いやぁ下川から先(南側)はかなり酷かったです。下川市街はきっちりと青空ばっちりモードだったんですが、そこから南に5kmほど進んだところでポツ、ポツ‥。
というわけで、今回のツーリングで初めてのカッパ上下本格着用となりました。でも考えてみれば、本格的な雨は上陸後8日目にして初めてだったわけですからゼータクを言っちゃいけませんね。着用後はもうなーんも恐くないもんね、濡れないもんね♪‥と言いたいところですが、いやぁすんごいどしゃ降りで前が見えないーっ!時には時速30kmくらいでゆっくり進まねばならないほどのどしゃ降りでありました。くわーきつかったぁ。
士別から滝上町に抜ける道道61号に出て、そこからは滝上方面へと向かいます。峠を越えるんだからこりゃまたひとシャワー来るんだろうなぁ‥と思いきや、岩尾内湖のあたりでは雨も止み、路面も乾いているではありませんか!しかも、滝上方面からやってくるライダーを見ると‥カッパを着ていない!よぉっしと思い、でもカッパが乾くまで着続けておこうと思ったら、峠付近(特に滝上側)はまたもどしゃ降りでありました。くっそぉ!
で、上紋峠を越えてかなり走ったあたりからは再び晴れ。とりあえず休憩しようと思って立ち寄った「道の駅たきのうえ」は雨が降った痕跡すらなく、峠上の涼しさ(今回のツーリングで唯一涼しさを感じた場所でした)はどこへ行ったかのようにクソ暑い空気がどよよんと漂っていたのでありました。
この日は、もし可能であればはとりくんとどこかでキャンプしようと話をしていた日でもありました。何だかもうあんまり南下したくもなかったので(濡れてるし)、どこにいるのかなぁと連絡を入れてみたわけです。すると‥
とのこと。そうかぁ、それじゃもうちょっと下らなきゃいけないかなぁと思った瞬間、続いてはとりくんの思いがけないひと言が。
は、はぁ?おとうは確かまだ美深にいるということだったような?聞けば、まだ美深にテントは張りっぱなしなんだけれど、てんちゃん&ゆんさんの釧路ミニオフに参加した帰りで、今日はこのあと再び美深に戻るんだとか‥。いったい、往復で何百kmあるの?
というか、明後日は帯広で一緒に飲む予定だというのに、何でまた今帯広にいるのさ!(大笑)。地球には優しくないなぁ(嘆息)。まぁそれはともかくとして、本日の予定=合流地を決めなければいけません。とはいえ層雲峡のキャンプ場は気が進まないとなれば仕方ない、一気に糠平まで下ることを決断したTakemaなのでありました。
滝上から国道273号を南下します。と、ほんの数kmも行かないうちに「また降ってきやがりました」。一度は脱いだカッパを再び着用し、びしょびしょの中で走ります。これまでと違い一応国道なので対向車が多く、すれ違うたびに「びしゃぁっ!」と飛沫を掛けられるのは切ないです。普通車の場合はまだそれでもいいんですが、トレーラーなんかだと飛沫どころか「水の塊」を放り投げてくるもんね。たまったもんじゃないですわ。
浮島トンネルを越えれば「トンネルの向こうは○○だった」とのかの高名な小説家も語っているように大きな天候の回復があるんじゃないかと期待をしていたわけですが、通り抜けてみればさらに激しい雨が待っておりました。く、くっそぉ!
それでも何とか上川の市街まで来て、今夜こそしょうがない夕ご飯と朝ご飯の買い出しをして、日も徐々に傾きだした中を層雲峡方面へと向かいます。と、ここまではあまりにも激しい天候の急変に、ただの一枚すら写真を撮らなかったわけですが、何やら行く手には青空が見えているではありませんか!しかも路面は完全に乾いているし、こ、これはもう雨の心配はないのでは?
この画像だけを見れば、カッパを着用し続ける必然性はないですよね。
しかしTakemaは、この時点でもうすっかり疑心暗鬼になっておりました。いわく、「さっきの滝上だって一時はすっかり青空になったのにその後はこのていたらく、このあとは道内最高所の峠である三国峠を越えるんだから、三国峠で雨に降られないはずがない!」と信じ切っていたわけです。いや、ここまで来たらきっちりと降っていてもらわなきゃ納得がいきません!(やけくそ笑)。
しかし、お天気の神様は冷酷でありました。三国峠付近には雨の痕跡すらなかったのです。そういえばはとりくん&おとうも「帯広は雨の気配どころか雲そのものがないぞぉ、暑いぞぉ!」とのたまっておられましたっけ。あーあ、心配して損したぁ。
ま、そうはいっても雨には少しでも降られずに走る方が絶対快適なのは確かです。というわけで糠平のキャンプ場に到着し、さっさと雨に備えていい場所を確保し、雨が降っても快適に過ごせる環境を作りました。これで一安心‥ですが?
