− 紅葉前の黒部峡谷温泉めぐりっ!(4/6) いよいよ祖母谷温泉へ −
というわけで駅まで戻ってきました。ここから再びトロッコ列車に乗って終点の欅平を目指すことになるわけですが‥うわ、上り線ホームは宇奈月へ戻る観光客でラッシュ状態!それに比べてわが下り線ホームのお客の数は‥われわれを入れて全部で4人だっけ6人だっけ!
そうこうしているうちに列車が入ってきました。こちらも満員状態で到着したわけなんですが、団体さんの半分はこちらで下車してしまいます。団体ゆえ車両ごと空になるわけで、無人の車両にわれわれを含めた4人が乗り込み、うふふふ広いぞ広いぞ!
しかし、Takema(右上の写真)のようにあまり挑発的な態度をとっていると危険かもしれません。というのは車両の指定は団体ごとに行われているようであり、われわれのすぐ後ろの車両は全員終点の欅平までの乗車組=相変わらずキツキツ満員のまま、全員が前方=われわれの方を見ているからであります。車両と車両の行き来はできないようになっているし、停車時間における移動もだめみたいですから、あちらの皆さんとしてはさぞかしお腹立ちを覚えたことでありましょう、ゴメンナサイm(_ _)m。
さてそんな優雅な大名旅行も長くは続きません。終点欅平からはそれこそ足軽というか歩兵となり歩くこと45分(ちなみに全区間登り)の先にある祖母谷(ばばだに)温泉小屋を目指すことといたしました。
相変わらず見かけ荷物の多いおしんこどん。実は12kgしかありませんが(笑)。ちなみにTakemaは20kgを超えてました。何でだろ?
途中の名剣温泉までは駅から約15分ほど。林道とはいえずっと緩い上り坂が続くのですが、ここまでは一般の観光客の方々もやってきます(ちなみにここも「秘湯を守る会」会員宿なのね。ただし源泉は祖母谷からの引き湯とのことで入浴はパスしました)。しかしそこから先は?
チェーンでロックされ、通行止めになっておりましたが?
すぐ脇には右上のような掲示がなされておりました。一番上の看板には‥。
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「自らの責任において」?山の中には似つかわしくない言葉に一瞬「?」です。また、あとから気づいたことではありますが、この看板の裏側には通行者用の「貸しヘルメット」がいくつも掛けられておりました。なるほど、だから後からきた観光客の皆さんはみなメットをかぶっていたわけね。もちろん登山客は誰も使っていませんでしたが。
まぁそれはともかく、ゲートを通り越して少し進んだ場所にはこんな掲示もありました。
あれ、こちらの看板にはなぜか日本語表示がないのね。ここまで入ってくる団体客はほぼ皆無なんですが妙に国際的。
さて、誰もいなくなった林道をさらにとぼとぼと歩いていきます。いかんなぁ、運動不足をしっかり自覚させられました。足腰はともかく、肩に食い込む荷物がきつかったぁ。その昔約40kgを背負って何日も山々を縦走していたTakemaも今は昔(苦笑)。
途中には素掘りのトンネルもありました。でも短いのでライトの必要はなし。
途中には土砂崩れと思われる箇所の復旧現場などがありましたんで、原則通行禁止のゲート&ヘルメットという妙なものものしさは「この区間が危ないので」という理由だったのかと納得しました。もっともすでに鉄骨製の仮橋が架けられていましたんで危険は全然ありませんでしたが。
それにしても結構遠いなぁ。ネット上で調べた限り祖母谷までの所要時間は30分と書いてあったり60分と書かれていたりとまちまちで、小屋まで何分かかるのかはよくわかっていなかったんですが、結局、荷物を背負った状態でふつうに歩くと大体45分かかるということがわかりましたわ。
長い一直線のトンネルを抜けると祖母谷温泉だよという掲示に一安心。300mなんてすぐだと思って歩いていきましたが、これがまた結構な上り坂で出口が全然近づかず。結構気分が萎えました(笑)。でも、トンネルを出てみたら、確かに見えたぁ祖母谷温泉=本日の宿泊地っ!
祖母谷と祖父谷のちょうど合流点に位置する祖母谷温泉小屋。旅館ではなく山小屋形式での営業ということもあり、団体ツアー客が全く来ないのは静けさの点で何よりです。で、「それでも混んでるかもしれん」という危惧からわれわれはテントを持参したわけですが、どうやらその不安は杞憂に終わったようで、結局この夜の宿泊客は10人くらいしかいなかったのでは?
ま、1泊2食で8000円とテン場代のみ500円というのは値段的に雲泥の差ですからね。なお、テント宿泊者には入浴料500円が別途必要になりますが、宿の方いわく「24時間、いつでも何度でも入ってくださいね」とのことでしたからこれまた安い!というわけで、まずはテント設営っと。
テン場にはわれわれだけで貸し切りモード。というわけでまずは本日ここまでお互いの労をねぎらうべく、下から担いできたビールで乾杯!(ちなみに小屋にも冷えたビールがありますんで下から担ぎ上げることは必須ではありません)。
で、このあとは小屋併設の露天風呂へ?いやいや、ここ祖母谷温泉の真骨頂はもっと別にあるのです。というわけで、タオルとカメラとビールをひっさげて向かった先はといえば??
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