− (7) いよいよスタート、津軽共同湯めぐり!(1)−

さてさていよいよ温泉巡りというわけなんですが、ちなみに津軽地方が「温泉の宝庫である」という事実はあまりにも知られていないのではないでしょうか。共同湯の数はもちろんですが、泉質もまた硫黄泉あり炭酸泉あり重曹泉ありと、まさに「温泉天国」なんです(ちなみに温泉地の数で青森県は全国4位だとか)。もちろん今回で回りきれるはずもありません。

そんな津軽平野の中でまず向かったのは「森田温泉」でありました。



やっほぉ、ちょっと迷ったけれどちゃんと到着!

この地域の温泉は市街地の中にあることが多く、そして基本的に「観光客を主なお客さん対象とはしていない」わけで、となれば看板もあまり立てられてはおりません。となると、Takema車のようにカーナビというような「文明の利器」を備えていない輩にとってはとぉっても探しにくいわけです。ここ森田温泉も一度は通過してしまい「アレ、これはどう考えても違うでしょ」という地点でUターン、何とか見つけられました。

今後共同浴場(住所がはっきりしている)を巡ることが増えてくることを考えれば、カーナビも考慮に入れた方がいいのかなぁと思い始めているTakemaであります。でも高いしなぁ(要更熟慮)。

さて話を森田温泉に戻しましょう。男湯は先客のおじさんが一人。しかしこのおじさんがまた長湯で、Takemaの場合浴室に先客がおられる場合は原則としてカメラを置いたまま入浴するんですが(その方が出られたあとに急いでカメラを取りに行く)、おじさんの行動を見ていると、あれ、さっき頭洗ってたのにまた洗うの?というわけでもう駄目、いいかげんにのぼせました!(笑)。やむを得ず「まだ『髪のすすぎ』までには時間がかかる」ことを確認して急いでカメラを取りに戻り(でもちゃんと脱衣場前では身体を拭きましたので念のため)、ささっと戻って湯船で記念撮影!し、しかぁし!



浴室内の湿気と、そして急激な動きによる息切れ@ブレからは逃れられませんでした(笑)。

いやぁ、ブレ補正機能は作動していたはずなんですが、そんな最新技術をも屁とも思わぬほどの高湿度&急いで浸かったことにより浴槽の湯は揺れまくっていたわけですね(笑)。

お湯そのものは炭酸泉で、昨日宿泊した白神温泉ほどのシュワシュワ感はありませんが、気泡の付き方はこちらの方がずっと豊かでした。不思議なもんです。金属臭がするのは多くの炭酸泉系の温泉に感じられるとおり。湯そのものは無色系でした。

ちなみに浴室滞在時間のほとんどを湯船にて過ごしたせいか、上がったあとも全然汗が引きませんでした。というわけで建物の外に出て涼んでいると‥

という音声がスピーカーを通して近づいてきました。偶然通りかかった小学生の自転車二人組が急に停まって待ちかまえています。ふむふむそれじゃということでTakemaもその「列」の後ろに並ぶことにしました。

「さわやかなおいしさ」を売り物にしているらしいアイス屋さん、買ってみたアイスクリームはクリーミー系じゃないけれど素朴な味で風呂上がりには最高でした。そうそう、春から秋にかけて秋田県あたりの道路脇ではパラソル付き露店で売られているアイスがありますよね。あれと似た感じの味です。‥と、たまたまさっき見ていたTVで偶然あのアイスが「ババヘラアイス」という名前であることを知りました。おお、オフィシャルサイトも見つけたぞ。

さて話を戻して、このアイスを購入したタイミングに合わせるかのようにおしんこどんが上がってきました。聞けば「女性の方は貸し切りだった」のだとか。し、しまったあっちにカメラを渡しておけば!