まずはこれで一安心。しかし?
自分たちよりもはるかに近い距離から移動のはずなのに?まさかさっそく本家本元のおとうから「まったり病に感染」してしまったのか?(そんな心配は全然してませんでしたが)。
日が暮れ始めようとする頃、ようやくはとりくんが愛車トライアンフのタイガーで到着いたしました。聞けば、あの後お菓子屋さんの工場見学がてら買い物にいそしんでいたのだとか。さらに「賞味期間=3時間」の究極のお菓子を買ってきてくれたので、「なーんも問題ないっしょ♪」ということに相成りました。現金ですな。
この夜は、お風呂に行ったあとできちんと自炊いたしました。はとりくんもウマ酒を持参して下さり、お酒は豊富でしたが飲み手がついて行かれませんでした(笑)。というわけで結構早めに就寝です(あ、Takemaは比較的遅くまでちびちびやってましたが)。
明けて翌朝、この日もいい天気です。はとりくんはこの日多和平方面へと向かうということでしたが、せっかくなので三国峠まで足を延ばしてみたい(往復)ということ、そしてわれわれはここに連泊して今日は日帰りで留辺蘂方面に行こうと思っていたわけで、ならば峠まで一緒に走ろうと相成りました。‥となればさぁ(謎笑)。
いざ、バイクを乗り換えてお互い楽しんでみようじゃありませんか!
それぞれ、気持ちよーく走ってます。こんな上天気なんだからあたりまえですね。いやっほぉ、気持ちよかったぁ!
惜しむらくはTakema&はとりくんバイクのスピードメーターがともに壊れていたことですね。だって実際は法定速度走行♪
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というわけで三国峠のパーキングまではほんの一投足でした。ここではとりくんと別れたあと、われわれは昨日来た道を層雲峡方面へと戻ります。ぬはー、ほぼお盆シーズン突入なのにやっぱりこの道の何ともカイチョーなことよ!
で、大雪湖にて国道39号に合流したところで石北峠方面へと右折です。ここはさすがにメインルートの峠道ゆえ延々と続く車列に付いていくしかないだろうなぁと思っていたのですが‥ちょうど右折時には層雲峡から大型車を先頭にした車列がこちらへ向かってくるタイミング、その直前にすすいっと合流してみたら、何と峠まではみごとに前方に車なし!さてはあの大型車が相当多くの車を後方に従えての「大名行列」だったのでしょうね。ものすごくラッキーでした。
さて石北峠に来たのには理由があります。2002年、前回の北海道バイクツーリングにおける記憶の中で、おしんこどんは「石北峠のソフトクリームはうまい!」というメモリを刷り込まれており、是非行きたい必ず行きたい、何とか石北峠を高低の中に組み入れてほしい!というようにずっとリクエストをしていたのであります。
さ、あなたののぞみ通りやってきたわいな!
で、4年越しのソフトのご感想は‥。「うーん、こんな感じだったっけなぁ‥?」。ま、人の記憶とはそんなものなんでしょうね(いや、原料そのもの=仕入れ先とかが変わったのかもしれませんが)。でもこうやって再び味わえるというのも幸せなんですよということで。ちなみにこの段階でわれわれのデジカメバッテリーは、予備も含めて瀕死の状態にありました。せめて10分でもということでチャージをお願いしたら快く引き受けていただけました。観光地ではありますが基本的に親切なお店ですので、もしよろしければ皆様もお立ち寄り下さい(バッテリーチャージ目的だけでは駄目ですよ(笑))。
ちなみにその「待ち時間?」に峠の頂上に行ってきました。ニューギニアの最高峰、Mt.Wilhelm(4507m)に登頂したこともあるおしんこどんは「あーっ、足の筋肉に乳酸がぁっ!」とほたえておりましたが、標高差はたかだか数十mくらい(笑)。
その「峠の山頂」にあたる場所には展望台が設置されておりました(左上画像)。しかし、その標柱に「日本一の高さ(1050m) 石北峠 るべしべ町」とあるのは何を根拠にしたものだったんでしょう?特に「日本一の高さ」にはかなり不思議を感じるんですが‥(ちなみに現在の国道の峠最高地点は確か渋峠、あそこが無料開放される前の国道最高地点だった麦草峠だって2000mは越えていたわけですし‥)。まぁいいか、カタイことはいいっこなし!(というわけで曖昧化)。
峠にはNTTドコモ関係の太陽電池板がいくつも設置されておりました。ご丁寧に「現在の発電Kw」表示板まで設置されていたんですが、こんだけ天気のいい日なのに「0Kw」と電光掲示されていたのはなぜなんでしょうかね。
さてこのあとは峠を下り、留辺蘂方面へと向かいます。うわ、こんなヌルヌル湯がこんな場所にあったなんて!
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