日行っておいて良かったなぁと一安心。



利尻よさらば。気がつけば4回目だったのね。実は礼文はまだ2回しか行ってないんです。


【デスクトップ壁紙サービス】

右上のカモメ画像のオリジナル版あります。よろしければデスクトップ画像などにコピーしてお使い下さい。

1280*960Pixel はこちらをクリック!(91.1KB)

1024*768Pixel はこちらをクリック!(75.4KB)

というわけで曇り時々晴れモードの稚内へ無事到着。さっそくやったのは当然ガソリンの補給です。やっぱり島は高いからねぇ(現地経済に貢献しなさいって)。で、そのまま目指したのは‥何となく宗谷岬。

いや別にここはどうでもよかったんですが、以前岬をパスするルートを走ったもののこれまた何の変哲もないルートだったことを思い出し、じゃまあ素直に海沿いを行くかと決めただけのことです。しかしかつてのライダーの聖地?も、やはり絶対数の減少の影響は避けられなかったということかガラガラでした。かつての1/3くらいかなぁ。というわけで、記念撮影についてもちょちょいのちょいで完了、ここからはオホーツク海沿いを南下します。

いやぁ四輪も二輪も少なく、そして以前苦しめられた横風もほとんどなくて快適なシーサイドラインでした。と、そろそろお昼時です。この沿線で食事ができるところは結構限られていますから、あっさりと道の駅さるふつにて休憩。二人ともホタテ三昧の「さるふつ定食」を注文しました。

利尻島で「こ、これぞホタテっ!」とコーフンしたTakema&おしんこどんでありますが、やっぱり新鮮であることは一番のおいしさなのね。ま、なかなかでございました。そういや横浜の崎陽軒のシウマイもここ猿払産のホタテを使っているのだとか(ついでに、猿払ホタテがフランスやイタリアなどにも出荷されているということを今知ってオドロキました)。

ところで左上画像にも「ホタテ山」があるように、ホタテ貝の殻が使い道がなくて産廃物になってしまっているという話をその昔に聞きましたが、その後はどうなっているんでしょうね。そんなことを考えながら、晴れたり曇ったりの道を進んでいきます。が、これまでにこの道でこんなに暑かったことはない!と自信を持っていえるほど気温が高い!Takemaは潔くというか(暑がりなので)最初からポロシャツ一枚で走っていたのですが、それでも暑かったもんね。たぶん30度くらいあったんじゃないかなぁ。

神威岬のトンネルを越えたところにある公園(右上画像)で小休止。おしんこどんは暑さ&長距離移動とで睡魔と戦い、Takemaも何だか頭がぼんやりしてきたので、ここでの休憩は当然といったところです。バイクも車も含め先客さんが何組もおられましたが、午後ど真ん中の行動時間真っ盛りなのに、なぜか皆さん何をするでもなくぐだぁっとなさっておりました。やっぱり暑さでへばっていたのかなぁ(ちなみに右上画像のどこかでおしんこどんが仮眠中なんですが‥。わかりますよね?)。

その後は枝幸町内に入ってスーパーへ。買い物かごを取って「さて、今晩は何にしましょうか?」「‥‥‥。」「‥‥‥。」何だかお互いこれぞ!と思うメニューが浮かんできません。というか、メニューそのものの問題ではないというべきか?しばし店内で話し合った末、一度はかごに入れた商品をそれぞれ元の場所に戻し、何も買わずに出てきちゃいました。いや、お互いがケンカ状態にあったわけではありません。むしろ意見の一致をみたというべきなのです。それは‥

ということでありました。そう、われわれはもはや精神的には「半キャンパー」となっていたのです(笑)。だってさぁすぐ近くに食堂があるんだから、同じような値段を払って無理に自炊しなくてもいい気がしません?朝はちゃんと自分たちで作って食べるからさぁ‥って、どうせパンと牛乳とヨーグルトと果物なんですが(調理せずっ!)。

というわけで枝幸からは内陸に向かい旧歌登町(今は枝幸町と合併)市街のAコープにて朝ご飯だけを仕入れ、いざ向かうは「うたのぼり健康回復村」。グリーンパークホテルを中心とした「北のリゾート施設」なのでありますが、何と、場内の一番奥、とにかく奥にあるキャンプ場は眺望もよく施設もきれい、しかも利用料無料なのであります!