というわけでおしんこどんに女風呂の画像を撮ってきてもらったわけですが‥うーんイマイチ(笑)。いや湯気でなかなか写しにくかったんだろうと思うんですが。



もしできればもう少し浴室全体を広く写した画像がほしかった‥。

で、まだまだ汗が引かない状況において「この次はどこの温泉に行こうか」との算段になるわけですがね。

このページの最初にも書いた通り、ここ津軽平野およびその周辺地域には「飛雄馬、あれこそが巨人の星ぢゃ!」「父ちゃん、反対側にも巨人の星があるよ」「ナ、ナニ!‥た、確かに!」とでも表現するのが適当なほどにスバラシイ温泉がそれこそキラ星のごとくたくさんあるわけです(くどいな)。カーナビのないTakema(しつこい)としては、そのそれぞれの場所をあらかじめ地図に書き込んでおく作業が必要になるわけですが‥最初ツーリングマップルに書き込み始めて、いくつか書き込み終えたところで「はた!」と悟りました。

そりゃそうです、1/130000縮尺の地図では下手をすれば5km四方の中に4つくらいの共同温泉があるこの地域(いずれも地図上に温泉の記載なし)、そこにそれぞれの温泉名と特徴を書き込んでしまうと、もはや本来の地図情報が読み取れなくなってしまうのです。そこで、ネット上から地図をダウンロードすることに。

A4で印刷したものをそれぞれ加工(同一地域削除&のりしろ部分確保を念頭に裁断)して貼り付けた結果、ツーリングマップルの見開き2ページ(ほぼA4サイズ)は、何と車のボンネット部分とほぼ同じ大きさ、総枚数28枚という大地図になってしまいました!(笑)。

完成した大地図には、気になる温泉についての情報とそれに対するTakemaの主観を思う存分書き込みました。これで、温泉の場所のみならずその温泉のポイント&概略が地図を見るだけでわかるようになったわけです。この地図一枚あれば津軽の公衆浴場めぐりはばっちり、カーナビ何するものぞ!(もっとも森田温泉にはダイレクトに行けず、広田温泉では道を間違えてしまったわけで、実際はあまりエラソなことは言えません)。

しかしこの一連の作業を通して、この地域の各温泉の情報はかなり頭の中にもたたき込まれたのは確かなことです。よろしいか世の学生よ、勉強とはここまで集中してとことんやるものなのだよ!(だから、このバイタリティを本業の方にも‥(笑))。

ただしこの地図の難点はといえば、地図そのものが大きくなりすぎたため車の中で広げて見るのが大変だという点にありました(笑)。が、その日の宿にて地図を大きく広げて「翌日の予定」を考えるのは楽しかったです。もちろん現在でも捨てないで保存してあるので、来年以降「今回行きそびれた温泉」を考えるのにも重宝しそうです。改めてこの地図を見ていると、よくも作ったもんだったよなぁ@自分(笑)。

さて話を戻しましょう。森田温泉を離れて次に目指したのは「光風温泉」。以前は自転車屋さんだった「光風商会」さんがもともと温泉を持っていたのを、徐々に四輪へと手を広げて現在は会社組織になりながらも、そのまま温泉は持ち続け外来者でも入浴できる環境を維持している‥という話だったのですが。

車を走らせることしばし。光風商会さんは確かにありました。しかし、温泉施設があったとおぼしき場所は‥



右上画像の中央奥が工事中の「新浴舎」らしいです。

光風商会さんが自前温泉をこれまでのおまけ副業から本格的なサイドビジネスとして活用し始めたのかどうかはわかりません。しかしこの時にはっきりしていたのは「要は入浴できる状況にない」ということです。うわぁ残念無念!しかし立派な温泉センターになってしまうのか、そうしたら‥来ないかも。
ちなみに温泉施設の工事はもう終わっているはずですので(2006/9現在)、どんな温泉になったのか、そろそろネット上にも紹介されているような気がします。
続いてはすぐ近くにあるはずの屏風山温泉へ。しかし実はこの時のTakemaはちょっとした温泉葛藤状態に陥っておりました。すなわち「ここには入るべきか入らぬべきか?」。それはすなわち、これからの行動方針についての迷いでもあったのです。つまり、

