宿に戻ってきてからはちょっと遅めの朝ご飯となりました。今日は北海道滞在最終日ですが、フェリーは夜便(23:45発)だし、ここから苫小牧まではのんびり休みながらでも2時間もあれば着いてしまうし、とにかく全然焦ることはないのであります。

というわけで「お昼すぎまでの延長滞在」をお願いいたしました。よしよし、これで「苫小牧でのあてどない暇つぶし」は回避できたぞ。ちなみにこの日は全道的に天気が悪く、昨日帯広から道東方面に進んでいたら雨が降ったりやんだりの中をひたすら走ってこなければならなかったわけで、とりあえず雨の降っていないこの場所でのんびりできるというのは非常にありがたいことだったわけです。

さてこのあとですが、是非行ってみたい場所がありました。それは‥「オサルの湯」。そう、ここ蟠渓温泉には「野湯」があるのです!今回持参のツーリングマップルにも載っているメジャーな湯ですが、「やはりそこに湯があるからには行かずばなるまい」と思ったのがここ蟠渓温泉を選択した一つの理由だったわけですが、その記憶が大正解だったわけですね。

ご主人に場所をお聞きしてタオル片手に河原に下りてみると‥あれま、あまりにも簡単なわかりやすい場所に湯船が3つ!



こちらは一番下流側の湯船ですが、熱くて入れませんでした。足下自噴です。



こちらはそのすぐ上流側。適温でしたが犬の毛らしきものが大量に浮いてました。



お、おおっ♪

そして一番上流側に、適温&大きな湯船がしつらえられておりました!この日はまだお盆休みの余韻を残す=観光客も多い時期のはずなんですが、幸いなことに周辺に先客の姿はなし。よし、それじゃゆっくりと入らせていただきましょ!

こちらの湯も足下自噴湯で、プクプクと浮き上がってくる泡が実にいい感じです。目の前には長流川が流れ、その奥には森が広がっています。ロケーションは非常にすばらしい!もっとも視線を反対側に移すとすぐ近くに建物があったりするんですけれどね(ま、ほとんど気になりませんが)。

それなりにのんびりとしていたのですが結局最後まで他の人が来ることはありませんでした。入門編の野湯とはいえ、いやぁ随分まったりしちゃったなぁ。というわけで宿に戻って「野湯の汗を流しましょ」。



ちなみに近隣には地元民専用の共同浴場もありました。

宿に戻ってくると、すでにご主人たちにより盆踊りのやぐらが片付けられ始めたところでした。うーん、もう夏も終わりなんですねとしみじみしながら(手伝いもせずに)今度は内湯へ。

内湯はあつ湯とぬる湯とに別れていました。あつ湯はその名の通り熱くて入れません(笑)。ぬる湯の方も熱い‥と思ったら、下の方がぬるかったのでかき回したらやや熱め系ほぼ適温に。湯は無色透明、泉質は「含ヒ素・食塩・石膏硫化水素泉」というもののようです。そのせいか、「飲用には適さない」と書いてあった気がしましたが、源泉だもんねぇ、やっぱり味見くらいはしますよ、はい。

ちなみに壁に書かれていた「蟠渓ひかり温泉音頭」、是非ご主人に歌っていただくんだった!(左上画像にマウスオンすると歌詞画像に変わります)。

もう一つの「石風呂」は半露天という感じです。昨夜はこっちに入っただけでしたが、改めて行ってみるとこちらはお湯がぬるかった。やっぱりあの熱さに慣れちゃうとちょっと物足りない気もします。うーむ、温泉に対してどんどん贅沢になりつつある自分(笑)。

最後に自炊設備。炊飯器から電子レンジから鍋から食器から、本当に何から何まできちんと揃っています。予約時にはこの辺の設備がよくわかっていませんでしたが、これなら食材持ち込みでの素泊まりも存分に楽しめそうです。ああ、これでまたキャンプでの夕食自炊が遠くなる‥(笑)。

お昼を過ぎてもまだまだ部屋でくつろぎ続けます。気がついたら高校野球を見始めちゃって、「この試合が終わったら出発しよう」とか言ってたらめでたく延長戦に突入、全然出発できなかったんだっけ(笑)。

しかしまぁそろそろ行かなければ!あとは支笏湖経由で苫小牧へのラストランを残すのみです。ひかり温泉さん、ありがとうございました!
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