景色はいいし、見晴らしもいいし、おまけに空いてるし(土曜の夜でテントは5張りだけでした)、



日中開放のセンターハウスは快適だし、園内も気持ちいいしねぇ(両画像ともマウスオンで別画像に変わります)。

初めて訪れた10年以上前から、このキャンプ場はTakemaのお気に入りなのであります。で、何で空いているのかといえば、立地的に中途半端な位置にあり、しかも歌登自体の知名度がなく、さらに「村」の入口の整備度にキャンプライダーは「こりゃファミキャン用だ」と恐れをなして引き上げ、一方ファミキャンはといえば「キャンプエリアはあまりにも奥で、遊具も何もないし夜は暗くて子供は泣きそうだし‥」とすごすご帰っちゃうというところにあるのではないでしょうかね(勝手な想像です)。何だ、いいことないじゃんって?

そうこうと思いを巡らしつつテントを設営していたところで、何やら山の下の方からオフ車系の排気音が聞こえてきました。「ふふーん、ライダーさんが上がってきたなぁ、一緒に宴会ができるといいなぁ」と思いつつ目の前に上がってきたバイクに目をやると‥ん?んん?

Takemaのウェブサイト開設当初からのお知り合いであるおとうが、美深のキャンプ場から「わざわざこのためだけに」会いに来てくださいました。そりゃこの日は歌登泊だという連絡だけ入れておりましたが、予告なしにいきなり来ていただけるとは何とも感謝感激亀田のあられおせんべいです!実は、美深で同宿(キャンプ)している方々に「ちょっと買い出し」と言付けて出てきたんだとか。「ちょっと買い出し=60km*2=120km」ですかぁ。さぞかしふっ飛ばしてきたんでしょうなぁ(笑)。

しばし談笑の後、再びおとうは山を下りて行かれました。あっりがとねぇ♪しかし、おとうとはこのあと2回お会いすることになるのでありました(大笑)。

さて、暗くなる前にお風呂にでも行こうじゃありませんか。というわけで向かったのはかのグリーンパークホテルではなく、そのすぐ手前にぽつんとたたずむ「朝倉温泉」。どうしてここに1軒だけ民営の宿があるのかは全くもって不明というか聞かなかったんですが、もともとこちらのお宅が源泉に建っていたんでしょうね。源泉は宿の裏手にあるということでした。



駐車場には宿の車しか停まっていませんでした。

さて浴室の扉を開けてビックリ。黄土色の湯が泡立っています!って、バブルジェットが稼働しているわけなんでうっとうしいんですが、あとで聞いた話だと止められるのだとか。残念。それにしても、こんな色だとは思わなかったのでオドロキです。かつて入ったグリーンパークの湯は確か透明だと思ったんですが、あちらは濾過しているのかな?それとも記憶違いかも。

浴室内はちょっと熱気がこもっていたので窓を満開‥にするとウシアブが乱入してくるのでちょっとだけね。とりあえず身体を洗うだけのつもりで来てみた温泉なので、こんな貸し切り湯は何とも嬉しいです。

浴感は特にはっきりしたものはありません。たぶん加熱&バブルジェットで炭酸分なども吹っ飛んでしまっているからなのでしょう。ちなみに蛇口から源泉を追加することもできます(右上画像の一番右側にある蛇口)。ちなみに飲んでみたら透明の源泉&かなりのしっかり炭酸でした。ふむぅ、なかなかいい源泉じゃないですか!

というわけでお風呂を堪能したあとは、今度こそグリーンパークホテルで夕ご飯です。ちょうど宿泊客の方々の夕ご飯タイムにもあたっていましたが、この時間でも食事ができるということはキャンプ場到着前に確認済みです。

写真付きのメニューを眺めながら「ど・れ・に・し・よ・うかな?」とチェック。かなりの種類の料理メニューがあって目移りしましたが、Takemaは久々に豚生姜焼き定食、おしんこどんは天丼を注文しました。ちなみに出てきた「現物」ですが、生姜焼きの方は「写真に偽りなし」、しかし天丼はといえば、



という状況でありました。おしんこどんがフゥフゥ言いながら、それでも「完食にこぎつけた」ことはいうまでもありません(大変だったのね)。

レストランを出た頃にはさすがにかなり暗くなってきていました。真っ暗になった林の中を進む道は、それこそ蛾やら羽虫やらの夏祭り状態で、シールドなしのヘルメットだったらおびえて走れなくなること請け合いです(笑)。このあとは静かに夕食第二部=ちびりちびりと宴会をやらかしました。
[戻る] [次へ]