何といっても「5分から10分も走ればすぐ次の温泉」というエリアですから、Takemaも最初から「しらみつぶし入湯」は考えていませんでした。しかしそれだからこそ「どこに入り、どこをパスするか」は重要な問題です。

もちろん事前の準備段階で、とりあえず各湯を「A」「B」「C」ランクに主観で分け、さらにそこに「+」「+-0」「-」の細かなランクを付けるという作業をしてきました。これはあくまで行ったことのない温泉に関して勝手にランクを付けているわけで、温泉そのものに対してというよりは得ていた情報に対する評価と言った方がいいかと思います(そもそも情報そのものが各サイトの主観によるものなのですから)。

で、目の前に現れた屏風山温泉のTakema的事前評価は‥「B」。何とも悩ましい位置づけです。ちなみに広い駐車場に止まっている車は数台、全員が浴室にいるわけではないということを考えれば「いい思い」をできそうな気もします。しかし今回はやはりやめておきました。それは‥

この日の天気は雨こそなくとも高曇り、しかし気温は高くて森田温泉から出発してからはエアコン満開でした。しかしやっぱり汗が引いていないというか、いやだいぶ落ち着いていたんですが「今はまだいいやぁ」という気分になったからなんですね。ちなみに光風温泉は「A+」だったし、そもそも通り道だったので悔しかったというわけですね。



というわけで森田温泉から近すぎたために涙を飲んだ屏風山温泉、次回は入浴するからね!

続いては五所川原の中心部を通り越して広田温泉へ。こう書くと何だかすんなり行かれたように思われると思いますが、カーナビなる利器のないTakema車にとって市街地内にある温泉浴場を探し出すのは結構大変です。実際、想定していた交差点よりも思い切り手前を曲がってしまい、あれま団地街に出ちゃったぞ、それでもさらに「これでも行かれるはずだ?」と思って進んでいくと完璧なる住宅街エリアに。

住宅街ですから交差点にも看板はありませんし、そもそも住宅街の中の道路は「え、ちょっと待て、どうしてそんなに曲がって行くのぉ!」と思うほどに曲折しています。「急がば回れ」という慣用句がありますが、そんなに曲がったらTakemaの方向感覚がぐちゃぐちゃになるぅ!

‥と焦り始めたところで「案ずるより生むが易し」、何と次なる目的地「広田温泉」の看板を偶然発見しました!予定とは全然違うルートを来たんですが何とかなっちゃったのでよしよし。



ありがたやありがたや。

それなりに混んでいたので浴室の画像はありませんが、男湯はとにかくながーい浴槽がどどんと真ん中に鎮座し、その両側に洗い場のカラン&シャワーが並ぶという造りになっていました(浴室一番奥には水風呂もあり)。驚くのはそのカランの数、正確な数は思い出せないのですが確か全部合わせて30はあったような気がします。世に多くある公衆浴場の中でも30人が一度に身体を洗い、さらに湯船も20人は入れる大きさのところなんてそう多くはないですよ。しかもここは決して観光施設じゃないのにねぇ。

お湯は薄黄緑色で、もちろん掛け流しになっていました。しかも横長の浴槽の奥側からしか湯が入らないのに、手前側でも全然ぬるいということはありません。湯量がとにかく豊富なんですね。

泉質の表示はなぜだかゴミ箱の裏に立てかけてありました。しばらく前に浴室はリニューアルされたそうなので、その時脱衣場あたりに掲示されていたものが一旦外され、そしてリニューアル後もそのままここにあるということなんでしょうか。湯上がりの休憩スペースは何だか妙に広いんですが、もうちょっと使い道を考えてもいいのかなという気がしましたが、まぁいいや寝っ転がるわけでもないし。掲示物にも津軽というか相撲ファンの多い青森ならではの匂いを感じつつ(ちなみに上の2枚の画像にマウスオンするとそれぞれ別画像に変わります)、さぁて行きます、まだまだ行きます次の湯へっ!
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